雑誌『レタスクラブ』2020年7月号(掲載ページP98~P105)

【皮膚科医もひそかに実践している色白美人さんの夏習慣】
に慶田院長の監修記事が掲載されました。

紫外線対策の基本は日焼け止めを毎日塗ることですが、「ベタつくのが嫌いで」「面倒くさい」と塗っていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。今はずぼらさんにピッタリのUVアイテムが多数出ているようです。色白美人さんの習慣をまねて、今年は焼かない宣言をしましょう。

一度浴びた紫外線の影響はリセットされず蓄積されて、5年後10年後の肌に現れます!
【焼かない習慣3か条】
1. 気が緩む室内こそ避ける
2. 日焼け止めは重ねるのが新常識
3. 最新UVカットアイテムで賢く時短美白

◆色白美人の夏に一日に密着◆
意外とらくに続けられるコツが満載です。できるところからお試しを!

◎MORNING
●カーテンをあける前にまず日焼け止め!
朝一番、太陽の光を浴びる前に「全身に日焼け止めを塗る」ことを習慣に。顔は洗顔後にス
キンケアを済ませてから日焼け止めを2度塗り。体も洋服を着る前に細部まで塗っておくと塗りムラがふさげて安心です。
★Point
・スキンケアの最後に日焼けどめを2度塗りしましょう。
・点置きしてから伸ばせば一気に塗れて時短になります。
・家の中でも紫外線は降り注ぎます。全身はくまなく塗るのが正解です。
・紫外線対策に朝トマトが効果的です。
・飲む日焼け止めで徹底ケアをしましょう。

●2~3分のごみ捨ても日よけ対策はマスト!
ゴミ出しや植木の水やり、子供の見送りなど、ほんの少しの積み重ねがシミになってしまいます。家まわりでも紫外線を直接浴びる場合は帽子や日傘、サングラス、アームカバーを必ず装着しましょう。
★Point
・玄関や自転車のカゴに日よけグッズを置いて「うっかり」を防止しましょう。
・ゴミ出しのように両手が塞がるシーンなら、日傘の代わりにつば広帽とアームカバー、さらに長ズボンなどで肌の露出を抑えたスタイルにするとよいでしょう。

●洗濯物の外干しは室内で下準備!
外にいる時間を短縮するため、大物以外は室内でハンガーに掛けてから、まとめて屋外へ。物干しざおに掛ける際は、日光が顔に当たらないよう、太陽を背にしましょう。
★Point
・日差しを正面で受けるのは避けましょう。

◎AFTERNOON
●紫外線対策メイクはミルフィーユ塗りで重ねるのがポイントです。
ベースメイクは日焼け止めを塗った肌に、UVカットの化粧下地、ファンデ、パウダーを重ねて、UVブロックの層を作ることが大事です。すり込まず、肌に乗せるように重ねることでブロック効果が持続します。
★Point
・化粧下地、ファンデを重ねることでUVカット率がUPします。
・UVパウダーはヨレないようにポンポンとのせましょう。
・リップも忘れずに、UVリップを塗りましょう。

●家から一歩でも出たら、三種の神器を常に携帯しましょう!
①UVカット99%以上の日傘
「紫外線遮光率」の高い機能的な生地を使用したアイテムを選びましょう。
②UVカットのクリアサングラス
クリアレンズならだて眼鏡感覚でかけられて、シーンを選びません。もちろん室内でもOKです。
③変装レベルのつば広帽
紫外線を100%カットする完全遮光の生地を用いたつば広のハットタイプがおすすめ。
★Point
・化粧直しグッズのほか、塗った日焼け止めが落ちないように汗対策グッズも忍ばせましょう。携帯用のミニ扇風機、冷却タイプの汗拭きシート、首に巻ける手ぬぐいなどを持ち歩くと安心です。
・カラス女にならないようにUVカット素材のウェアを上手に組み合わせましょう。
・半袖になるときはアームカバーを忘れずに着用しましょう。
・UVカットのカーデを羽織れば手軽に日焼け対策ができます。
・足元はUVカットのレギンスがおすすめです。

