WEB『MYLOHAS/マイロハス』2017年6月19日掲載

マイロハスは「意識する」をキーワードに、カラダと心にいいものやいいことを展開し、ボディケアや脳活用法、 スキンケアのヒント、健康的な食事、掃除、睡眠、お風呂などを掲載する、美容意識の高い女性に人気のウェブサイトです。

特集:SKIN&HAIR 「今さら人に聞けない、正しいシャンプーの方法【前編】」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
今回は、正しいシャンプーの方法がテーマです。多くの女性が悩む、髪のダメージやパサつきを防ぐ鍵は、シャンプーやトリートメントといった、自宅での正しいホームケアにあります。「髪をどう洗うのか、どんな頻度で、何を使って洗えばいいの?」というヘアケアの基本を解説しています。

Q1. シャンプーは毎日必要なのか?
A1. 基本的には毎日がおすすめです。頭皮は脂漏部位と呼ばれ、皮脂がたくさん出る部分です。頭皮の皮脂を放置しておくとニオイの原因になるので、基本的には毎日洗うことをおすすめします。特に、若い世代は皮脂分泌が活発で、脂や汗がニオイにつながるので、その対策としても毎日洗うとより清潔に保てます。20代なら自前の抗酸化力が高いので汗臭くなるだけですが、30代半ばからは皮脂が酸化し、菌が繁殖してアブラ臭くなることもあります。「ミドル脂臭」なんて言い方もされるほどなので、毎日シャンプーするのがおすすめです。また、その方の皮脂分泌量によって変わってきますが、ニオイが気になるようなら朝晩洗っても大丈夫です。たとえば朝はシャンプー剤を少なめにする、あるいはぬるま湯で流すだけにするなどでも汗やほこりはかなり落ちます。そのかわり、夜はシャンプーを使って丁寧に洗うなどメリハリをつけましょう。

Q2. シャンプーでありがちな勘違いは?
A2. 「髪だけ」「頭皮だけ」を洗うものではありません。一時期のように"髪を洗って、頭皮洗わず"という人はだいぶ減ったように思いますが、シャンプーは頭皮の皮脂や汗だけでなく、髪についたスタイリング剤なども洗い流す役割を担っています。頭皮だけ、髪だけを洗うのではなく、両方をバランスよく洗ってください。

Q3. シャンプー剤は直接つける?泡立ててからつける?
A3. 直接だと泡立ちにくいので、まずはお湯でしっかり髪と頭皮をすすぎます。汗やほこりはぬるま湯でかなり落ちるので、髪をかきわけつつ丁寧に洗い、シャンプー剤を手にとって軽く泡立て、髪の根元につけます。さらにお湯を足して泡立てつつ、全体を丁寧に洗いましょう。耳の横や後ろはニオイの原因になりやすいので、特に念入りに洗うのがおすすめです。

Q4. シャンプーって下を向いてする?上を向いてする?
A4. 結論からいえば、どちらの向きでも洗うべきです。後頭部は洗い残し、すすぎ残しが多いので頭を前に倒してのシャンプーがおすすめですが、髪のはえぎわや耳の横もすすぎ残しの要注意ゾーンのため、下向き、上向きどちらの向きでも洗うことで全体がキレイに洗えますよ。

Q5. シャンプーはノンシリコンのほうがいいですか?
A5. 神経質になる必要はありません。シリコンは基本的に肌や毛髪の内部に浸透しないので、気にする必要はありません。毛先など、絡みやすい部分に使うと切れ毛が防げるなど、髪のためにもなってくれる成分です。ノンシリコンかどうかを気にするより、毎日のシャンプーの仕方、乾かし方、髪の扱い方を注意するほうが美髪につながります。

Q6. 保湿剤入りのシャンプーって意味ある?
A6. 保湿剤入りのシャンプーには実は意味があります。以前は洗い流すものに保湿剤は不要と考えられていましたが、同じ界面活性剤を使った洗浄剤の場合、保湿剤が入っているもののほうが髪内部の潤い成分の流出が少ないというデータがあります。また、保湿剤入りのほうが優しく作用するので、乾燥した頭皮にも安心です。保湿として働くというわけではないけれど、頭皮や髪への負担を軽減するものと考えて選んでみましょう。

美肌だけでなく、美髪を保つための参考に、ご一読ください。

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