特集「RESCUE BEAUTY トラブル知らず!夏の救済カレンダー」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
夏は日差しも強いし、蒸すし、暑いし...特有の悩みは数知れません。思いっきり外で遊びたいと思っても、大人の女性には悩みどころ。そこで7、8月をハッピーに美しく過ごす方法を慶田院長がアドバイスいたします!今回は、夏の前期、中期、後期3つの時期に分けて、ご紹介しています。
EARLY SUMMER(7月上旬~中旬)
夏を制するには初夏が肝心です!
正しい日焼け止めの選び方、塗り方は早い時期にマスターすべし!気になるにおいも初夏に対策すればひと夏ずっと安心です。夏バテしないように、全体的な食事の見直しも大切です。「初夏のキモになるのが『正しい日焼け止め』『におい対策』『食生活改善』です。肌や体にとって過酷な夏をどう乗り切るか、7月の上旬に美容計画を立てましょう」
UV ケア
日焼け止めは賢くチョイスしましょう。日焼けによるトラブルを起こさないためには、焼けてしまう前の準備が重要です。まずは、予防として、日差しが強くなる前に飲む日焼け止めを。"ヘリオケア"はビタミンC、D、E、ルテイン、リコピンを配合。紫外線によって体内で発生したフリーラジカルを破壊する強い抗酸化作用が特徴です。紫外線を浴びる30分前に服用すると、紫外線によるお肌や目の細胞のDNA損傷を防ぎ、光老化を防ぎます。
そして直接つける日焼け止めは、SPFやPA値が高いのはもちろん、塗り直しがしやすく、スキンケア効果があるものを選びましょう。朝は顔、ボディにしっかりクリームタイプ、顔の化粧直しは日焼け止め効果があるお粉、スプレータイプはボディの塗り直しや、手が届きにくい部位の使用におすすめです。ただしスプレーは薄くなりやすいため、重ね塗りを忘れずに。首の後ろや耳のあたりはつけ忘れが多いので気をつけましょう。
背中&デコルテのケア
オフショルダ―がトレンドで、今季は背中を露出する機会も多いはず。滑らかな背中やデコルテが必須です。ざらつきをゴシゴシとスクラブでこすると炎症を起こしたり、角化を悪化させたり、逆効果になる可能性があります。ホームケアは、ソフトなピーリング効果のあるものを活用しましょう。クリニックで行うケミカルピーリングは、グリコール酸で古い角質を優しく取り除き、肌代謝を高めて滑らかなお肌に導きます。レーザーピーリングの「ジェネシス」や医療用脱毛レーザー「ジェントルレーズ」を併用すれば、赤くプツプツした「毛孔性苔癬」にも効果的。
虫刺されのケア
虫刺されはかゆいだけではなく、色素沈着やしこり残ることが多く、できるだけ避けたいもの。外に出るときは必ず虫よけを使用しましょう。もし刺されてしまったら、冷やしてから皮膚科を受診しましょう。
におい対策
汗はもともと無菌なのですが、アボクリン汗腺から出る成分や酸化した皮脂などが混さってにおいのもとになります。においケアできるソープや制汗剤を使いつつ、汗をかいたらすぐ拭き取る習慣を。また、ワキ毛があるとにおい成分が付着しやすいので、医療用レーザー脱毛を受けるのもおすすめです。
デリケートゾーンのお手入れ
蒸れるこの時期はデリケートゾーンにもトラフルが起きがちです。しっかり泡立てた泡で優しく洗いましょう。また、肌が弱い人はデリケートゾーン専用処方のものを。においが出やすいアンダーヘアも、この時期に医療用レーザーで脱毛がおすすめです。
食事、栄養
7月はじめにバテない体作りを心がけるのが大事です。多品目をバランスよく摂るのが基
