手には年齢が顕著に表れます。腱と静脈が太く浮き出た手は老けて見えるものです。ボリュームダウンし、骨ばった手背の腱と腱の間にできたスペースに、ヒアルロン酸を注入することで、10年前のふっくらした若々しい手を再現できます。昔よりも「ふっくら感がない・・・」「骨張ってみえる・・・」「血管が浮き出ている・・・」「ネイルが似合わなくなった・・・」など、手と顔を見比べて年齢に差を感じるような方には、是非おすすめです。
ヒアルロン酸注入(手の甲)の4つの効果
若さの条件『ふっくらした手』を作る効果ヒアルロン酸注入で、失われたボリュームを補填し、ハリのある、ふっくら女性らしい手に近づけることが出来ます。効果は直後から実感できて、表面の細かなシワも目立たなくなり、つるんとなめらかな印象になります。
美肌効果(手荒れ改善・透明感アップ)保水力の高いヒアルロン酸により、皮膚が瑞々しくなり手荒れを改善します。さらに、皮膚の透明感は、メラニン量だけでなく、水分量も大きく影響するので、注入後は色調まで明るくなります。
静脈を目立たなくする効果ヒアルロン酸は、腱と腱の隙間(スペース)に安全なカニューレ針で注入します。過剰に広がったスペースにヒアルロン酸が入ることで、太く隆々と盛り上がる静脈が目立ちにくくなる効果もあります。
コラーゲンを増やし、老化を遅らせる効果加齢と紫外線の影響で、コラーゲン線維やエラスチン線維は伸びて劣化し皮膚を支える力が弱まってくるので、手の甲の皮膚もシワが増え、たるみます。注入したヒアルロン酸製剤が足場になって、コラーゲン線維が増える貯金効果もあるので、結果として、老けにくくなります。
ヒアルロン酸(手の甲)の注意点
手の甲へのヒアルロン酸注入には、左右でボリューム現象の程度が異なる場合も、必要な部分にだけ正確に注入する高い技術力が求められます。当院の医師は、ヒアルロン酸注入のトレーナーを務める慶田院長が、その全ての技術を共有し、トレーニングしていますので、一様に高いテクニックを持っております。ぜひ安心してお任せください。ガルデルマ社 ヒアルロン酸注入トレーナー医師
当院の慶田院長は、厚生労働省認可のヒアルロン酸製剤『レスチレン』を販売する製薬会社ガルデルマ社の認定するトレーナー医師です。日本国内の美容医療分野でエキスパートとして活躍し、ガルデルマ製品に関する深い知識と高度な注入スキルを持っている医師がガルデルマファカルティメンバーであり、GAIN※(ガルデルマ社が世界規模で提供する医師向け美容医療教育システム)をはじめとする医師向け研修を提供しています。注入治療に関わる医師への技術指導や安全教育、トレーニングマニュアルの作成や指標づくりなどに関わることで、日本国内でヒアルロン酸注入に関わる医師の技術向上と、不幸な事故ゼロを目指しています。さらに2022年から、慶田院長はGalderma JPAC Faculty Member※(ガルデルマJPACファカルティメンバー)にも選出され、海外のドクターとの情報交換や会議を通じて国内のみならず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展にも貢献しています。
※GAIN (Galderma Aesthetic Injector Network:ゲイン)
ガルデルマ・エステティック・インジェクション・ネットワークは、ガルデルマ社のレスチレン注入剤などに関するトレーニングを提供する医師向けの美容医療教育システムで、美容医療界のリーダーである全世界のファカルティメンバーが支えている。患者様のニーズに基づいた治療を提供するため、正しい製品知識や臨床科学に基づいた教育研修の徹底により、医師の技術や施術結果の向上を図り、安全性の追求を通じて患者様の満足度をあげることを目標にしている。
※Galderma JPAC Faculty Member
ガルデルマJPACファカルティメンバーとは、各国のファカルティメンバーからガルデルマ社が2~3人を選出した医師陣で、国内にとどまらず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展に貢献している。
顔面解剖学マスタークラス履修
私たちは定期的に受講と実習を繰り返し、患者様の安全のために身を引き締めて診療にあたっております。【慶田院長】
・2015年4月25~26日に韓国で開催された、ヒアルロン酸フィラー注入経験豊富な医師のための『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。日本国内では法律上叶わない、冷凍保存のご遺体での実習はその後の注入治療の糧となっています。
・2016年10月15日に日本で開催された『GALAA』にて、顔面解剖学をスライド講義と3D動画で深く学びました。
・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。
・2018年3月24~25日にタイで開催された『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。注入治療を熟知した解剖学の教授が、顔面の美容医療に関わる医師向けに作成した動画やスライドは何度見ても勉強になります。
・2019年~Sim HOLLYという3D解剖トレーニングソフトにて定期的に解剖学を復習しつつ、院内の医師に技術指導を行っています。
【服部医師】
・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。
ヒアルロン酸注入(手の甲)のに使用する製剤
