特集「美肌になるなら洗うしかない!人生を変えちゃう 超・洗顔」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
洗顔には諸説ありすぎて迷走していませんか?そこで美肌を育むための正しい洗顔を徹底解説。要らないものは毎日リセットして、すっぴんでうっとりさせる素肌を目指しましょう。
【朝も夜も洗顔料で洗うのが、美肌の近道!】
洗顔の目的は、メイク用品や花粉、大気汚染物質といった外的な汚れと、皮脂や汗などの体内からの分泌物を落とすことです。また、角層の生まれ変わりを助ける役割もあります
10年ほど前までは、日本人特有の清潔志向で洗いすぎの傾向がありました。しかし最近は、自称乾燥肌・敏感肌が増え、なかなか洗わない方が増えています。その結果、肌の常在菌のうち皮脂を好むマラセチアが増え、湿疹を起こす人が少なくありません。
【洗顔の疑問 O&A】
スキンケアの中でもさまざまな情報が錯綜している洗顔。肌のためと思ってやっていたことが、実は肌トラブルを招いたり、老化を加速させてしまうかも...?ar読者のさまざまな洗顔に関する疑問にお答えしました!
Q.朝は洗顔料を使わずにお湯で洗うか、ふき取るのみ。乾燥したくないので...。
A.洗顔料で洗わないと、かえって肌を乾燥させる恐れがあります!
人口の数%いる皮脂がほぼ出ない方以外は、朝も洗顔料で洗うのがベストです。乾燥が気になるからといって、お湯で洗うだけでは皮脂は落とせません。特に20~30代は女性ホルモンのピークで皮脂が多い時期です。肌に残った皮脂は酸化してバリアを刺激し、むしろ乾燥を悪化させたり、毛穴詰まりやくすみにもつながります。また、ふき取り洗顔は、汚れ落ちが分かりにくく、肌をこすりやすいので、毎日行うと肌の負担になるので、おすすめできません。
Q.忙しい朝はつい泡立てがいい加減に...。特にトラブルはないけどマズイですか?
A.洗浄力が落ち、肌に負担をかけている疑いアリ
洗顔で汚れを落とすうえで要になるのが‟泡"。よく泡立てることで界面活性剤の量を最小限にし、洗浄力が増して汚れをきちんと落とすことができるわけです。もし、毎朝忙しくて泡立てがおろそかになるなら、泡で出てくるタイプの洗顔料に切り替えた方がいいでしょう。
当院で患者様にご利用いただいている、肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合した泡状洗顔料「アクセーヌ リセットウォッシュ」銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥3,000(200ml)は、プッシュするだけで理想的な泡が出るので、忙しい朝にも最適です。
Q.洗いすぎはいけないと聞いたので、洗顔料は適量より少なめに使っています。
A.たっぷりの泡がつくれれば、使用量を減らしてもOK
肌をこすることなくしっかり洗えるだけの泡がつくれるなら問題ありません。
Q.洗う時に肌をこすっちゃダメと聞くけど、理想的な力加減ってどれくらい?
A.手が肌に触れたらNG! 泡でなでるように洗って
正しい洗顔とは、手で洗うのではなく、泡を動かして洗うものです。手が肌に直接触れてはいけません。手と肌のあいだに泡をたっぷり挟みながら、泡で肌を優しくなでるようなイメージで洗いましょう。そのためにも、事前の泡立てはしっかり行なうことが大切です。
Q.オイリーでベタつく肌は、ちょっと長めに洗ったほうがいいですか?
A.Tゾーンや小鼻を少し念入りに洗うくらいで十分
肌がオイリーだから潤っていると思うのは勘違いです。皮脂が多くても、細胞間脂質が少なく乾燥しやすい方もいるので、洗いすぎは禁物です。普通肌なら洗う時間は20秒程度が目安ですが、オイリー肌もTゾーンを少し長めに洗ってトータル30~40秒くらいでいいでしょう。
Q.悩みの小鼻の黒ずみが洗顔してもなかなか落ちません!
A.酵素やクレイ入り洗顔料を。皮膚科のピーリングも◎
小鼻の黒ずみは、毛穴の皮脂が酸化して黒ずんだものです。物理的な刺激のある洗顔ブラシやスクラブでは毛穴をさらに詰まらせてしまうので、酵素やクレイ入りの洗顔料がおすすめです。ただし、洗顔で完璧な解決は難しいのが現状です。
そこで、美容皮膚科で「ケミカルピーリング」を受けるなどして、ターンオーバーを高めるのもおすすめです!