本ですか、疲労回復効果の高いビタミンB1が豊富な豚肉はおすすめです。長ねぎや玉ねぎを一緒に摂ると、ビタミンの吸収や動きを高める効果があるので、ぜひお試しください。
肌自体の質を高める良質のタンパク質、抗酸化作用の高いビタミン類や、緑黄色野菜も積極的に摂りましょう。
ヘアケア
顔はしっかり日焼け止めを塗るのに、いちばん太陽に近い頭皮&髪の毛の日焼け止めは忘れがちです。最善策は帽子をかぶることですが、難しい場合はヘア専用の日焼け止めで頭皮や髪のダメージを防ぎましょう。
MID SUMMER(7月下旬~8月上旬)
猛暑日が続く時期は、リカバリーカに重点をおきましょう。
溜まってきた「夏疲れ」をリリースする時期です。良質な睡眠で、しっかり休息することを心がけましょう。知らないうちに進行するインナードライを防ぐためには、保湿が肝心です。うっかり日焼けも初動が大切なので、正しいケアでタメージを最小限に抑えましょう。
ヘアケア
日々徐々に日差しを浴びることで、髪にも少しずつタメージがでてきます。それが顕著に表れるのが、乾燥とカラーの褪色です。夏の間中元気なヘアでいるためにも、カラーケアやサンケアできる専用のアイテムを投入しましょう。
スカルプケア
頭皮も日に焼けています。
髪の乾燥や褪色同様、頭皮も紫外線のダメージを受ける場所です。炎症で赤くなったり、フケのように角質が剥がれ落ちたりすることもあります。そうならないためにも、頭皮を保湿するアイテムで、週に数回のケアをしましょう。
肌の保湿ケア
そろそろ"エアコン肌"に栄養をチャージしましょう。
夏は汗がベトベトするので、一見潤っているように感じますが、実はまやかし。冷房が効いた室内など、湿度が低いところに行くと一気に水分が蒸発し、乾燥してしまいます。
それを防ぐためにも、肌の角層自体か水分を抱え込み、保湿できるようなコスメを選びましょう。肌のバリア機能を補う親和性の高いセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されている化粧品を使用して水分を与えると良いでしょう。ベタつくからといって保湿剤を塗らないのはNGです。
バスタイム
湯船につかって疲れをリリースしましょう。
暑いからと夏はシャワーだけで済ます人も多いと思いますが、お風呂に入るだけで、疲れが取れますし、熟睡できます。清涼感を感じるバスオイルや、保湿効果のある入浴剤を一緒に使うとさらに効果的です。また、汗をかくと水分だけでなく、ミネラル分も奪われてしまうので、お風呂上がりにはミネラルも補えるようなハーブティーやドリンクを飲みましょう。
汗のケア
夏に首や下着で蒸れたところに赤みやぶつぶつが出ることがあります。大人の場合"あせも"は少なく"汗荒れ"がほとんど。汗が長時間肌に付着していることで、刺激となって炎症を起こしています。汗をかいたらスプレー式の化粧水などで拭き取り、リセットしましょう。
食事、栄養
過酷な夏に体が悲鳴をあげるころ。重い体にはネバネバパワーで栄養チャージがおすすめです。疲れが抜けず、食欲もでないというときには、オクラ、納豆、めかぶなどを合わせて、そうめんと一緒に召し上がれ。納豆に含まれるナットウキナーゼは腸内環境を整え、オクラは抗酸化力が高い食品です。腸内環境も整い、消化吸収もぐっとアップし、スタミナ回復にぴったりです。
毛穴ケア
夏に毛穴が気になるのは、紫外線や乾燥の影響で、毛穴の入り回の角層が厚くなり、毛
穴部分が開いて黒く影に見えているから。毛穴を引き締めるアイテムを投入する、もしくは、クリニックのケミカルピーリングも効果的です。
良質な睡眠
暑い夜が続くと寝苦しくて睡眠不足になりがちです。人は寝るときに熱を放出すること
