特集「美のエキスパートが一発回答!みんな知りたい!夏肌と体の小さな悩み」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
高温多湿な日本の夏。強力な紫外線や大気汚染、室内に入ればエアコンによる冷えや乾燥にさらされます。待ちに待った夏休みも、肌と体にとって酷なことが心配です。
肌には太陽光によるシミ、しわ、たるみ、乾燥。また、健康面では睡眠や食事の質が下がって体力を奪われやすいという問題も。そこで夏の肌と体に関するお悩みを、慶田院長が解説しました。今回は、夏休みの絵日記を模して紹介しています。
8月7日(日)
家族で街に買い物編。外はとっても暑かったけど、デパートの中はヒンヤリ。
Q.外は暑いのに、室内はクーラーがガンガン......温度差にぐったり
A.温度調節用の羽織りものを持って出かけましょう。UVカットの素材なら、外を歩いているときも日差しから肌を守ることができ、一石二鳥です。
Q.汗でベトベトして気持ち悪~い。
A.これは、汗に含まれるナトリウムなどミネラル分のせいです。
こすり取るよう拭くと、カサつきや炎症の原因になります。濡れたタオルでスタンプのように押さえて汗を吸い取りましょう。特にお子様には気をつかってあげたいですね。
Q.お洒落に持てて日焼け対策できるグッズが知りたい
A.選ぶならUVカット加工のもの。日傘、帽子、サングラスは、夏のマストアイテムです。濃い色のほうが、日焼け防止には◎
サングラスは、濃い色より瞳孔が開きにくいブラウンのレンズを選びましょう。色が濃いと瞳孔が開き、目に入る紫外線の量が増えて逆効果になります。日傘は色の濃い、完全遮光のものがベスト。晴雨兼用の折り畳み傘を、バッグに常備しておきましょう。
Q.暑さでメイクが崩れてきた!厚ぼったくならずキレイに直すには?
A.メイク直しをするなら、汗で大崩れするランチ後より、ランチ前が正解。崩れた部分のみをオフして、UV効果のあるお粉をのせましょう。
Q.汗でネックレスをしたところがかゆくて......
A.汗で金属が溶け出すのが原因です。症状がひどい場合はまず皮膚科で治療をしましょう。
予防には、汗に溶けにくいゴールドやビーズ、ガラス、チタン素材がおすすめです。
Q.大気汚染やPM2.5から肌を守りたい!
A.お化粧をすることで、汚染物質から肌をプロテクトする効果があります。外出時はメイクでガードしましょう。帰宅したらすぐ洗顔をして、汚染物質を肌に残さない、部屋に持ち込まないことが大切です。
8月14日(日)
河原でワイワイバーベキュー編。虫や日差しで思いがけないトラブルも...
Q.蚊に刺されたところが腫れちゃった
A. 炎症を鎮めることが大切です。炎症を抑える軟膏を塗ってから、保冷剤で十分冷やしましょう。
Q.ボディの日焼け止め、どう塗るのが正解?
A.服を着る前に、じか塗りが確実です。手に取らずに容器からじか塗りなら、塗りムラを防ぐことができます。服で隠れる部分より少し内側から、肌に直接ライン状に出し、指3本で直線状にのばしましょう。
紫外線は素材によっては服の隙間からも侵入します。また、動いていると胸元などから紫外線が入りがちです。服を着る前に広範囲にUVケアをしましょう。
Q.目から焼けるって本当ですか?
A.将来的に白内障や加齢黄斑変性(視力障害)を引き起こす危険もあります。
サングラスを活用しましょう。
Q.日焼けで肌が火照ってヒリヒリする~。
A.1に冷却、2に保湿。まずは鎮静が最優先。保冷剤などを使用して、しっかりクールダウンしましょう。日焼け後は肌が乾燥するので、低刺激の保湿剤で保護。美白はヒリヒリが落ち着いてから始めます。痛みが強いなら、奥の手は解熱鎮痛剤を内服すると、炎症が早く落ち着きます。
8月20日(土)
夏の海水浴編。日差しの注ぐビーチで一日過ごしたら、肌はヒリヒリ、髪はパサパサに。
Q.絶対に焼きたくないんです!
A.UVカットのラッシュガードで物理的に覆うのがいちばん!