また、毛穴詰まりが気になる方には、ピーリング剤入りの美容液で肌を洗い、さらに吸引して毛穴の汚れを落とす「アクアフェイシャル」が人気です。
Q.洗顔でよく言う「ぬるま湯」って、具体的に何度くらいですか?
A.人肌よりぬるめで冬だと少し冷たい33~35度が目安
洗顔で言う"ぬるま湯"は、人肌より低めで、冬だとちょっと冷たく感じるくらいの温度です。熱いお湯が肌を乾燥させることはご存知の方も多いと思いますが、冷水で皮膚温が低下すると乾燥しやすくなるというデータもあります。肌にとっては、熱すぎても冷たすぎてもダメなんです。
Q.肌がキュッとする洗い上がりが好みだけど、これってもしかして「つっぱり感」?
A.キュッ=洗いすぎのサイン。今の洗顔の見直しを!
洗い上がりの肌がキュッとするなら、それは‟つっぱり感"で、洗いすぎのサインです。今使っている洗顔料の洗浄力が強すぎるか、間違った洗い方によって乾燥を招いている可能性大です。もしそれをさっぱりして気持ちいいと感じているなら、頭の切り替えが必要です。
【あなたの洗顔人生が変わる!超・洗顔レッスン】
洗顔の基本知識を頭に入れた後は、いよいよ実践編!泡立てや洗い方はもちろん、事前の準備からアフターケアまで、洗顔の美肌効果を最大限に引き出すメソッドを伝授します。
STEP1. 生え際まできちんと髪を上げる
洗顔スタイルはおでこ全開が基本です。髪が濡れるのが嫌で、おでこを適当に洗っていたりしていませんか?それではせっかくの洗顔が台なしです。生え際までくまなく洗えるよう、ターバンなどで事前に髪はしっかり上げましょう。
STEP2. まずは手を洗って清潔に
洗顔にとりかかる前に手に付着した汚れを落としておくことが大事です。ささいなことだけれど、ここで手についた余計な油分を取り除いておくと、あとの洗顔料の泡立ちがアップします。
STEP3. ぬるま湯で濡らして軽く予洗い
皮膚温より低い33~35度のぬるま湯を出し、顔全体にパシャパシャかけます。肌をなでるようにしてすみずみまで湿らせながら、洗顔料をのせる前にお湯だけで軽く予洗いしておきましょう。
STEP4. 洗顔料を思いきり泡立てる
洗顔料を手のひらに出し、水を少量ずつ加えながらカサを何倍にもする勢いでよーく泡立てます。苦手な人は泡立てネットを使ったり、無理せず泡で出てくるタイプの洗顔料を使いましょう。
STEP5. 泡を動かして20秒洗う
泡はまず脂っぽいTゾーンにのせ、指が肌に触れないよう泡を動かしながら、顔の内→外へクルクルと洗っていきます。時間は20秒程度でOKです。生え際やフェイスラインも忘れずに洗いましょう。
STEP6. オイリー肌はTゾーンを念入りに
オイリー肌のみ、さらに10~20秒かけて、ベタつきや毛穴のザラつきが気になるTゾーンや小鼻のキワを指でクルクル。しっかり落とそうとして肌をこすらないよう、くれぐれも気をつけてください。
STEP7. ぬるま湯でくまなくすすぐ
ぬるま湯の流水を手にすくい、顔の正面、右、左...とずらしながら、最低15回はパシャパシャかけます。生え際やフェイスラインに泡やヌルつきがなくなるまでしっかりすすいでください。あご裏は泡が残りやすいので注意しましょう!
STEP8. タオルで顔の水分を吸い取る
清潔で肌あたりのいいタオルを用意して、洗顔後の水気の残った顔に優しく当てます。そのままゴシゴシ拭かず、そっと当てるだけにしてタオルに水分を吸い取らせるのがコツです。
【AFTER CARE】
洗顔後はすぐ保湿に着手しましょう!洗顔後の肌は乾きがちです。あらかじめ洗面所にブースターや化粧水など、とりあえず保湿できるものを用意しておきましょう。間髪入れずに潤しましょう。
是非、ご参考になさってください。