特集②「肌ゆらぎシーズン、意外な盲点 Q&A」(掲載P218~P221)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。
春はどうしたって肌がゆらぎがちです。だからこそ、知っておきたい対策方法をレクチャーします。スキンケアは変えた方がいい?涙目でもおしゃれな目元って?花粉を追い出す掃除方法は?痒くならないインナーは?...美容のプロが疑問を一掃!
■肌に触れるコスメはもちろん衣類や住まいなど広くケア■
春に向かう今の季節、いつものコスメで肌がヒリヒリする。外にいたら肌がかゆくなった。などの不調はありませんか?冬から続く乾燥に加え、春先は寒暖差や花粉、紫外線増加なども加わり、肌はゆらぎやすい時期になります。最も不調を感じる季節は「春」という意見が多いです。敏感肌でなくても、季節の変わり目や生理、生活リズムの乱れによって一時的に肌がゆらぐ人は多いです。外気に触れている肌のいちばん外側が角層で、細胞の間に水分と油分が充分に満たされることで、外の刺激から守ってくれます。一方、乾燥してバリア機能が低下すると、刺激物が入って炎症を起こしてしまいます。コスメ、住まい、食事、衣類と毎日の暮らしの幅広いシーンで対策を実践していきましょう!
【Pattern1:コスメでケア】
いつものコスメなのに肌に染みたり、なじみが悪い...。そんなときは"保湿"が必須です。切り替えるべきアイテム、しなくて良いケア、メイク直しのコツを伝授します。
Q. 肌に赤みなどの違和感が。スキンケアはすべて変えるべき?
A. 化粧水はストップし、セラミド配合の美容液やクリームで集中ケアをしましょう。
弱った肌に水性のものは染みやすいので、エタノール不使用でも化粧水はいったんお休みし、乳液やクリームなど油分を補うケアに絞りましょう。肌のパリア機能を高めるセラミドやヒアルロン酸配合のものがおすすめです。角層のすみずみまで水分が行き渡り、油膜が水分の蒸発を防いでくれます。
『セラミドバリアクリーム』は天然セラミドを主成分にした院内処方の高機能保湿クリームです。潤いのある美肌に欠かせない「角層のバリア機能」を高めることで、ニキビや肌荒れが出来にくくなり、キメと透明感のある肌に導くことができます。
Q. ゆらぎ肌にNGの成分は?
A. エタノールは刺激になりやすいのでNGです。
化粧水や除菌スプレーに含まれることの多いエタノールは、肌の水分を奪うため、肌の乾燥が進み、ヒリつく可能性があります。普段肌につけているものは、成分表示をしっかり確認しましょう。
Q. マスク生活で肌がヒリヒリ。最終手段コスメは?
A. バームでしっかり保湿をしましょう。
クリームでも改善されないなら油脂性の高いバームに切り替えてみてください。マスクが触れる部分に塗っておくと、摩擦などの刺激から保護できます。
『メディコルスキンリピッド15/33』は皮脂と細胞間脂質を補い、肌をしっとり保湿してくれます。バーム系の刺激を感じにくいという患者様が多いです。万年ドライ肌の方はこってりと重めなⅡの補修クリームを最後に使うのがおすすめです。
Q. 生理による肌の不調をなくすには?
A. 妊活中でなければビルを服用することがおすすめです。
生理周期に合わせて肌が不調になるなら、低用量ビルの服用でホルモンをコントロールするのがおすすめです。ビルが飲めない方は、周期に合わせてスキンケアを替えるなど心身ともに無理がないよう自分をいたわってあげてください。
Q. マスクの中が鼻水でカピカピ。メイク直しはどうする?
A. 濡らしたティッシュで汚れを吸い取りましょう。
汚れを拭き取ると摩擦で肌にダメージがかかります。水を含ませたコットンを当て、汚れを吸い取ります。
Q. 皮脂の多さもゆらぎ肌に関係ある?
A. 酸化した皮脂は刺激物になります。
皮脂分泌が過剰な場合、紫外線やストレスなどで酸化が進みやすく、肌あれの原因となります。汗の塩分も刺激になります。
Q. 空気の汚れや寒暖差などから肌を守るには?
A. 対応のコスメで応急処置しましょう。
大気汚染物質として知られるPM2.5は毛穴より小さく、肌や肺に入り込んでアレルギー症状の引き金になります。また、バリア機能を保つのに重要な酵素ガスパーゼ14。は寒暖差で減少することもわかっています。
Q. 肌がゆらいだときは入浴は長めにする?
A. 長すぎはNG。 40℃前後で15分以内にしましょう。
長風呂や42℃など熱めのお湯は、角層の皮脂模やセラミドが流出し、乾燥のもとになります。保湿効果のある入浴剤を入れて15分程に留め、お風呂上がりは全身保湿ケアを忘れずにしましょう。
Q. ゆらいだときこそ、シートマスクで集中ケアが必要?
A. 与えすぎはNG!シンプルにケアしましょう。
肌の代謝を促すレチノール配合のコスメやピーリングに注意しましょう。普段は肌を健やかにしてくれますが、弱った肌には赤みや痛みが出る可能性があります。
【Pattern2:住まいをケア】
免疫力を高めるためにも、リラックスできる環境は大切です。でも、花粉などが付着したほこりが部屋中にあったら...。ゆらぎ肌の原因を一掃する整え方をレクチャーします。
Q, 外の汚れを家にもち込まないためには?
