特集「LDK老けない美肌の便利帖2020」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
◆Part1~スキンケア編~
【乾燥肌】
「化粧水バシャバシャづけ=うるおう」は大間違いです!止まらない乾燥には適量の水分と「油分でフタ」が正解です。
●スキンケアテク 脂性肌
「オイリーだから保湿はいらない」はウソです!油性肌でも内部は乾燥しているかもしれません。肌表面がべたついていても"さっぱりケア"は危険です。
「脂性肌だから大丈夫」と考える人もいるかもしれませんが、それは大間違いです。うるおいは、角層にある皮脂膜、細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)の3大要素で保たれており、皮脂膜が水分保持に役立つ割合はたったの2~3%です。皮脂は潤い肌の1つの要素でしかありません。
【洗顔&クレンジング】
ただ"洗い流す"だけじゃ肌荒れ待ったなしです。「熱すぎ」「強すぎ」は避けましょう。適温でやさしく洗顔が基本です。
●スキンケアテク 「シャワー」
高温高圧の顔面シャワーは乾燥肌が悪化します。シャワーのついでに洗顔をする人は、温度だけじゃなく水圧にも注意しましょう。顔面に高温・高圧で直接シャワーをあてると、バリア機能として必要不可欠な皮脂まで落ちてしまいます。シャワーですすぎたいときは、高圧にせず温度を30〜32℃くらいに下げて行いましょう。顔面シャワーは乾燥だけでなく、たるみの原因にもなるので気をつけましょう。
●スキンケアテク 「クレンジング料選び」
クレンジングしすぎは乾燥肌の元凶です。肌質やメイクに合わせて洗浄力の強さを使い分けましょう。クレンジングをしすぎてしまうと、肌に必要な皮脂や細胞間脂質までも洗い流してしまい、水分が逃げてしまいます。皮脂がしっかりしている肌なら、うるおいを保ち水分の蒸発を防いでくれます。
~マッサージのしすぎは乾燥肌のリスクになる~
クレンジングは、油分と界面活性剤でメイクを落とすものです。メイクが落ちているということは、うるおいの元である保湿湿因子を溶かし出す力もあるということです。保湿因子の流出と乾燥を防ぐためにも、クレンジングついでの長いマッサージはやめておきましょう。
保湿因子が溶け出す量が増えると、水分を抱え込めなくなり、乾燥が進んでしまいます。クレンジングは1分間で丁寧に行いましょう。
■週1回の酵素洗顔でスペシャルケアを
一般的な洗顔料は洗浄力が穏やか。ですので、小さな毛穴の黒ずみまでは洗い流すことができません。そこでオススメしたいのが酵素洗顔料です。角栓の元になるタンパク質や脂質を溶かし、毛穴を目立ちにくくしてくれます。使用は夜のメイクオフ後、週1〜2回がベストです。洗浄力が強いため、皮脂の少ない部分は短時間で洗うか洗顔料を使いましょう。もちろん保湿ケアも忘れずに行いましょう。
《そもそもなぜ毛穴に効く?酵素洗顔料の特徴をCHECK!》
■『特徴1』皮脂や古い角質をすっきり分解してくれる。
角栓を溶かす成分(プロテアーゼ/リパーゼ/パパイン)が入っています。
余分に分泌された皮脂や古い角質が毛穴詰まりの主な原因になります。これを分解して洗い流してくれるのが酵素洗顔料です。物理的に汚れをかきだすスクラブよりも肌にやさしく毛穴をケアできます。
■『特徴2』保湿力は低め。Uゾーンは最後にさっと洗いましょう。
酵素洗顔料は洗顔力が高いので、皮脂詰まりや角栓のでやすいエリアを重点的に。Tゾーンから洗顔をスタートし、最後にUゾーンをサッと洗いましょう。泡で浮かせて落とすのが鉄則です。
【皮膚科医たちの超リアル保湿テク教えます】
基本ケアをベースに体の内と外から徹底保湿!
スキンケアの3原則は、洗浄・保湿・紫外線対策。これが不十分な肌に過剰なお手入れはリスク因子かもしれません。乾燥でバリア機能が落ちた肌は、雨漏りする傘と同じです。刺激で炎症を生じやすくなります。まずは保湿で、肌の土台をつくりましょう。私が長年続けているのが、秋冬の24時間加湿とお風呂上がりの全身保湿です。食生活では、肌の保湿成分セラミドをつくる食材を選び、内側からのケアも心掛けています。保湿で肌を整えてから、レチノールをプラスして肌の酸化によるシミ・シワを防止するなど、全方位からのケアを心がけています。
〇リップクリームの塗り方
睡眠中の唇はワセリンで保湿します。皮膚が薄い唇のうるおいケアは毎晩欠かさずにしましょう。口を「い」にすればシワの塗り残しもなくなります。
〇ボディクリーム・ローション
脱衣所に置いて入浴後すぐに塗ります。最も肌が乾燥しやすいお風呂上りは下着よりも先に保湿剤をつけるのがマストです。刺激が少なくて親子で使えます。
〇10月中旬から加湿器をフル稼働。
湿度50%を下回ったら加湿器の出番です。部屋の湿度を55~60%に設定し、角層から水分が蒸発するのを防ぎます。
〇ソルプロ/ブリュスホワイトサプリメント
冬こそ飲む日焼け止めでUV対策をしましょう。紫外線対策に加え、肌ぐすみの原因になる糖化も抑えるサプリメントです。肌の大敵は内側からブロックするのが正解です。
〇オメガ3系脂肪酸を含む食材を積極的に取り入れる。
油分不足のカサカサ肌にならないための食生活を心がけています。肌を保湿するセラミドの主な材料は油です。青魚、アーモンド、えごま油などオメガ3系脂肪酸を含む食材を積極的に取り入れています。
善玉菌を増やす穀類・海藻類、腸内環境を改善してくれるヨーグルトなどの発酵食品も一緒に取るように心がけています。
●エイジングケアテク 首の寝ジワ
自分に合った低めの枕を選んで首の寝ジワを回避しましょう。大事なのは横になったときに、まっすぐ立ったときと同じ状態であるかどうかです。自分の首の形に合った枕を測定し、理想の寝姿勢を保つことで首のシワ対策になります。専門店で測定してもらい購入しても良いでしょう。
是非、ご参考になさってください。