WEB『Finc』2020年4月4日更新

特集「日焼け止め、正しく使えてますか?UVケアの5つのルール」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

日々の積み重ねが将来の肌の状態にも深く関係するUVケアですが、皆様、紫外線対策は万全でしょうか。「自宅から出ないし」「マスクしてるし」など、例年より手抜きになっていませんか?紫外線による影響は、シミやシワ・たるみなどの「光老化」を引き起こしてしまいます。UVケアを毎日続けられるように、日焼け止めを塗る際のアイデアやポイントを知っておくことは、とても大切です。そこで今回は、慶田院長が皮膚科専門医の視点で日焼け止めを正しく活用するためのルールをご紹介します。

●ルール①朝のスキンケアは日焼け止めまでと心得る!

 外で洗濯物を干したり、ゴミを出したり、近場に買い物に行ったり......。外にいる時間がたった5分でも日焼け止めを塗っているでしょうか。日々の暮らしのなかで浴びている生活紫外線は、その積み重ねによって将来的に大きなダメージとなります。短時間かつ皮膚が赤くならない程度の紫外線量でも、遺伝子レベルでは傷ついているという報告もあるのです。そもそも、UV-Aはガラスを通過して窓から入ってくるため、1日中家にいるときでも日焼け止めを塗る必要があります。そこで、毎日忘れずに日焼け止めを塗ることができるように、朝のスキンケアの工程に組み込みましょう。洗顔をして保湿をしたら、最後に日焼け止めを塗る、これをルーチン化してみてください。

●ルール②分量の目安は500円玉サイズ!

 日焼け止めの目安量としては、顔全体で500円玉くらい(リキッドタイプの場合)です。日焼け止めをおでこ・両ほほ・あご・鼻に乗せ、中指と薬指(または人差し指を加えた3本)の腹部分を使ってこすらずに、優しく伸ばしてください。1度にたっぷりつけるのが心地悪いと感じる人は、2度に分けて塗っても大丈夫です。重ね塗りをすると塗りムラも防ぐことができます。顔の日焼け止めが乾くのを待っている間に、首やデコルテも忘れずに、ケアしましょう。顔に出した日焼け止めの残りを伸ばすように塗る人がいますが、もう一度同じ分量の日焼け止めを出して塗ってください。首とデコルテのUVケアが終わる頃には、顔に塗った日焼け止めが肌に馴染んでいるので、2回目を塗り重ねていきます。
私の場合は下記の工程を毎日しています。
SPF50・PA++++の抗酸化作用のある成分を含む日焼け止め→SPF50・PA++++のカラーコントロール→リキッドファンデーション→薄づきのフェイスパウダーを重ねる


●ルール③ボディのUVケアは着衣前がベスト!

 ボディのUVケアは、肌が露出する部分より少し広めに塗りましょう。着衣後に塗ると日焼け止めが洋服についてしまうので、服を着る前に塗るのがおすすめです。体に日焼け止めを塗るときは、肌に直接線を引くように出してから手の平で伸ばすように塗りましょう。

●ルール④塗り直しはランチ前に!
 ランチ後に化粧直しをする人が多いですが、塗り直すタイミングは外に出る前が良いでしょう。ティッシュペーパーで軽く皮脂を抑えて、乾燥している部分に保湿クリームを少量塗ります。それから再び薄く日焼け止めを塗り、ファンデーションを重ねるのがベストです。化粧崩れが心配なときは、パウダーファンデーションを重ねたりスプレータイプの日焼け止めを活用したりするのもおすすめです。
●ルール⑤細かいボディパーツの塗り忘れに注意!
 意外な部位が日焼けしているなんてこともありますよね。うっかり日焼けを防ぐために塗り忘れに注意したい部位とそのポイントについて解説します。
【頭皮】
 髪の分け目やつむじは日光が直接当たるため、紫外線照射量が多くなります。頭皮は皮フの日焼け同様に、炎症を起こすとかゆくなったり、角質の状態が乱れてフケのような鱗屑が発生することもあります。そのため、定期的に分け目を変えたり、日傘を活用するなどの対策が有効です。日焼け止めはスプレータイプを活用すると良いでしょう。

【耳や首の後ろ】
 髪の毛をアップにするときや、短いヘアスタイルの人は要注意です。知らぬ間に紫外線を浴び続けると色素沈着を起こしたり、皮膚がゴワゴワする「項部菱形皮膚」を引き起こす可能性があります。顔に近いパーツですが、ボディ用の日焼け止めを使用して問題ありません。

【デコルテ、肩】
 デコルテのシミやしわは将来的な見た目年齢にも関係してくるので、特に日焼けに気をつけたいところです。また、タンクトップなど肩を露出する服装では、肩も塗り忘れないようにしてくださいね。

【足の甲】
 足の甲は直射日光が当たりやすいので、紫外線によるダメージを受けやすい部位です。地面からの反射や日陰に入ってくる日差しでも日焼けしますので、要注意です。サンダルを履く季節になったら、脚に日焼け止めを塗る際に足の甲にも広げるクセをつけましょう。


 しっかりと日焼け止めを塗っても、時間が経つと紫外線防御力は下がります。また汗や皮脂で流れてしまったり、衣服でこすれて落ちてしまうこともあるので、2~3時間に1度はこまめに塗りなおすようにしてください。また、UVケアをサポートするサプリメントを併用するのも良いでしょう。メラニン生成やDNA損傷から肌を守る『ヘリオケアウルトラD』と糖化にもアプローチできる『ソルプロプリュスホワイト』という2種類の働きの異なる飲む日焼け止めのW使いがおすすめです。

いかがでしたか。
紫外線対策は毎日の積み重ねと正しいケアが大切です。これからの季節は紫外線量もアップしてくるので、有効な日焼け止めの塗り方を実践してみてくださいね。

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