絶対に焼かないなら、ウォータープルーフの日焼け止めと、飲む日焼け止めの内外ガードは必須。市販されているサンスクリーン剤には、紫外線を防ぐ効果を示す「SPF」、「PA」という表記はありますが、最近では、近赤外線も肌の奥深くまで入り込んでダメージを与えることがわかっています。市販のサンスクリーン剤では、近赤外線を防ぐ効果は表示されていません。肌へのダメージをしっかりと回避するには、太陽からの注ぐあらゆる光を物理的に遮断することが、最も確実です。
Q.シミが浮き出てきちゃった...どうしよう。
A. メラニンの活性を下げるためにホームケアとして、ビタミンA、C、Eとトラネキサム酸の内服で内側からメラニンを撃退しましょう。
できてしまったシミには、そろそろ美容医療のメンテナンスが必要。ジェントルレーズによるレーザー治療、フォトフェイシャルM22による光治療など、痛みやダウンタイムがないシミ治療があります。
Q.紫外線で髪の色が変わるのはなぜ?
A.コルテックス内のメラニンが溶け出すのが原因。
特に髪が濡れたまま太陽光を浴びると色が抜けやすくなります。海では帽子を活用して、髪の毛への紫外線を防ぎましょう。
8月22日(月)
8月も後半編。ラジオ体操から1日がスタート。朝から暑くて家事もはかどらない、ちょっぴり食欲もなくなってくる時期。
Q.美白はいつ使うのがオススメ?
A.実は「朝」使いがおすすめ!日中に使用した方が、予防的な効果が高まります。
Q.室内で過ごす日は、日焼けどめ、サボってもいい?
A.カーテンやガラス越しに、シワやたるみなどの原因となる紫外線A波が降り注いでいます!
朝のスキンケアのあとに、日焼け止めまで塗りましょう。外出しないときでも、日焼け止めまでが朝の基本ケアのステップと心得て。
Q.朝はビタミンCたっぷりの果物をとったほうがよい?
A. 柑橘類には、ビタミンCなど美肌に良い抗酸化物質が豊富です。一方で、柑橘系に含まれるソラレンは紫外線への感受性を高めて、逆にシミができやすくなる危険があります。ソラレンは短時間で吸収されて紫外線の感受性を高めるため、朝は避け夕方以降に食べるようにしましょう。
Q.子供って日焼けどめを嫌がりません?
A.紫外線の悪影響を甘くみてはいけません。子供が使いやすい容器&感触がよいものを選び、とにかく習慣づけるようにしましょう。
8月27日(土)
夏の夜、暑くてお風呂もスキンケアも億劫に。毎日寝苦しくて、ちょっとバテぎみかも。
Q.扇風機やクーラーは、つけっぱなしで寝てもいい?
A.一度、身体の芯の熱が下がらないと寝つけないもの。
風が直接当たらないようにし、タイマーを賢く活用しましょう。
Q.食欲が出ません
A.スパイシーなものや薬味で食欲増進しましょう。不足しがちなタンパク質は、食べやすい枝豆などで補うと良いですよ。
Q.私の頭、臭い!?
A.乾かしたり、拭いたりして水分を飛ばせば、臭いの拡散は防げます。濡れたままにすると、においの原因になり、毛髪を痛めることにもなります。洗髪後は頭皮からしっかり乾かしましょう。
まだまだある!実は知りたかった夏の隙間小悩みQ&A
Q.旅行に行くとき持って行くべきコスメは?
A. いつもの化粧品を持参しましょう。旅行中は疲れでバリア機能が低下しがち。いつもと違う環境で、肌も不調になりやすい状態です。いつものコスメこそが一番のお守りコスメです。
Q.子供の肌にブツブツが出現。これ何!?
A.水っぽい光沢があり、上部が少し凹んでいるなら、水イボかも。皮膚科へ行きましょう
気になる悩み別に対処できる!夏の肌悩み別レスキューQ&A
Q.涙型の毛穴、これってたるみ?
A.たるみ毛穴かもしれません。マイルドなピーリング石鹸とレチノール美容液のペアで迎え撃って、ハリをだすケアを始めましょう。
Q.夏になるとニキビが悪化するのはなぜ?
A.紫外線によって角層が厚くなり、毛穴の入り口が狭くなって皮脂が溜まりやすくなるからです。ニキビにとってもUVケアは大切です。
夏のお悩みから美と健康を守り抜き、ハッピーな夏を満喫しましょう。
是非、ご一読ください。