で眠りに入るので、入眠するまでは部屋を涼しくする工夫をしましょう。さらに、リラックスさせたり、ホルモンバランスを整えてくれるサプリを取り入れると、睡眠の質もアップしやすいので、試してみると良いでしょう。
うっかり日焼けのケア
うっかり日焼けしてしまったものは、残念ながらもとに戻りません。肌を鎮静させるようなコスメでクールダウンしましょう。水ぶくれなどを起こすほど焼けてしまったら、早めに消炎鎮痛剤を内服し、皮膚科を受診しましょう。
END OF SUMMER(8月中旬~下旬)
終わりよければ、秋の準備もスムーズです。気をつけていても受けてしまった肌ダメージを土台から修復しましょう。乾燥小ジワやたるみが深刻になる前にスペシャルケアをプラス。食べるものは、秋の準備を開始し、"冷やす"ものから"温める"ものへチェンジ。
夏枯れ肌
夏枯れの気配を感じたら、肌力アップを心がけましょう。夏の終わりは、汗などで荒れがちな肌表面に加え、紫外線、近赤外線、ブルーライトなどの影響で、肌内部にも様々なダメージが蓄積されています。肌力を底上げするようなアイテムで、たるみやシワをブロックしましょう。そこで、スキンケアに肌のターンオーバーを促すレチノールコスメを加えましょう。エンビロン社モイスチャーACEオイルは、酢酸レチノール高配合で肌の防御力をアップさせ、シミの原因となるメラニンを排泄する作用、表皮細胞の成長を促し、角質のバリア機能を強化する作用があり、おすすめのアイテムです。
ボディケア
夏の間太陽にさらされたボディを丁寧にクールダウンしましょう。
紫外線、汗荒れ、外と室内との寒暖差など、夏のボディは過酷な環境。そんな体をいたわるべく、修復効果の高いオイルを全身にたっぷり塗りましょう。モイスチャーACEオイルはボディケアにも最適です。マッサージツールで夏疲れをすっきりとリリースするのも良いでしょう。さらに、ひじやひざなどの角質ケアには、部分的にスクラブを使い、その後はしっかり保湿すれば全身ビカピカです。
ホワイトニングケア
一般的な美白コスメは"シミをできにくくする"もの。ですから、できてしまったシミを薄くすることは、なかなかできません。"シミができたから美白"ではなく、通年を通しての美白ケアを習慣にしましょう。続けていれば、来年はもっと美肌で夏を迎えられるはずです。クリニックでは通年の美白ケアとして、敏感肌にも安心して使用でき、高いブライトニング効果があるルミキシルクリームなどをおすすめしています。
アイケア
転ばぬ先の目もと小じわ対策を始めましょう。
秋の気配が訪れるとともに、乾燥シーズンヘと突入します。肌ダメージを受けてしまった夏の肌をケアしつつ、本格的な乾燥シーズンを乗り越えるためにも、目もとケアは重点的に。乾燥小ジワが表れやすい目もとは、専用のクリームなどでスペシャルなケアを始めましょう。
食事、栄養
旬の果物で秋のパワーをチャージしましょう。ぶどうに含まれるアントシアニンやレスベラトロール、桃に含まれるクエン酸など、旬のフルーツは栄養価が高いので、積極的に摂りましょう。ただし糖度が高いので、おいしいからといって、食べすぎにはご注意。食事はあくまでもバランスよく、多品目摂るようにこころがけましょう。
そして"冷やす"から"温める"食材へシフト。夏は暑さを乗り切るために、体を冷やす旬の食材を食べたいところですが、この季節には、体を温め始めるのが得策。根菜類やカボチャなどを積極的に摂りましょう。調理法も蒸して温野菜にするなど加熱調理がおすすめ。βカロテンやビタミンもたっぷり含まれ、健康にも美肌にも最適です。
夏を楽しく過ごし、そして秋以降の美しさをキープするべく、今から賢く準備を始めましょう。
是非ご一読下さい。