成長線(肉割れ)
成長線(肉割れ)、妊娠線は、皮膚線条、線状皮膚萎縮とも呼ばれる難治性の皮膚病です。成長期、急激に太った場合、妊娠時、クッシング症候群や糖尿病、ステロイド内服治療中は、副腎皮質ホルモンの一種であるグルココルチコイドが増えており、真皮内の結合組織の創傷治癒に支障を生じています。
そこに急激な皮膚の伸展が起こると皮膚がついていけず、表皮の所々が薄くなり、真皮の結合組織が断裂し、皮膚の表面にスイカの様なしま模様の亀裂が現れます。最初は赤紫色の線としてできますが、時間の経過とともに灰白色調になります。ほとんどの場合、自然には消えることがなく、跡が残ってしまいます。
銀座ケイスキンクリニックでは、フラクショナルCO2レーザーやスカーレットRF(スカーレットS)、ダーマローラーを4~6回繰り返すことで、コラーゲン線維を増やし、密度を高めることで、難治性の成長線や妊娠線を改善する治療をお勧めしています。
成長線(肉割れ)、妊娠線の治療一覧
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、炭酸ガスレーザーを小さなドット状に分割して照射することで、皮膚へのダメージを極力抑えながら、肌の入れ替えと再生を促進させ、『新しい肌にリニューアルする』照射治療です。1回の照射で施術部位の10~15%が新しい肌へ入れ替わり、6~10回の治療を繰り返すことで、肌全体が新しい皮膚へ再構築されます。コラーゲン線維が増え、薄くなった表皮が引き締まることで、難治性の成長線や妊娠線を改善する効果が高い、一番おすすめできる治療です。
スカーレットRF(スカーレットS)
25本の医療用マイクロニードルが表皮から皮下組織浅層に微細な傷をつけることで、皮膚の入れ替えと再生を促進し、お肌のハリや質感を高める治療です。微細な針から真皮に直接RFを流し、高周波の熱によるコラーゲン線維の引き締めと新生が始まり、妊娠線、成長線(皮膚線条)を少しずつ改善していきます。照射直後よりも1ヶ月後から効果を実感していただけます。
ダーマペン
先端に9本の極細針が付いたダーマペンで、表皮から真皮に微細な穴を開けることにより、肌内部から様々な成長因子(グロースファクター)が分泌されます。成長因子は線維芽細胞を刺激し、細胞の成長や傷の回復を早める働きがあり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を増やし、肌を再生させるために重要な役割を担っています。さらに当院では、仕上げに肌の表面からも成長因子のカクテル製剤「ダーマヒール」を浸透させるため、この肌内外からのWアプローチにより、コラーゲン産生と肌の再生力が飛躍的に高まります。ダーマペンは、この人体の生理的反応により放出される成長因子の働きを利用して、肌内部から若返るサイクルをつくり、お肌のハリ・弾力を高め、滑らかな肌へと導きます。繰り返し施術を受けて、コラーゲン密度を高めることで妊娠線、成長線を目立ちにくくします。産前・産後ケア
妊娠中に限界まで伸びた皮膚は、出産後1~2年かけて徐々に回復しますが、完全に元には戻りません。特に、複数回の妊娠、高齢出産、痩せ型の女性が妊娠した場合、皮膚のたるみや、妊娠線が目立つことがあります。特に、妊娠線は難治で、白くなると目立ちにくくなりますが、加齢と共にたるみが進むと、再び目立ってくることがあります。たるみだけなら、スマスアップ照射、妊娠線にはフラクショナルCO2レーザー、スカーレットRF(スカーレットS)、ダーマローラーを繰り返し治療すると、目立たなくなるのでお勧めです。