A. 衣類についた花粉を玄関でオフしましょう。
アレルギーの原因にもなるPM2.5や花粉は、部屋の換気によってだけでなく、外出時に体や衣類に付着することで家の中にもち込まれてしまいます。帰宅したらまず着替え、シャワーで髪や体を洗うのが理想的です。
Q. 睡眠はどのぐらい必要?
A. 最低でも6時間は必要です。
睡眠不足が続くと、肌の水分量が減ってキメが粗くなります。肌のターンオーバーも乱れるので、最低6時間。理想は7時間半〜8時間の睡眠を目指すといいでしょう。
Q. 家にこもることが増え、憂響。ストレス解消法は?
A. 日光浴や香りでリフレッシュを。運動や入浴も解消法です。
ストレスがたまると、交感神経が優位になって血管が収縮するので、肌の代謝が悪化してしまいます。室内でも日光に当たるとストレスを緩和することができます。
【Pattern3:食でケア】
日々の食事の積み重ねが肌の状態にも影響があります。バランスの良い食事は大前提ですが、積極的にとりたい食材とはなんでしょう。肌がゆらいだら、まず必要な栄養から食事を決めましょう。
Q. 疲れたらサプリに頼っても良い?
A. 食事で補い切れないものは頼りましょう。
食事の方が吸収率は良いですが、補い切れない栄養素はサプリ利用も良いでしょう。
Q. お酒は我慢した方が良い?
A. 適度なら飲んでOKです。
アルコールを分解する際、肌の代謝に不可欠なビタミンB群を消費します。水を飲みながら楽しみ、お酒に弱い人は顔が赤くなったらやめましょう。強い人でも、ワインなら2〜3杯程度にしましょう。
Q. 肌ゆらぎのお助け食材は?
A. セラミド、乳酸菌、抗酸化成分などが効果的です。
セラミドが含まれる生芋こんにゃくや、抗酸化作用が期待できるほうれん草などを積極的に摂るといいでしょう。豚肉や枝豆などのビタミンB群も肌の代謝を高めるのでおすすめです。腸内環境を整える発酵食品も欠かせません。
Q. 油分は極力控えるべき?ナッツ類や青魚の油分のどのイガイガを鎮めるには?
A. 水分補給とマヌカハニーは積極的にとって
コスメだけでなく、食事で良質な油分をとって体の中からケアをしましょう。青魚やえごま油に含まれる"脂肪酸オメガ3"は積極的に摂りましょう。おやつ代わりのナッツもお勧めです。
【Pattern4:衣類でケア】
肌に直接触れる服やタオルは、薬材によって肌のゆらぎが悪化してしまいます。かゆみや赤みを感じたら、素材が合っていないのかもしれません。肌に優しい生地、縫製の選び方をチェックそましょう!
Q. マスクで肌が蒸れる!カサカサする!どう選ぶ?
A. 肌当たりの優しい素材にしましょう。
マスクの中は蒸れますが、外したときに肌の水分も一緒にとび、かえって乾燥します。また、摩擦で肌の角層が厚くなり、脂性肌でなくても毛穴が塞がって皮脂が詰まり、ニキビができやすくなります。不織布マスクの下にシルクやガーゼを入れ、着用する前後はスキンケアを入念にしましょう。
Q. ゆらぎ肌に良くないファッションは?
A. 毛足の長いものや、装飾のあるものは避けた方がいいでしょう。
肌に最も優しいのはシルクです。摩擦の大きい凹凸がある素材はもちろん、天然素材のニットでも質はさまざまで、場合によっては刺激になる場合があるので注意しましょう。自分に合う素材を知っておくことも大切です。
Q. 衣類の縫い目やタグが当たってかゆい!どうすれば良い?
A. 肌に接する部分はフラットなものを選びましょう。
私は下着の縫い目ですらかゆみが出る敏感肌なんです。縫い目やタグが肌に当たらないものを選んでいます。ニットやシャツの下には、夏でも袖のある下着を着て、首元も服に合わせて自分でカットしています。
Q. 静電気はゆらぎ肌の敵?
A. 肌をさらに刺激しています。
静電気の発生は乾燥している証拠。素材の組み合わせにも関係し、ウール×ポリエステル、アクリル×天然素材は注意をした方が良いです。