ヒアルロン酸製剤には、様々なブランドや種類が存在します。現在、当院では品質と安全性の高さを最優先し、有架橋のヒアルロン酸フィラー製剤は、GALDERMA社(ガルデルマ社)・MERZ社(メルツ社)・Caregen社(ケアジェン社)を、浅いシワに用いる非架橋のヒアルロン酸製剤はTEOXAN(テオキサン社)の製剤を取り扱っています。多彩なラインナップから、シワ、たるみ、凹みの状態、肌年齢、注入部位に最適な製剤を担当医が選んで治療を行っています。ガルデルマ社の『レスチレン® リド』
スウェーデンに本社をおくガルデルマ社が販売している『レスチレン®シリーズ』は、ヒアルロン酸製剤の中で最も歴史が長く、研究や論文などの数とエビデンスが豊かな製剤です。1996年に安全性の高いヒアルロン酸としてヨーロッパで世界初のCEマークを取得し、2003年にはアメリカのFDA承認を取得しています。1996年の発売以来、世界100ヵ国以上で5,000万回以上にも及ぶ治療実績があります(2022年現在)。日本では2015年6月に、『レスチレン® リド』と『レスチレン® リフトTMリド』が厚生労働省の承認を取得しました。
通常、ヒアルロン酸は体内では数日で吸収されるため、適度に固形化する技術が必要になります。一般的なヒアルロン酸では、ヒアルロン酸同士を化学的に結合させる架橋という方法が多く使われますが、レスチレンシリーズは、特許取得技術NASHAテクノロジーにより、絡み合うようなヒアルロン酸分子構造そのものを活かし、少量の架橋で粘弾性を高めています。そのため、不純物の少ない天然のヒアルロン酸に近い構造が維持され、異物反応を起こすリスクが極めて低くなっています。また、レスチレン®シリーズそれぞれの製品名にある「リド」とは、リドカイン(麻酔)のことで、痛みが苦手な方も安心して受けていただけます。
日本承認取得前から、慶田院長はガルデルマ社のボードメンバー4人の1人として、レスチレン製剤の技術提供を広めるサポートを行っています。承認取得後はヒアルロン酸注入トレーナーとして、医師への技術指導やマニュアル作りに参画しています。
手の甲への注入は、適度な柔らかさと弾力性がある『レスチレン® リド』を使用しています。ヒアルロン酸は高保水成分で、注入後1~2ヶ月程度水分を吸収して通常軽く浮腫みます。手の甲は吸水すると手の巧緻性に支障をきたす可能性がある部位なので、凹凸が出にくく吸水性が低い『レスチレン® リド』が最適です。施術直後から組織に自然になじみ、4日ほどで安定し注入部位に固定されます。さらに、潤いと透明感も出て美しい手元に導きます。製剤の持続期間は1年半、臨床効果は2年近く長く続きます。
尚、架橋ヒアルロン酸製材は手指背や関節部、腱の上には注入できません。手の甲の削げが改善された後に、指や関節部の老化が気になる場合は、肌育注射と呼ばれる『プロファイロ注入』と『スネコス注射』を併用します。
※レスチレンリドは安全性試験を実施し、日本の厚生労働省(承認番号22700BZX00177000)の承認を受けております。
ヒアルロン酸注入(手の甲)の痛み
刺入点(片手1~4ポイント)に表面麻酔のクリームを塗り、十分に冷却してから先端の丸いロングソフトカニューラ針でゆっくりと注入し、痛みを軽減させています。手の甲へのヒアルロン酸注入は、ほとんど痛みを感じない方が多い治療です。刺す時に多少チクッとする程度であとは軽い異物感程度です。翌日から吸水期が始まると少し突っ張るような違和感や軽い痛みが出ることがありますが、数日~1週間程度で消えていきます。ヒアルロン酸注入(手の甲)のリスクとダウンタイム
Stat Vein(スタットヴェイン)で表在血管を可視化し、出来る限り血管を避けて針を刺すポイントを選択し、注入後は十分な圧迫止血を心掛けています。このような取り組みで、注入による内出血のリスクは少なく、出たとしても軽く済みます。注入後は、製剤に含まれる麻酔と針の刺激で腫れぼったさ、ややしびれた感覚がしますが、3時間くらいで戻ります。手が動かしにくくなるようなことはありませんのでご安心ください。
施術後は針孔に小さなテープを貼ります。2日間炊事などは、手袋をして行ってください。また洗顔、軽い入浴、食事、接触も当日から制限はありません。飲酒、サウナ、長風呂、激しい運動は内出血と腫れのリスクを高めるので、当日のみお避け下さい。医師が施術直後にマッサージをしてなじませますが、さらにご自分でも軽くマッサージをしてなじませることで、より綺麗な仕上がりとなります。
ヒアルロン酸注入(手の甲)の持続と頻度について
効果は注入直後からご確認いただくことが出来ます。ヒアルロン酸は高保水成分で、注入後1~2ヶ月程度水分を吸収して通常軽く浮腫みます。手の甲は吸水すると手の巧緻性に支障をきたす可能性がある部位なので、吸水性が『レスチレン® リド』を使用します。4日ほどで安定し、注入部位に固定されます。それでも、初回の注入量はやや少なめとし、水分が再吸収され馴染んでくる2ヶ月後にタッチアップをおすすめしています。
製剤の持続期間は1年半ですが、臨床効果は2年近く続きます。注入したヒアルロン酸は代謝・分解されますが、周囲にコラーゲン線維が増えるため予想より長持ちする方がほとんどです。また、減りきる前にタッチアップをしたり、繰り返し治療したりすると、効果の持続期間は延長します。
尚、架橋ヒアルロン酸製材は手指背や関節部、腱の上には注入できません。手の甲の削げが改善された後に、指や関節部の老化が気になる場合は、肌育注射と呼ばれる『プロファイロ注入』と『スネコス注射』を併用します。