CO2フラクショナルレーザー(フラクショナルCO2レーザー)

フラクショナル(fractional)とは、1.ごくわずかな、2.分数の、少数の、3.断片的な、という意味を持ちます。CO2フラクショナルレーザーは、10,600nmの波長を発生させるレーザーを極小のドット(点)に分割して照射することで、たくさんの微細な穴をあけ(蒸散させ)、肌の入れ替えと皮膚の再生を促進させ、新しい肌にリセットさせる最新のアブレイティブ・フラクショナルレーザーです。

皮膚へのダメージを極力抑えながら高出力のレーザー照射が可能となり、副反応を最小限にし、安全に治療することが出来ます。1回の照射で、施術部位の10~20%が新しい肌へ入れ替わり、6~10回の治療を繰り返すことで肌全体が新しい皮膚へ再構築されます。毛穴の開大やニキビ跡、小じわ、傷跡、妊娠線などに効果があり、たるんだまぶたをピンとさせるアイリフトや、シミや色むら、くすみなどの肌質改善目的にも用います。

銀座ケイスキンクリニックで導入している国産のユニクセルをはじめ、CO2RE、アンコア、eCO2(エコツー)などが代表的な機種です。その他、アブレイティブ・フラクショナルレーザーの中には、エルビウムYSGGレーザー(波長2790nm)のパールフラクショナルやエルビウムヤグレーザー(波長2940nm)のピクセル2940、Lux2940などがあります。これに対し、ノンアブレイティブ・フラクショナルレーザーとは、皮膚表面に穴をあけることなくレーザーエネルギーをドット状に照射して熱を加えることで、同様の効果を実感でき、治療後は日常生活にほぼ支障がない程度のレーザーです。

蒸散していないため、ダウンタイムが短いことが利点ですが、一般的には、その分アブレイティブ・フラクショナルレーザーに比べて効果が弱く、治療回数がさらに多く必要となります。ノンアブレイティブ・フラクショナルレーザーの機種には、フラクセル3(波長1550nm・1927nm)・アファーム(波長1440nm・1320nm)などがあります。

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