●近所のお出かけや散歩でも化粧直しは必須です!
化粧直しの目安は2~3時間起きです。出先で汗をかいたなと思ったら、こまめにティッシュで押さえて塗り直しをしましょう。
① ミスト化粧水をひと吹き
顔全体にミスト化粧水を吹きかけ、崩れたメイクや皮脂を適度に浮かせながら潤い補給をしましょう。
② ティッシュで押さえる
ティッシュをシワにならないように半分に折り、顔に当てて軽く手で押さえ、浮かせた汚れを取り除きましょう。
③ 日焼け止めを塗る
化粧を落とした部分に日焼け止めを乗せます。汗で落ちやすい部分は重ね塗りしてガードします。
④ UVパウダーで押さえる
パウダーをスポンジにとり、Tゾーンなど化粧崩れしやすい部分を押さえて仕上げましょう。
★Point
ボディも一日1~2回塗り直しをしましょう!擦れたり汗をかいたりしやすい部分を汗拭きシートなどで拭いてから塗り直しましょう。

◎NIGHT
●日焼け止めを落としたら即・保湿が大切です。
せっかく紫外線から肌を守っても、日焼け止めを付けたまま寝ると肌老化が加速します。メイクと同様に塗ったら必ず落とし、美白アイテムでしっかり保湿しましょう。
洗顔後はいつものスキンケアを美白ラインにチェンジ。肌を潤しながらメラニンの生成を抑え、排出を促すことで肌の代謝を挙げて未来のシミを予防しましょう。

●万が一の日焼け後はとにかく冷やしましょう。
赤くなった日焼けはやけどと同じです。まずは冷水でぬらしたタオルや冷水シャワーを患部にあててクールダウンしましょう。炎症が落ち着いたら低刺激のワセリンを塗って保湿するのが正解です。
★Point
・焦りは禁物! 美白アイテムは1~2日開けましょう!
日焼けした肌はとっても敏感です。翌日もシンプルな保湿ケアにして、美白アイテムを使うのは1~2日開けるのがベターです。焦るとシミや肌荒れの原因になります。

◆その「うっかり」がでかジミに!塗り忘れ危険地帯◆
紫外線は上からだけではなく、いろんな角度から攻めてきます!鏡に映らない部分もしっかりガードしないとデカジミ発生の危険があります。

『フェイスまわり編』
化粧水をチャッチャとつけている人は要注意です!いつも気にしない凹凸部分、際も入念にケアしましょう。
★フェイス周りの塗り方POINT
1. 耳、首、胸元までまんべんなく塗りましょう。
2. 5百円玉硬貨大を二度塗りしましょう。
3. すり込まず、肌に乗せるように心がけましょう。

◎うっかりNo.1 耳&耳裏
耳の縁は特に紫外線が強く当たる部分です。指先に日焼け止めを取り、凸凹になぞるように耳の内側、耳裏までしっかり重ね塗りしましょう。
◎うっかりNo.2 うなじ
髪で隠れる人も髪が揺れて紫外線が入りこむため、首裏&首筋を上から下までまんべんなく塗ること。塗りにくい場合はスプレータイプを活用しましょう。
汗で髪がくっついて日焼け止めが落ちやすい部分は多めに重ねましょう。
◎うっかりNo.3 髪の生え際
スキンケアの流れで顔まわりの髪をあげたまま、指先を使い生え際に沿ってきっちり塗り重ねることが重要です。前髪を下す場合も忘れずに行いましょう。
◎うっかりNo.4 小鼻の脇
皮脂が出やすい小鼻周りは焼けるとメラニンが増えて黒ずみ毛穴の原因になります。小鼻の際まで指先で丁寧に塗り重ねて隙なくカバーしましょう。
◎うっかりNo.5 デコルテ
洋服によってはうっかり焼けの危険地帯。特に紫外線を受けやすい鎖骨部分を中心に、肩、胸元まで広めに塗っておくと安心です。

『ボディ編』
洋服を着るからといって油断は禁物です!隠れる部分も広めに塗りましょう。
★ボディの塗り方POINT
1. 服を着る前に塗りましょう。
2. 服で隠れる部分も広めに塗ると安心です。
3. たっぷり二度塗りがマストです。
4.状に肌に直接出して塗り広げましょう。
※ストロー幅ほどの線状に出し、大きな円を描くように塗り広げるとムラができにくくなります。

◎うっかりNo.1 洋服の際
着用する洋服に合わせて袖や襟、背中周り、ボトムのすそなど、洋服がズレて肌が露出しやすい部分は広めに塗っておきましょう。
・背中は塗り忘れやすいので、念入りにチェックしましょう。
・ずれやすい部分は服の中までしっかり塗りましょう。
・手が届きにくい部分はスプレータイプを使用すると良いでしょう。

