特集『365日のケアが基本ルール!美肌のために知っておきたいUVのこと』に慶田院長の監修記事が掲載されました。
春先から気にしたいのが、紫外線対策!特にまだ気温が低いこの時期も油断大敵です。4月と9月では同じくらいの紫外線量なので、夏だけでなく春からのケアが欠かせません。美肌をキープするためには、「365日、日の出から日の入りまで、天候に関わらず」1年中UVケアをするのが基本ルール!
さらに外出する時だけでなく、室内でのケアも気をつけましょう。
まずは、シミやくすみの原因として知られる紫外線の基本知識についてお話しします。
"紫外線って何?"
「地上に届く紫外線の約95%を占めるのがUV-Aになります。これは、波長が長く、表皮だけでなく肌の深くにある真皮層にまで到達して肌が黒くなるサンタンやしわ、たるみなどを引き起こします。雲やガラスを通過して肌に届くのも特徴です。
残りの5%を占めるのがUV-B。波長が短く肌の表皮に作用し、赤みやヒリヒリ感を与えます。UV-Bはメラニンの生成を活性化させ、主にシミやくすみ、皮膚がんの原因になるのです。
これらの紫外線を含む太陽光による肌ダメージを『光老化』と言い、肌の老化の約8割がこれによるものだと考えられています。そのため、紫外線をカットすることは将来的に健やかな肌を保つためにも大切なことなのです。
UVケアの基本ルールは、『365日、日の出から日の入りまで、天候に関わらず』。2月でも天気によっては9月と同じくらいの紫外線量になることもあります。特に3〜10月は紫外線量が多いので、徹底したケアを心がけてください」
"雨でも曇りでもケアは必須!"
色彩が美しく見える日は、紫外線量が多い可能性大!!
外出しない日や日差しのない日はケアを怠りがちですが、天気が悪い日でも紫外線は降り注いでいます。
「先ほどお話しした365日UVケアルールは、1日中室内にいるときも悪天候の日も適用されます。太陽の光を強く感じなくても、晴天の日を100%とすると曇りの日は約60%、雨の日でも約30%の紫外線量があるためUVケアを怠るのはNG。
UV-Aはガラスを通過するので、室内で1日中くつろいでいる日でも実は日焼けをしてしまいます。対策としてUVカット加工がされたレースカーテンや貼るタイプのフィルムを活用することは有効です。紫外線だけでなく赤外線もカットするフィルムだと熱を遮断するので暑さ対策にもなりますよ。
紫外線量は気温に比例するわけではありません。気温がピークを迎える1~2カ月前に最も多く降り注ぎます。天候によっても変化しますが、一つ分かりやすいサインとして色彩がとてもきれいに見えるときはUV量が多いと考えられているのです。例えば木々が青々としている、花の色が鮮やかに見える、横断歩道が眩しいなんてときや、雨上がりの晴れた日は紫外線が多いと思っていただいてよいでしょう。ちなみに紫外線は赤道に近いほど強くなり、高度が100m上がるごとに1%アップします」
"紫外線による主な肌トラブル"
UVケアをせずに紫外線を浴びてしまうと、どんな肌トラブルが起こるのでしょうか。
「一度日焼けをしたらなかったことにはできません。先ほどもお話ししたように肌の老化の約80%が紫外線を含む光の影響によるもの。そのため、今からでもUVケアを万全にしている人とそのまま何の対策もしない人とでは、年を重ねたときの見た目年齢に10〜20歳の開きが出てくると言われています。
紫外線によって引き起こされるトラブルはさまざま。例えば、シミや老人性イボ(脂漏性角化症)、さらには皮膚がんのリスクにもつながるDNAや細胞膜の損傷、UV-Bの浴びすぎによってメラニンの生成が活性化された結果できるくすみやそばかす、肝斑の悪化などがあります。
そのほかにも紫外線から肌を守ろうと角質が厚くなり毛穴の入り口が詰まってニキビができたり、UV-Aによって真皮コラーゲンが劣化ししわやたるみ、皮膚のごわつきが目立つようになったりもします。また、紫外線の浴びすぎは、免疫低下にもつながると考えられています。」
未来の肌を美しく保つためには、毎日のUVケアが必須です。今まで外出時のみ・晴れた日にだけ対策をしていた人は、今日から365日のケアをはじめてみてください。
是非、ご一読ください。