特集「VIOケアはメリットしかない!? 医師に聞く最新のデリケートゾーン脱毛」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
VIOとは、いわゆる「デリケートゾーン」のことです。海外では以前から、エチケットとしてVIO脱毛をする方が多いですが、日本でも、最近は女性の身だしみの一つとして一般化しつつあります。とはいえ、VIO脱毛に対しての不安や疑問をお持ちの方がまだまだ多いのも事実です。今回はVIO脱毛を検討中、興味があるという人なら知っておきたい基礎知識をご紹介致します。
【そもそもVIOってなに?】
VIOとはビキニライン(V)、女性器の両側(I)、肛門の周り(O)のアンダーヘアのこと。この部分の毛の処理をVIO脱毛といいます。
実は最近、40代女性が医療クリニックでVIO脱毛をはじめるケースが多くなっています。若い頃はVIO脱毛を恥ずかしいと感じていた人も、40代になると自分に自信がついて、恥ずかしさよりも快適さや清潔感を追求するようになります。アンダーヘアはツルツルでOKという方が多数派になってきます。
「介護脱毛」という言葉も出てきて、「将来介護されるとき、少しでも迷惑をかけないように・・・」と介護者への配慮として、未来の為にアンダーヘアの脱毛施術にお越しになる女性も増えています。
VIO脱毛を始めるタイミングはいつでも大丈夫ですが、白髪になるとレーザーが反応しないので、毛が黒いうちに脱毛施術することをおすすめします。
また女性の場合、出産時にはアンダーヘアがない方が何かと良いでしょう。自然分娩のときアンダーヘアの処理は不要ですが、会陰切開になってしまったときは、毛がない方が処置をするドクターも楽ですし、キレイに縫合してもらえるはずです。
【アンダーヘアって、いる?いらない? その答えとは...】
衣服を着て快適に過ごせるような現代生活では、毛を残す必要は本来ありません。衣服がない時代は大事なエリアをクッションとして保護するためや、保温や断熱のためという役割があったのですが、今はむしろ毛があることで起こるデメリットを考えなくてはいけません。
女性ならおりもの・月経血がありますし、ふだんの排泄時の尿・便なども毛があることで付着しやすく、デリケートゾーンが汚れやすくなってしまいます。それらの汚れがもとになって、ニオイが発生します。
赤ちゃんのおむつ替えに例えると、赤ちゃんのお股は毛が生えていませんし皮膚もふっくらとしているので、お尻が汚れてもつるんとキレイにふきとりやすいですよね。つまり、毛がないことで清潔を保ちやすいのです。また、おむつかぶれは、尿をたっぷり吸ったおむつが触れ、濡れた状態が続いたりすることで起こるもの。大人の場合も同じです。「汚れや水分が付着するもの=毛」をなくしたほうが衛生的だといえます。海外では、デリケートゾーンの脱毛は、「衛生的な」という意味を持つ「ハイジニーナ脱毛」として呼ばれています。
【アンダーヘアがないとメリットも多い】
1. 清潔・ニオイ対策・肌荒れ予防
アンダーヘアをすべて無毛の状態に仕上げることを"ハイジニーナ脱毛"といいます。ハイジニーナとは"清潔"という言葉が由来となっていますが、まさにその通りで清潔を保つためにはVIOには毛がないほうがいいのです。実際、海外では、デリケートゾーンはハイジニーナ脱毛が主流です。
2. 性生活
性生活においてもメリットがあります。IOゾーンの長い毛が巻き込まれて性交痛を感じる人もいます。IOゾーンの毛をなくすことで、性生活の悩みが解消したという患者さんもいらっしゃいます。
IOゾーンは最初からツルツルにしてしまっていいと思いますが、いきなりVゾーンまでツルツルにするのは抵抗がある人も多いかもしれません。クリニックでは下記のように提案しております。
■ I(会陰部)&O(肛門周囲)ゾーン
清潔、臭い対策、性行為で毛の巻き込みによる痛み予防、ナプキンかぶれ予防、はみ出しリスクゼロなどを考慮し全脱毛がおすすめです。膣口近くまで照射できるのは医療機関だけです。
■ V(ビキニ)ゾーン
アンダーヘアをすべて無毛の状態に仕上げることを"ハイジニーナ脱毛"といいます。ハイジニーナとは"清潔"という言葉が由来となっており、海外では一般的ですが、日本では初回からご希望される方はまだ少ない印象です。
脱毛経験がない方であれば、殆どの日本人のアンダーヘアは剛毛系ですから、毛量が多い場合は、初回から2回目の処理まではVの毛も全て処理することを推奨しております。ある程度毛量を減らして毛を柔らかくしてから形を整えていく方が多いです。
1.ナチュラル三角:着用したいショーツやビキニの1~1.5cm程度小さい形で
2.コンパクトな三角:股上の浅いブラジリアンタイプの水着も安心
3.小判型:まろやかな印象。小さめの下着やビキニも問題なく対応
4.長四角:ハイレグタイプの水着でも安心
Vゾーンのデザインは1~3のいずれかを選ばれる方がほとんどで割合もほぼ同数です。三角の場合もやや角を取って丸めにするのがナチュラルな印象になるので人気です!