◎うっかりNo.2 足の甲、かかと、指
靴を決めて肌の露出部分をチェックします。サンダルの場合は甲から指、かかとまで念入りに。紫外線を受けやすい甲は3回重ねても良いでしょう。
・サンダルならかかともしっかり塗りましょう。
・日が当たりやすい甲は指まで念入りにケアしましょう。甲に日焼け止めを線状に出し、手のひらで均一にします。

◎うっかりNo.3 手の甲
手の甲は常に露出しているので日焼け止めはマストで。腕と一緒に塗ってから、全身終えてからもう一塗り、外出時はその都度指まで塗り直しましょう。

◆最新 意外と知らないUVケア事情◆
環境の変化に伴い、UVケア方法やアイテムも毎年少しずつ変化しています。そこで、最の新UV事情をチェックしてUVケアの偏差値をあげましょう。

●曇りや雨の日も一年中紫外線対策を!
日焼け止めは、洗顔・保湿と並んで欠かせないスキンケアの一つです。夏だけではなく365日、日の出から日没まで塗るのはマストです。特に紫外線量が多くなる3月から10月までは徹底したケアを心がけましょう。
天気が悪いと「まあいっか」と手を抜きがちですが、雨の日でも晴天の30%程度の紫外線が降り注いでいるので要注意です!

●低刺激の日焼け止めがカバーUP!
SPFやPA値が高いと肌に負担をかけると思われがちですが、最近では低刺激の日焼け止めが進化。肌にやさしい処方のカバーカの高いものが続々登場しています。

●髪も頭皮も肌同様にUVケアが必須!
照りつける日ざしは髪と頭皮にも悪影響大です。紫外線によって髪のキーティクルが剥がれやすくなり、パサつきや退色の原因になります。また頭皮の日焼けは抜け毛につながるため、髪用のUVスプレーと通気性のいい帽子は必須です。
★Point
1. UVカット処方のスプレーを活用しましょう。
2. こまめに髪の分け目を変えましょう。
髪の分け目やつむじは日光が直接当たるため、同じ場所に集中しないように分け目の位置をこまめにチェンジしましょう。ギザギザにして頭皮を隠すのも効果的です。

●進化した落ちない日焼け止めが続々登場!
夏の強い日ざしや汗にも負けないパワフルな日焼け止め。ことしはこれまでブロックしていた太陽の光や熱を味方にして紫外線の防御力をUPさせる新発想のアイテムに注目です。

●朝のかんきつ類はシミの原因に!
フルーツはもちろん、スムージーも食べるならタ方にしましょう。ビタミンCなど美肌にいい抗酸化物質が豊富なかんきつ類ですが一方でオレンジやグレープフルーツ、レモンなどに含まれるソラレンは、紫外線への感受性を高める要注意成分です。朝摂取すると日中受ける紫外線でシミができやすくなるので、かんきつ類を食べるならタ方以降にしましょう。

●焼かない&涼しいウェアが進化中!
子どもと公園で遊ぶときやウォーキングなど、アクティブなシーンにはUVカット素材のウェアを着ましょう。軽くて通気性がよく、淡い色でも紫外線をしっかり遮断します。アウターならはおるだけの手軽さです。ラッシュガードやUVカットウェアで完全防備がおすすめです。

●紫外線対策は食べ物でできます!
紫外線対策には、ビタミンエースと呼ばれるビタミンA.C-Eやリコピン、アスタキサンチン、アントシアニンなどのポリフェノール、またたんぱく質をたっぷり含んだ食材がおすすめです。野菜ならカラフルな緑黄色野菜、果物ならキーウィやブルーベリー、肉&魚ならとり肉や鮭を積極的に摂ってみてください。

●気になるシミは皮膚科へ!
できてしまったシミは、化粧品や食事などで完全に消し去ることはできません。レーザー治療などで消し取ることはできますが、シミは種類によって治療法が異なるため、まずは医師による適切な診断が重要です。
皮膚を病理から理解している皮膚科専門医や形成外科専門医が診察するクリニックを選ぶと安心です。また、シミの種類ごとに最適な複数のレーザー機器を扱う医療機関がおすすめです。名医も最適な道具なしには治療ができません。
シミやくすみを消し去り、均一な肌色に整えるレーザー治療などの美容医療を、定期的に取り入れていくと、老化を遅らせることができるので、5年後、10年後に差がつきます。
当院ではお肌の状態を拝見し、シミやくすみに応じてさまざまな照射機器や、ピーリング等を組み合わせた治療をご提案しています。
お悩みの方は、是非お気軽にご相談にお越しください。


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