爪白癬、爪水虫(つめみずむし)

爪白癬、爪水虫(つめみずむし)

爪白癬とは、俗にいう爪水虫のことです。白癬菌に感染すると、爪の先端から白色~黄白色に混濁し、病変は爪母側(爪の根元)に向かって進行していきます。白癬菌は爪と皮膚の間の爪床角質で増殖することが多く、爪甲表面は平滑で変化がないこともありますが、爪床に近い爪甲は脆弱化し(もろくなり)、爪切りなどで軽く削ると粉末状に脱落し空洞化したり、爪甲剥離症(爪と皮膚の間に隙間が出来てしまう)の状態になったりします。

爪の表面にまで病変が及ぶと爪甲が萎縮した状態となります。通常、自覚症状はありませんが、手指の爪に爪甲萎縮を伴うと指先を使用する精密な仕事などに支障を生じる場合があります。また足趾の爪に顕著な爪甲肥厚や爪甲鉤彎症(爪が曲がったまま厚くなった状態)を合併すると歩行時に疼痛を認めることがあります。痒みなどの苦痛を欠くので、放置されていることが多いですが、足白癬や他の部位への白癬菌の供給源となるため、難治性あるいは再発を繰り返している足白癬(足水虫)などがある例では爪白癬がないか爪を詳しく診察する必要があります。爪白癬は親指の爪に好発します。

足の爪、手の爪のいずれも発症しますが、最初は爪ではなく爪と隣りあう指先が水虫となるケースが多く、そこから爪の間へと感染しゆっくりと進行していきます。治療方法としては、抗真菌薬の内服が主体になります。爪は薬剤が浸透しにくい部位であり、抗真菌薬の外用単独では治療効果が出にくいためです。けれども、肝機能障害などの基礎疾患がある場合や、他の内服薬との相互作用や併用禁忌などで内服出来ない場合は、保険適応内の治療ですと外用治療に頼らざるを得ないこともあります。そのような理由で内服治療が難しい患者様にお勧めなのがレーザー治療です。

銀座ケイスキンクリニックでは、ロングパルスNd:YAGレーザーによる温熱効果により爪白癬を殺菌させる治療を行なっております。

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