イオン導入とは、専用の機器を用いて皮膚に微弱な電流を流し、経皮吸収しにくい水溶性物質(ビタミンC、トラネキサム酸、グリシルリシン、プラセンタなど)を皮膚深部に導入する治療法です。
皮膚表面には「バリアゾーン」と呼ばれる層があり、正常なバリア機能があってこそ肌の健康と美しさは維持されます。バリアゾーンは皮脂膜と角層が担っており、紫外線や細菌、カビなどの外的刺激、異物の表皮内への侵入を防いでいます。
そのため、水溶性物質や、分子量の大きい物質は角層のバリアを通過することができず、単純に塗布しただけではスキンケア製品の有効成分を深部に浸透させることは困難です。イオン導入器を用いて微弱な電流を流すと、イオンバランスをコントロールしながら皮膚のバリア機能を解除し、表皮浅層に美容成分を浸透させることができます。
しかしながら、イオン導入で浸透できる量はごく微量であり、銀座ケイスキンクリニックでは、ダーマローラー、スカーレットRF(スカーレットS)、CO2フラクショナルレーザーの施術後に薬液を浸透・導入する方法やダーマシャイン®を用いた水光プラスで薬剤を真皮に注入する数種類のメソセラピーを行い、効果を高める工夫をしています。