ヴィーナスハイフ(V-HIFU)の効果と特徴

膣内環境の変化やゆるみの原因

女性ホルモン(エストロゲン)と女性器の加齢
子宮、卵巣、腟といった女性器は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用を強く受けている器官です。外界と接している顔の皮膚と同様に、腟壁もターンオーバーを繰り返し、適度なうるおい・弾力と酸性の環境が保たれ、外傷・細菌から腟や子宮を守り、妊娠や出産に備えています。

年齢を重ねるにしたがって、エストロゲン分泌量が低下しエストロゲンによる恩恵が受けられなくなると、弾力やうるおいが失われ、腟内環境に変化が生じてきます。

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顔にシミやしわが現れてくるように、腟も老化して「腟萎縮」が起こるのです。さらに、腟内のうるおいがなくなり乾燥し、腟壁も弾力のないペラペラな状態になり、傷つきやすくなります。腟萎縮が進むと外陰部の変化に加え、乾燥、かゆみ、におい、性交痛、ゆるみや尿失禁などの排尿障害を引き起こし、QOLに深刻な影響を及ぼします。さらに、顔や首の皮膚と同じように、大陰唇の皮膚もたるみます。当院では、このような症状が気になる方に、大陰唇へのヴィーナスハイフ照射も行っています。

エストロゲン分泌量は35歳ごろから急激に減少してしまうことが分かっていますから、早めのケアがおすすめです。

出産による膣の緩み

女性の場合は出産による膣の緩みも生じます。

【膣が緩むリスク因子】
・多産
・多胎妊娠
・高齢出産
・児の体重が3500g以上
・児頭が大きい
・分娩時間が長い
・吸引分娩、鉗子分娩
・会陰裂傷、膣裂傷

上記のうち、2つ以上はハイリスクです。出産から半年経過していればヴィーナスハイフ照射をおすすめいたします。

膣の緩みが尿漏れや子宮下垂につながる

「咳込むと尿漏れする」
「重い荷物を持ち上げると尿漏れしそうになる」
「飲み屋でトイレに間に合わないかと焦る」
「バスツアーは不安」

産後の女性がこんな悩みを抱えているのは良く知られていますが、出産経験のないシングルの30代女性にも多いことはあまり知られていません。膣が緩んでしまうと子宮の位置が正常時より下がり、「子宮下垂」となります。子宮が下がるとすぐ隣にある膀胱の位置も下がってしまうため、尿漏れしやすくなるのです。子宮下垂がひどくなると、膣の壁がめくれたように外へ飛び出してしまう子宮脱になってしまうので注意が必要です。

軽い症状の子宮下垂は自分でわからないことが多いので、膣の緩みや尿漏れが気になってきたら、ひとりで悩まずにご相談ください。

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ヴィーナスハイフ(V-HIFU)の引き締め効果のメカニズム

粘膜下の筋層にまで作用して強度のある新しいコラーゲン線維を再生
膣の緩みの原因となっている「筋膜」や「筋肉」は、通常のレーザーや高周波では届かない深い層にあります。ウルトラヴェラのトランスデューサー(先端の接触する部分)から照射される超音波エネルギーは、膣粘膜表面を傷つけずに、粘膜深層から外科手術でしか届かなかった筋層までの3層(1.5mm 3.0mm 4.5mm)にピンポイントで届き、コラ―ゲン生成に最も適した60~70℃で点状の熱ダメージを与えます。
名前 写真 周波数 深さ 照射サイズ
D4.5 d45images.png 4MHz 4.5mm d45spotsize.png
M3.0 m30images.png 7MHz 3.0mm m30spotsize.png
S1.5 s15images.png 7MHz 1.5mm s15spotsize.png


5mm⇒3.0mm⇒4.5mmの順に3層に照射
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点状に加熱されたコラーゲンが縮むことで、即時的な引き締め効果を感じます。さらにその後は、約1~3ヶ月にわたる創傷治癒反応によって、大量にコラーゲン線維が新生され、太くて強度の高いコラーゲン線維と置き換わることで、膣内がふっくら弾力のある状態になり、緩んだ膣を引き締めます。

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360度膣壁全周・尿道周囲も含めた膣開口部~中央~膣奥を密に照射

3種類のハンドピースを交互に使用し、少しずつ回転させながら360度膣壁全周にわたって丁寧に照射を繰り返します。たるみが顕著な方、尿漏れがある方、1回でより効果を実感したい方には、膣の奥深くと中央、尿道周囲も含めた膣開口部を密に照射する3エリア集中コースがおすすめですが、症状が軽い場合や予防としてお受けになる場合は膣開口部か膣奥どちらかの1エリア集中コースでも十分効果をご実感いただけます。

