宿便 滞留便(たいりゅうべん)        

宿便(しゅくべん、Fecal impaction)とは、便秘により腸内に滞留している糞便のことです。滞留便(たいりゅうべん)とも呼ばれます。医学的には「数週間以上の長期にわたり、腸壁に大量に残存する」といったような一般的によく言われる「宿便」は存在しません。

宿便(滞留便)の原因としては、先天的に便秘傾向にある体質、無理なダイエットによる生活習慣、下剤(便秘薬、浣腸、センナ茶など)の連用障害、加齢による排便反射機能の低下、ストレスによる神経症、血流の低下、他疾患の薬剤の副作用(静穏剤、睡眠薬、トランキライザーなどの筋弛緩効果薬など)などが考えられます。 

便秘は病気ではなく、身体的に排便反射機能が低下したためにおこる症状ですが、器質的な疾患が潜んでいる可能性もあり、高度な場合には消化器専門医の診察・精査が必要となります。

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