アキュチップの光はメラニン色素の黒色に反応する波長の光を、小さい照射範囲(直径6mm強)でスポット照射できる為、以前までは、肌質改善メニューのオプションとして部分的なシミにアキュチップの高出力照射をご案内しておりました。しかし、光熱作用(光が熱に変わる作用)によりメラニン色素を破壊するため、肌質によっては半年ほど照射前よりシミが濃くなってしまうリスク(炎症後値基礎沈着)がありました。また、薄すぎるシミへは反応が悪いことも弱点でした。
現在、部分照射でご案内している「ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウェイ)」は、ピコ秒(1兆分の1秒)と驚異的に短い時間で照射できるので、周囲への熱作用がほとんどなく、高いエネルギー(ピークパワー)と衝撃波(光音響効果)により、一瞬にしてメラニンを微粒子に粉砕することができます。従来機では取り切れなかった色素まで消すことができ、スポットサイズは最小2mmまで小さく設定できるので、いびつな形のシミも正確に狙い撃ちしてより短い期間で治療が完了します。皮膚に余計なダメージを与えないので、日本人で問題となる、照射後半年続く色素沈着が圧倒的に生じにくくなり、出たとしても軽く短期間で消失します。光治療で取りきれないシミ、薄いシミを気にされている方に是非受けていただきたい治療になります。
アキュチップのリスクとダウンタイム
従来のQスイッチレーザー(ナノ秒)やアキュチップのような光(ミリ秒)によるシミ治療は、光熱作用(光が熱に変わる作用)によりメラニン色素を破壊するため、肌質によっては長期にわたる炎症後色素沈着のリスクがありました。日本人の肌ではこの一過性の色素増強が起こりやすく、肝斑がある方、浅黒い肌の方では特に強く出ます。
「ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウェイ)」は、「ピコ秒(1兆分の1秒)」という極めて短い照射時間で、熱がほとんど発生しないため、従来機よりも痛みや皮膚へのダメージ、ダウンタイム軽くなります。また、ピコレーザーのメラニン除去メカニズムは、光熱ではなく衝撃波によるものなので、周囲の細胞が傷つきにくく、狙ったメラニン色素だけを正確に破壊することができます。そのため、照射後のカサブタは薄くて剥がれやすい特長があります。皮膚に余計なダメージを与えないので、日本人で問題となる、照射後半年続く色素沈着が圧倒的に生じにくくなり、出たとしても軽く短期間で消失します。
アキュチップの持続と頻度について
「ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウェイ)」は、アキュチップよりも「早く」「キレイに」「確実に」シミを消す革新的なレーザーです。超短パルス幅で放射されるピコレーザーは、高いエネルギー(ピークパワー)と衝撃波(光音響効果)により、一瞬にしてメラニンを細かく砕いて破壊します。例えるなら、「岩」のような塊となっていたメラニン色素を、Qスイッチレーザーが熱作用により「小石」のようにバラバラに分解するのに対して、ピコレーザーは、衝撃波によるエネルギーで一瞬にして「砂」「粉末状」の微粒子レベルまで粉砕します。その後、細かく粉砕された色素は、マイクロファージと呼ばれるお掃除役の細胞に貪食され、体の代謝によってリンパ管を通して体外へと排出されます。細かく破砕された色素粒子のほうがよりお掃除の効率が良く、早く無くなるため、従来機では取り切れなかった色素まで消すことができ、より短い回数で治療が完了します。