汗管腫とは、エクリン汗腺(汗を分泌する腺)の表皮内~真皮内汗管が、限局性に増殖してできる良性の腫瘍です。
直径1~3mmの正常皮膚色で扁平に隆起した結節で、多発することが多くあります。汗管腫はまぶた、特に下まぶたに好発し、額や頬、その他体幹に播種状にみられたり、集簇して融合したりすることもあります。
女性に多く、汗の分泌量が増加する思春期ごろから目立ちます。自覚症状はなく、痛や痒みはありません。また、自然に治癒することはなく、治療は手術での切除やレーザー治療が一般的です。
銀座ケイスキンクリニックでは炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)による治療をおすすめしています。炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、水分に吸収される波長10,600nmの赤外線領域の光で、このレーザーを照射することによって、皮膚に熱を与えて蒸散し、ほくろやいぼ、汗管腫なのどの隆起性病変を除去することができます。
まぶたなどの皮膚のごく薄い部分でも切除でき、治療部位にピンポイントでレーザー照射ができるので、周辺組織への影響が少なく、メスで切除して線状に縫い合わせる手術に比べ、傷の治りも早く、傷跡が目立ちにくいという利点があります。汗管腫はまぶたの際にできることも多いのですが、銀座ケイスキンクリニックでは眼球保護のためコンタクトシェルを装着するので、安全に治療をお受けいただくことが可能です。