特集「顔の数だけ、洗い方がある!?毎日の洗顔、それぞれの正解。」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
若い頃は当たり前のように朝晩しっかり洗顔していたはずですが、40代以降もそのままのお手入で大丈夫なのでしょうか。
結論から言えば、洗いすぎも洗わなさすぎもいけません。あまり洗浄力の強いもので洗うと、皮脂を取りすぎ乾燥の原因になります。
逆に洗浄力が弱いと、古い角質が肌表面に残ったままになり、ターンオーバーが乱れます。化粧品に含まれる油類は、肌に長時間のせておくと酸化し刺激に。これが微小炎症となり老化の原因に繋がるので、しっかり落とすことが重要です。
洗顔方法は、朝晩で変えてのいいでしょう。目指すべきは、くすみがなくキメが整った、角層の水分量が多い肌。この洗い方と決めつけず、自分の肌で試してみて、調子が良い方法を選ぶのがおすすめです。
そこで、4名の代表者の洗顔方法について慶田院長が解説しました。
●洗顔料で水洗い党
うるおいを守りながら、汚れや不要な角質を一掃。
泡でやさしくしっかり、汚れや角質を落します!
メリット
・くすみをオフし、肌を明るく保つ。
・ターンオーバーを正常化。
・ごわついた肌をやわらかく
「毎日洗顔料をたっぷり泡立てて洗顔。特にこだわっているのは、洗顔料の選び方。毛穴の汚れや角栓などはしっかり落としたいけれど、うるおいは残したい。この条件は譲らず、そのときどきでアイテムを使い分けています。
たとえば、乾燥が気になるときは美容成分がたっぷり入っている洗顔料を選び、小鼻やフェイスラインのざらつきが気になるときはクレイや重曹成分を含んだ泡パック。角質が気になる肌には、酵素入りの洗顔料がおすすめです。」
<慶田院長からのアドバイス>
うるおいを守りつつしっかり洗える洗顔料を選ぶのは大人の肌にとって大切。手と顔の間に泡をはさむようにしてやさしく洗いましょう。
●朝は洗わない党
蒸しタオルで顔を温めてから、軽くふき取る。
水も洗顔料も使わず、タオルで温めます!
メリット
・肌をゆるめてスキンケア効果をアップ。
・血行を良くして巡らせる。
・温感でリラックス&気分がシャキッ。
「きっかけは、肌が乾燥していたときに朝の洗顔をやめてみたら、肌の調子が良くなったから。水やお湯で洗わなくても、蒸しタオルを当てると血行が良くなり、後から使う化粧品の吸収も良くなります。毎朝、蒸しタオルを顔に当ててから、目のキワや小鼻など、気になる部分を軽くふき取り、最後に首でデコルテを流すようにふく。気分もシャキッとして、いいことずくめです。週に1度くらいは肌の状態にあわせてペースト状のマスクを塗り、そのまま5分くらい朝の準備などをして、その後、蒸しタオルを当ててふき取ります。」
<慶田院長からのアドバイス>
皮脂の多くない、薄メイク派に向いています。タオルは熱くしすぎず、ゴシゴシとふき取らないこと。肌あたりのやさしいタオルを選びましょう。
●泡洗顔+α党
毎日の洗顔に、さらに角質コスメをプラス。
ターンオーバーを後押しします!
メリット
・毛穴の黒ずみを防ぎくすみがちな肌も明るく!
・本来の調子を取り戻しキメを整えすべすべの手触りに。
・プラスアイテムの使い分けで理想の肌が手に入る。
「洗顔料による泡洗顔にプラスして、そのときどきで角質ケアコスメをきめ細かく使い分け。週1~2回角質ケアコスメを洗顔時に使うと、肌の明るさやなめらかさが違ってきます。年齢的とともに遅くなっているターンオーバーを応援するためにも、定期的な角質ケアはおすすめです。
注意する点は、とにかくこすらないこと。摩擦で肌を傷つけてしまうと、せっかくのスキンケアがマイナスからのスタートになってしまいます。物理的にこすり落とすのではなく、化粧品で古い角質をやわらかにして浮かせることを意識しましょう。ふき取り美容液やなめらかなスクラブ、古い角質を取り除く効果のあるパックがお気に入りです。」
<慶田院長からのアドバイス>
角質ケアをすると、角層の水分量が上がります。ターンオーバーを促すためにも週2~3回のケアがおすすめ。やりすぎには注意しましょう。
●朝はふき取り洗顔党
化粧水を含ませたコットンや洗顔専用シートでふき取る。
水を使わずにふき取っています!
メリット
・保湿効果もあるので、乾燥しにくく肌がつっぱらない。
・忙しい朝でも外出でも、すぐにケアができる。
・ふき取るという行為で気分もすっきりする。
「続々と商品が登場している、洗顔シート。夜にしっかりクレンジングをして汚れが落とせていれば、朝はふき取りのみでも問題ありません。特に、ファンデーションが粉っぽくなったり、目の下などにチリチリしたつっぱり感があるときは、肌が乾燥している可能性大なので、洗顔をやめてみるというのもひとつの選択肢。
ふき取りで皮脂や不要な角質だけをやさしく取り除くようにしてみましょう。最近は、オールインワンシートマスクなど、洗顔からスキンケアまで1枚のマスクで完了するものも人気。1分ほど肌にのせておくだけでいいので、忙しい朝の時短ケアとしても大活躍。スポーツジムで運動したり、ランニングをしたりする人は、頻繁に顔を洗うのでこのようなシートが手軽でおすすめ。水洗いする回数を減らすことができ、乾燥を防ぎます。また入院中など洗面台が使えないときにも顔を清潔、快適にできるのはうれしいですよね。
高保湿タイプのシートマスクやふき取り美容液がお気入りです。耳の後ろや首などもふき取ると、すっきりします。」
<慶田院長からのアドバイス>
水が使えないときの方法としてはあり。コットンはこすらず肌の上においてなじませて。できればその後、洗い流せばベストです。
皮膚科専門医の立場から提唱する、もっともおすすめの洗顔法は、『毎朝の泡洗顔+時々ピーリングでの角質ケア』です。クリニックでは、みずみずしいお肌のために月1回程度のペースで乳酸によるケミカルピーリングをご案内しています。ジェントルレーズプロ、フォトフェイシャルM22、ジェネシス照射のいずれかを選んでいただく当院の『肌質改善治療』にはセットで組み込まれているので、通ううちにキメも保湿力もアップすると評判です。
是非、ご一読ください。