日本テレビ『スッキリ』 2018年5月28日(月)OA内容

日本テレビ『スッキリ』 2018年5月28日(月)OA内容をご紹介します。
特集「スッキリTOUCH 専門家が伝授 肌ケアの新常識」

加藤浩次さん、近藤春菜さん、水卜麻美アナウンサーがMCを務める朝の情報番組に、慶田院長が出演しました。「スッキリTOUCH」はファッション、グルメ、ブーム、㊙テクなど、今話題の情報にいち早く"TOUCH"するコーナーです。
これから夏に向けて紫外線量がどんどん増えていきます。さらに梅雨は湿度が高く、肌トラブルを起こしやすい時期。実は、皆様が一般的に行っている〝肌ケア″には、多くの間違いがあることをご存知でしょうか?街の人がリアルに行っている肌ケアが正しいかどうか、日本皮膚科医学会認定の皮膚科専門医の慶田院長がお答えしました。
VTRをみながら街の人が普段行っている肌ケア方法を○×でジャッジ。リポーターの中山美香さんと対話形式で最新美肌ケアの新常識についてご紹介しました。

Q.そもそもスキンケアとは?
A.①汚れを落とす・洗う ②潤す・保湿 ③紫外線などの太陽光をカット
この3つがスキンケアの柱です。『洗顔・保湿・紫外線対策』を正しく行うことが、美肌への近道。皮膚科学はサイエンスです。科学的根拠と意味があることを、きちんと行うことが大切です。

【洗顔編】

Q.朝の洗顔は、洗顔料を使わずお水だけ 〇正しいor×間違い
A.×間違い
寝ている間にでた皮脂や、夜スキンケアで塗った化粧品類は時間とともに酸化し、酸化した油脂類は肌への刺激になります。肌の表面は角層という水分を保つための層におおわれています。健康な肌状態では、角層がきれいなブロック状に並び、肌内部の水分を逃さないようにキープしたり、外部の刺激から肌を守っています。ところが汚れなどが付着すると、それが刺激となり、角層のブロックが乱れ、雨漏りのように水分が肌の外に出て、乾燥などのトラブルを引き起こします。そのため、朝も洗顔を習慣にして、夜の間の汚れをきちんと落とすことが大切です。
朝は洗顔料を使わない水洗い派の方の理由としては、肌の油分などの潤い成分を落としすぎてしまうのではないかという理由から。
確かに肌にとって洗いすぎはNG。大切なポイントは、洗顔時間です。特に朝は、夜よりもさっと洗うイメージ大丈夫です。洗顔料をしっかり泡立てて、20~30秒肌になじませ、そのままこすらずに洗い流せばOK。

Q.ぬるま湯や冷たい水で洗顔する 〇正しいor×間違い
A.○と×の両方。
熱いお湯で顔を洗うのはNGです。42℃以上の熱いお湯では脱脂力が高く、細胞間脂質や皮脂膜が失われ、乾燥の原因になります。
では、冷たい水で洗うのはどうなのでしょうか。
最近の研究では、冷たすぎる水で皮膚の温度が下がることでも、肌が乾燥しやすくなることがわかっています。
洗顔料で洗う適温は、30~36℃。人肌よりも少しぬるく感じる温度で洗いましょう。

Q.クレンジング時にいっしょにマッサージしている 〇正しいor×間違い
A.×間違い
クレンジング剤は化粧油類を落とすためのものです。クレンジングの時にこすりすぎてしまうと、肌のバリア機能に必要なうるおい成分まで流れて失われてしまいます。クレンジング剤は、肌につけてから1分程度馴染ませ、メイクが浮いたらぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。マッサージをするなら、乳液やオイルなど基礎化粧品で行えばOKです。

【保湿編】

Q.手作りの化粧水を使う 〇正しいor×間違い
A.×間違い
何となくナチュラル、天然素材、手作りのものが良いと思いがちですが、化粧品に関しては、一概にそうとは言えません。実は天然の成分は、かぶれのリスクが高いのです。天然といわれるものにはさまざまな成分があり、肌質に合わないケースや、アレルギーなどのリスクもあります。天然素材を直接肌にのせる、例えばきゅうりパックなどもおすすめできません。手作りの天然のものは肌に良い成分と思われがちですが、自己流は避け、安全性試験を行っている市販の製品を使用する方が安全です。

Q.化粧水をつけるときに手で強く押し込む 〇正しいor×間違い
A.×間違い
化粧水をたたきこんでつける方も多いのですが、化粧水は肌の上でたたかなくても肌に浸透します。優しく馴染ませれば十分です。肌をたたいたり、コットンでこすったりすると、肌の刺激になるのでNG。
正しい化粧水のつけ方は、手のひらで化粧水を温め、手のひら全体で顔を優しくブレスするように押し込みましょう。

【紫外線対策】
肌老化の原因の8割が紫外線をはじめとする太陽の影響であり、「光老化」といわれています。肌の老化を防ぐには、光対策・紫外線対策が重要です。

Q.日焼け止めは春から塗る 〇正しいor×間違い
A.×間違い
紫外線は1年中降り注いでいます。特に紫外線もなかでシワの原因となるUV-Aは、1年を通して一定量降り注いでいます。そのため美肌のためには、毎日、天候によらず、日の出から日の入りまでに焼け止めを塗ることが大切です。

Q.肌あれを気にして日焼け止めを塗らない 〇正しいor×間違い
A.×間違い
日焼け止めに限らず、肌に何かを塗って炎症を起こすことは肌老化につながるので避けるべきです。ただし日焼け止めを塗らなくて良いのではなく、自身の肌にあったものを選んで使用するようにしましょう。最近は0歳から使用できる日焼け止めもあり、肌に優しい処方の製品が増えています。以前より紫外線吸収剤・散乱剤の機能がよくなっているので、日焼け止めを塗ると、乾燥などの肌不調を感じて、逆に肌への刺激になることが心配という方でも必ずあったものに出会えるはずです。
乾燥が気になる方は、しっかり保湿をしてから日焼け止めを塗るようにしましょう。

Q.日焼け止めをしっかり塗っておけば、紫外線対策は完璧!ということでしょうか。
A.×間違い
実は太陽光の危険性はは紫外線だけでなく、近赤外線による〝肌のたるみ″も問題です。近赤外線は、普通の日焼け止めでは防ぎきれない領域の波長なので、しっかり日焼け止めを塗っていても肌への悪影響を防ぐことができません。
地上に届く太陽光は、紫外線や赤外線などがあります。紫外線は地上に届く太陽光の6%程度なのに対し、赤外線は42%と多くの割合を占めています。そのなかでも近赤外線は、しわ・たるみの原因といわれています。最も確実なブロック方法は、服などで物理的に覆うことです。上着や帽子、日傘などを上手に使いましょう。最近では、近赤外線の一部をカットできる日焼け止めが市販されているので、活用してみるのも良いでしょう。

Q.化粧品と医薬部外品の違いは?
A.化粧品の効果は徐々に高まっています。特定の機能を持った成分入りの化粧品が医薬部外品です。医薬部外品は厚生労働省に特定の効果が認められ、美肌効果を明記しています。例えばこれまで「乾燥による小じわ・しわを目立たなくする」としか表記できなかった商品も、厚生労働省の認可を得ることで、「しわの改善」という明確な効果を表記できるようになりました。美肌や美白の有効成分などが人気なようです。

是非、ご参考になさってください。

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