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ヴィーナスハイフ(V-HIFU)で得られる効果


・コラーゲン再生による膣の引き締め
・膣の弾力アップ
・加齢で乾いた膣の潤いを取り戻す
・尿漏れの改善
・萎縮性膣炎の予防
・性交痛の改善、感度向上

ヴィーナスハイフ(V-HIFU)は大陰唇のたるみも引き締める

顔や首の皮膚と同じように、大陰唇の皮膚も年齢とともに脂肪が減少したり、繰り返される摩擦や体重の急激な変化などでたるみます。外陰部エリアは女性ホルモンの影響を大きく受けるエリアなので、閉経前後からホルモン減少により乾燥・脂肪萎縮・皮膚の菲薄化が顕著になります。アンダーヘアを全てツルツルにする『ハイジニーナ脱毛』をした結果、大陰唇のたるみやシワに気づいてショックを受ける方も少なくありません。大陰唇へのヴィーナスハイフ照射は、皮膚を引き締め、ハリをもたらし女性器の若々しさを取り戻します。


ヴィーナスハイフ(V-HIFU)のリスクとダウンタイム

<痛み>軽い <腫れ>ほとんど無し <内出血>なし 
shutterstock_1019073862.jpgヴィーナスハイフ(V-HIFU)照射で膣上皮に傷ができることはないので、ほぼノーダウンタイム治療です。稀に、施術直後に多少の熱感や下腹部の違和感などが残る方もいらっしゃいますが、数時間で消失しますのでご安心ください。飲酒、運動、入浴など日常生活の制限はありません。性交・タンポンの使用は24時間お控えください。少しおりものが増える方がいらっしゃるので、おりものシートをご持参ください。


ヴィーナスハイフ(V-HIFU)持続と効果

ヴィーナスハイフ(V-HIFU)は治療後、約2~3ヶ月後に効果のピークがあらわれ、1年程度にわたって効果の持続が期待できます。効果は年齢、出産回数、膣ゆるみの程度、お痛みの感じ方による出力設定により個人差があります。たるみが顕著な方、尿漏れがある方は、3ヶ月後と半年後に追加照射を受けてください。


ヴィーナスハイフ(V-HIFU)の痛み

膣内の照射は、麻酔は不要で挿入による痛みはありません。トランスデューサーの直径は3cmと細く、挿入時の痛みを軽減するために少量の超音波ゼリーを使用するので経腟超音波検査のような感覚です。大陰唇も麻酔外用はせずに照射しますが、痛みを感じない安全な照射強度で行いますのでストレスはありません。

コラーゲン線維を効果的に増やすためには、与える熱の温度も大切です。低めの温度(40℃前後)では、直接コラーゲン線維を増やすことはほとんどできません。逆に、高すぎる温度(80℃以上)では、ダメージが強すぎて傷を治す時間がかかったり痛みが強かったり、皮膚への負担が大きくなります。ヴィーナスハイフは、安全にコラーゲン線維生成に最も適した温度(65~70℃)まで到達することができます。そのため、膣口付近など部分的に熱感や軽い痛みを感じることがありますが、我慢する必要はありません。痛みを感じる場合は安全のために出力を調整します。痛みに不安を感じる場合は、テスト照射も承っておりますので、お気軽に担当医師にご相談ください。


ヴィーナスハイフ(V-HIFU)の禁忌事項


1. 治療部位にびらんや傷がある方、未治療の皮膚炎、性器ヘルペスがある方がある方は治療をお受けいただけません。
2. 抗凝血薬療法、活動期の悪性腫瘍、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、自己免疫疾患、ベル麻痺のある方は治療をお受けいただけません。
3. 治療部位に金の糸などの金属、シリコンを挿入されている方は治療をお受けいただけません。また、ヒアルロン酸注入歴のある方は必ずお申し出ください。
4. 副腎皮質ステロイド(プレドニン換算20mg/日以上)を常用されている方は医師とご相談により照射の可否を判断致します。
5. 妊娠中は照射できません。出産後は半年経過すれば治療をお受けいただけます。
6. 生理中は照射できません。
※膣内の施術をご希望の場合は、子宮頸がんの検診結果(1年以内のもの)をお持ちいただきます。こちらの検査結果に問題の無い方、また当日の内診で炎症などの症状の無い方に限り、施術をご案内しております。(生理中はお受けできませんのでご注意ください。)大陰唇の照射をご希望の場合は、事前に剃毛をお願いしております。剃毛をお忘れの場合、別途剃毛代を頂戴しています。

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