狙った深さにピンポイントで照射できるHIFU
HIFUとは、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound )の略称です。虫眼鏡で太陽の光を一点に集めて紙などを焦がす原理のように、超音波の熱エネルギーを一点に収束させ、ターゲットとする部分にのみピンポイントで点状の熱を与えることが可能です。『ウルセラ』以外のHIFU機器の中でも『ソノクイーン』の照射深度は正確で、右の図のように一定間隔で熱凝固点が正しく並んでいることが分かります。
たるみの大きな原因となる「SMAS層」や「顔面靭帯」にもアプローチできる
たるみや輪郭の崩れは、お顔全体の土台ともいえるSMAS層と皮下組織を構成するコラーゲン線維の劣化、顔面靭帯の衰えなどが複雑に絡み合って生じます。また、深いシワも顔全体のたるみによって現れます。つまり、表皮から真皮といった浅い部分への施術だけでは浅いシワは改善できても、たるみや深いシワの根本治療は出来ないのです。できるだけ複数の層や広範囲へ治療ができることはリフトアップに重要です。
『ソノクイーン』は、通常のレーザーや高周波では届かないSMAS筋腱膜(表在性筋膜)と皮下組織、真皮の3層に働きかけることができるのでたるみを効果的に改善することができます。そのため、従来のマシン系治療で効果を実感できなかった方にも、満足度が高い施術です。
最適な温度でコラーゲンを増生させる
コラーゲン線維を効果的に増やすためには、与える熱の温度も大切です。低めの温度(40℃前後)では、直接コラーゲン線維を増やすことはほとんどできません。逆に、高すぎる温度(80℃以上)では、ダメージが強すぎて傷を治す時間がかかったり痛みが強かったり、皮膚への負担が大きくなります。『ソノクイーン』は、安全にコラーゲン線維の生成に最も適した温度(60~70℃)の熱を与えることができます。部位や症状にあわせて、3つのカートリッジをカスタマイズ
『ソノクイーン』は、エネルギーの作用する部位(深さ)が異なる3つのカートリッジを使用します。「2.0mm」「3.0mm」「4.5mm」の3種類です。上まぶたや目の下のたるみ ➡「2.0mm」のカートリッジを使用
作用する照射範囲:皮膚薄い目周りの場合、脂肪層・靭帯・眼輪筋の筋膜 眉の上下、目の下~目尻にかけては、小回りがきく直径5mmの小さなヘッドで細やかに照射を行います。本来、2mmは真皮深層へのアプローチになりますが、皮膚や脂肪が薄い目元の場合、脂肪層・靭帯・眼輪筋の筋膜まで作用します。 目の下のたるみに関しては、下まぶたの際から目尻まで何往復も丁寧に集中照射します。軽い眼瞼下垂の症状がある場合は、眼窩靭帯を狙って、眉上、眉下を高密度照射します。上まぶたへの照射の際は、皮膚を上方に引き上げ、眼窩の骨に当てるように照射するので目への影響はありません。単体でも効果的ですが、さらに効果を高めたい方は「ウルセラアイリフト」の3.0mm、1.5mmダブル照射と同日にソノクイーンの「目元HIFU」で2.0mmの層を重ね打ちするすると、上まぶたが引き上がり、目元がキリッとして目が開けやすくなります。頬やフェイスライン・首のたるみ・毛穴の開きや小ジワ ➡ 深さ「3.0mm」のカートリッジを使用
作用する照射範囲:脂肪層・顔面靭帯(偽性靭帯) 脂肪層のコラーゲン線維が熱変性を起こして収縮し、直後から引き締め効果が現れます。さらに 熱作用で創傷治癒のスイッチが入り、コラーゲンが生成され太くて強度の高いコラーゲン線維と置き換わり、輪郭の崩れ・フェイスラインやあご下のもたつき・口角横のだぶつきを若々しく引き締めます。頬やフェイスライン・あご下のたるみ ➡ 深さ「4.5mm」のカートリッジを使用
作用する照射範囲:脂肪層~SMAS筋腱膜(表在性筋膜)、顔面靭帯 たるみで伸びてきてしまうSMAS筋腱膜、脂肪がだぶつく偽性靭帯、この深いところをきっちり狙っていきます。顔の重心が上がりポニーテールをしたような上方向へリフトアップ効果が得られます。効果は即時的&長期的の2段階
【施術直後】 引き締め効果
加齢によって伸びたコラーゲン線維が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、施術直後から引き締め効果が現れます。
【施術後~3ヶ月】 コラーゲン増加によるハリアップ&リフトアップ効果
熱凝固点をきっかけに再生のスイッチ(創傷治癒)が入り、約3か月に渡り大量の新しいコラーゲンが生成され、太くて強度の高いコラーゲン線維と置き換わり再構築されます。ゆっくりと時間をかけながらハリや弾力が増して、緩んだ皮膚を強力に引き上げていきます。
ソノクイーン(HIFU)のメニューと照射範囲
ソノクイーン(HIFU)の痛み
シワ、たるみの改善やリフトアップに必要なコラーゲン線維の生成に最も適した温度は、60~70℃です。『ソノクイーン』は、照射部位をこの範囲の温度に保つことができます。そのため、皮膚や脂肪が薄い眉近く、口唇近くなど部分的に熱感や軽い痛みを感じることがありますが無麻酔でもご辛抱いただける程度です。
ソノクイーン(HIFU)のリスクとダウンタイム
照射直後の赤みは30分程度で目立たなくなります。ごく軽いむくみ感が現れることがありますが、ほとんどの場合数日でおさまります。また施術から1~2週間程度、肌を触ると軽い圧痛を感じる場合がありますが、これは効いている証拠で自然におさまります。『ソノクイーン』で皮膚表面に傷ができることはなく、当日からメイクが可能です。飲酒、運動、入浴など日常生活の制限もありません。
ソノクイーン(HIFU)の施術頻度や持続について
施術直後から引き締まりの効果は実感できますが、より効果を実感できるのは、コラーゲンが生成される1~3ヶ月後です。たるみが顕著な方、より満足度を高めたい方は、初期治療として3ヶ月毎に2回の連続照射がおすすめです。また、『ウルセラ』のメンテナンス治療として行うのもおすすめです。『サーマクールFLX』や『タイタン』『スマスアップ』と組み合わせるとHIFUの引き上げ効果をさらに実感いただけます。
ソノクイーン(HIFU)の禁忌事項
1. 治療部位にびらんや傷がある方、未治療の皮膚炎、ケロイドがある方、重度の心臓疾患を有する方、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純ヘルペス、コントロール不良の自己免疫疾患、ベル麻痺、ペースメーカーや埋め込み式除細動器を入れている方は、治療をお受けいただけません。
2. シリコン、金属製インプラントなどの直上には照射できません。
3. 副腎皮質ステロイド(プレドニン換算20mg/日以上)を常用されている方、妊娠中の方は医師とご相談により照射の可否を判断致します。