雑誌『大人のおしゃれ手帖』2016年6月号 (5月7日発売 掲載ページP98~102)

特集「くすみ、ごわごわ、ヒリつき、ふきでもの...あなたの肌、疲れていませんか?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

春は急激な気温の上昇や紫外線量の上昇、そして環境の変化によるストレスによって、「お疲れ肌」に陥りがちです。
くすみ、ごわごわ、吹き出物など、肌の不調がでていませんか?
そこで今回の特集では、4名の美容のプロがその対処法を解説しています。慶田院長は皮膚科専門医として、肌の不調や正しいケアついて解説しています。

気温の上昇とともに、紫外線や花粉などの影響で、肌の上では汗、皮脂、汚れが刺激物に変わり、かゆみや赤み、乾燥などさまざまな肌トラブルを引き起こします。
さらに、春は身の回りの環境が変わることが多いため、知らない間にストレスを感じ、普段は肌が敏感になる場合もあります。
肌の不調を感じたら、擦るような刺激を与えるお手入れはやめて、保湿を徹底しましょう。
また、皮膚は内臓の鏡。肌表面だけではなく、内側からのケアや健康的な生活も重要です。
スキンケアだけではなく、バランスの良い食事、良質な睡眠、排泄(腸内環境の改善)、運動、ストレスコントロールの見直しを心がけましょう。この5つの習慣が整えば、自然と肌状態も改善します。普段から野菜や果物を意識的に摂取し、発酵食なども摂りながら、腸内環境も整えましょう。
理想的な睡眠時間は6~7時間ですが、睡眠は時間だけではなく、質も重要です。スマホやTVは脳を覚醒させるため、寝る1時間前からは避け、照明も薄暗くすれば、質のいい睡眠に就くことができます。

肌のお手入れの基本、洗顔は泡洗顔を習慣にしましょう。汚れの蓄積もくすみの原因のひとつ。朝はぬるま湯洗顔で済ませる人がいますが、皮脂や化粧品の油分が酸化して刺激し、くすむ場合も。朝もバリア機能を保ちながらやさしく泡洗顔をしてください。

肌のくすみは主に、ターンオーバーの乱れが原因です。加齢によっても角質肥厚しやすいため、定期的なケミカルピーリングで、肌代謝をあげるケアがおすすめ。
肌の赤みや、ほてりや、ヒリヒリする場合は、炎症を生じている状態なので、まずは炎症を治療し、しっかり保湿を行って角層を育てましょう。
細胞間を結び合わせる役割を担うセラミド配合の化粧品などを使うこともおすすめです。
また、健やかな肌づくりのためには野菜は必須。特に紫外線を浴びた日はビタミン豊富な野菜を摂るようにこころがけましょう。
大人ニキビの主な原因は、古い角質の蓄積と肌の乾燥です。さらに、ストレス、睡眠不足や食生活の乱れも関わるので、普段ふきでものができない人も、条件によってはニキビは出ます。ストレス発散と質のいい睡眠を心がけましょう。
年齢とともに運動は億劫になりがちですが、走ったり筋トレなどのハードな運動ではなく、伸ばすだけのストレッチや関節を回すだけでも十分。また、一日数回、ゆっくりと深呼吸をするだけでも心身ともにすっきりできますよ。

日々の美活で、お疲れ肌とさようならしましょう!
是非、ご一読ください。

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