照射を受けるうちにすべすべ&ツルツルの快適さの虜になり、「もう少し小さく」、「やっぱりハイジニーナに」と、徐々にご自身の理想の形を見つけていくパターンが多いように感じます。自分好みのスタイルを探りながら脱毛を進めていくのがよさそうです。
【セルフケアにはリスクがあると知ることも大切】
1 皮膚バリアの低下・相手の皮膚を傷つける
アンダーヘアをカミソリで剃毛すると、皮膚が傷つきやすくなり、肌荒れしやすくなります。ですから、セルフケアはクリニックでの脱毛の前後の処理にとどめておくのが安心です。率直に言えば、カミソリで剃ってもすぐに毛は生えてきますし、生えてきた毛は毛先がチクチクして、パートナーと密着した際に肌を傷つけるおそれもあります。剃毛効果が持続しないわりに体にはリスクが高いことを理解しておいたほうがよいですね。
2 性感染症リスクアップ
性交渉の前にだけ毛を剃っている方が多くいらっしゃいますが、実はこれ性感染症リスクを高める危険行為です。最近ではVIOゾーンの肌が傷つき、バリア機能が低下した状態で性行為を行うと、尖圭コンジローマやボーエン様丘疹症のようなヒトパピロマウイルス感染症、単純ヘルペス、梅毒、水いぼ(伝染性軟属腫)など性感染症にかかりやすいとの報告があります。毛と一緒に角層が失われることでバリア力が低下するというのがその理由です。角層をはがしてしまうブラジリアンワックスも同様に危険です。剃毛しないで自然に生やしておくか、医療レーザー脱毛、この2択だとお考えください。行為の直前に剃ることは避けましょう。
3 毛嚢炎・埋没毛
ブラジリアンワックスを使う場合は、毛を毛根から引きちぎる感じになります。すると、角層のバリアが一気に失われ、カミソリでの剃毛と同様に感染症のリスクが高まると同時に、毛乳頭の中にある毛細血管に傷がつき、炎症を起こす原因になります。また、毛穴の出口がふさがってしまい、生えてきた毛が中でとぐろを巻いたように伸びてしまう、埋没毛というトラブルも起こしやすくなります。
デリケートゾーンにできたおできを診察に来た患者さんで、よくみると毛穴の中に驚くほど長い毛が詰まっていた、というケースも多いですよ。
また、ワックスをして一時的に無毛になっても、毛包の中の、毛を作る機能は残ったままなので、しばらくするとまた生えてきます。お手入れの手間や痛みをガマンする苦しさの割には脱毛効果が長続きしない、といえると思います。
剃毛やワックスに限らず、肌を傷つける行為はさまざまな病気やトラブルから体を守るための砦を失ってしまうということ。間違ったセルフケアで肌を傷つけるくらいなら、無処理のままのほうが安全のためにはいいかもしれません。脱毛効果や安全性を考えると、VIO脱毛は医療クリニックでのレーザー脱毛がベストです。
女性のVIOゾーンは、膣から子宮・卵巣・腹膜までつながっており、内臓に直結するデリケートな部分です。皮膚科専門医が常駐していてトラブルに対応してくれるクリニックを選びましょう。脱毛前の診察で皮膚病のチェックもできるので、安心できます。
当院でレーザー脱毛に使用する『ジェントルレーズプロ(Gentle LASE Pro)』は、メラニンに反応するロングパルスアレキサンドライトレーザーで、厚生労働省の認可を受けた日本で最も実績のある医療用レーザー脱毛機です。
医療レーザーは照射パワーがあるので痛みが強いと言われていますが、実際に不快感はほとんどありません。レーザー照射時と同時に冷却ガスが噴射されるので痛みも格段に軽減されています。事前に外用麻酔もするので、Vラインはほぼ痛みがなく、IラインとOラインはほんの少しの熱さを感じる程度です。
デリケートゾーンなど色素の濃い部位は毛を減らすだけではなく、くすみが軽減すると同時に毛穴も引き締まるので、肌の仕上がりがなめらかになります。
毛質や毛量、黒ずみの程度により個人差はありますが、はじめの3回で毛量は半分程度に減り、剃りあとのチクチク感も軽減。5回もすると毛はほとんど生えず、多くの方が8回程度で完全に無毛を実感できます!
【VIO脱毛のメリット&デメリット】
◆メリット
〇ニオイが軽減する
〇清潔に保ちやすい
〇炎症を防ぎ肌荒れしにくくなる
〇妊娠出産時や介護時の衛生ケアなどが行いやすい
〇性生活が快適になりパートナーへの思いやりにもつながる
◆セルフ脱毛・ブラジリアンワックスのデメリット
×剃毛・抜毛などで皮膚が傷ついた状態での性行為は性感染症のリスクが高まる
美肌のためにエステに通いつづけることとは違って、クリニックでのVIO脱毛は5~8回ほどで毛が生えなくなり、いずれ終わりがやってくるものです。メリットを考えれば投資価値は大きいのではないでしょうか。
脱毛料金
Vライン 1回¥20,000 5回¥80,000(¥16,000/1回)
Vライン 全体オプション +¥3,000
Iライン 1回¥20,000 5回¥80,000(¥16,000/1回)
Oライン 1回¥10,000 5回¥35,000(¥7,000/1回)
V I Oラインセット 1回¥45,000 5回¥180,000(¥36,000/1回)
当院はドクター、スタッフともに全員女性です!初回は緊張するものですが、回を追うごとに慣れてくる方が多いのでご安心くださいね。
是非、ご参考になさって下さい。