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特集:SKIN&HAIR 「やってはいけない洗顔の6つのNG行為」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
"正しく洗顔できていない人が多い"、"顔を洗ったほうが肌が潤う"など、驚きの事実が判明した前編「正しい洗顔のやり方って? 美肌ドクターが伝授!」に引き続き、洗顔の素朴な疑問にお答えします。
Q1.毛穴が気になります。洗顔で心がけたいことは?
A1.洗いすぎないことです。
暑いシーズン、どうしても毛穴の開きや毛穴目立ち、キメの乱れが気になるものです。皮脂がたっぷり出るからしっかり洗顔するのがベストと思いきや、それが裏目に出ることもあります。毛穴が気になるという方ほど"洗いすぎ"の傾向があります。ごっそり汚れが取れるパワフルな洗顔料や、毛穴がすっきりするパックを使用する方も多いと思いますが、 過剰なケアが負担となりさらに毛穴が目立つようになります。もちろん余分な皮脂汚れは落とさなければいけませんが、いじりすぎると肌は自身を守ろうとして角層が分厚くなり、毛穴がより一層目立ってしまいます。洗いすぎないこと、そしてシンプルな保湿を徹底すること。また、身としがちなのですが、紫外線によるダメージも乾燥を招き、角層が厚くなる原因です。日焼け対策もしっかり行いましょう。
Q2.肌トラブルを招きかねない、洗顔で見落としがちなこととは?
A2.「すすぎ残し」と「不潔タオル」に注意です。
シンプルですが案外多いのが、清潔なタオルを使っていないケースです。濡れた手や顔を拭いたタオルは、どうしても雑菌が増えてしまいます。特に高温多湿の夏は菌が繁殖しやすいので、タオルはこまめに替えてください。手や顔を拭いた後、そのまま干しておけばタオルは乾きますが、そこには雑菌がたくさんいます。また、髪の生えぎわのすすぎ残しも多発しています。ヘアケア剤の付着やカットの仕方で毛先が当たるといった事も影響しますが、生えぎわにニキビができやすいという方はすすぎ残しの可能性大です。ささっとすすぐのではなく、生えぎわまで丁寧に洗ってください。手でお湯をすくってすすぐなら20回くらい、お風呂で洗顔するなら、お肌の刺激になってしまうので温度はぬるめの36℃設定で弱流のシャワーで優しく洗い流すといいでしょう。
Q3.敏感肌です。おすすめのクレンジングや洗顔料のタイプは?
A3.選ぶならやはり敏感肌用ラインがおすすめです!
肌がデリケートだと、オーガニックで優しそうなイメージのコスメに惹かれますが、ドクターの立場からすると、"敏感肌ケア=オーガニックのスキンケア"とは限りません。たとえば、人によっては植物成分でかぶれや炎症を起こすこともあり、植物由来成分なら敏感肌でもOKと考えるのは間違いです。大手メーカーなど研究機関がしっかりしているところは、繰り返しテストをして安全性を確保しています。そういったメーカーが出す敏感肌用のラインなら、肌への負担が最小限でトラブルを起こしにくいものです。ナチュラルなもののイメージに惹かれますが、敏感肌用のラインから選ぶことをおすすめします。
Q4.泡立てネットは使ったほうがいい?
A4.泡立てが苦手な人にはおすすめですが、ただし清潔を保つように注意して下さい!
洗顔は、とにかく泡のクオリティが大切です。洗顔時にこすってしまうと洗顔料が角層内に残ったり、必要な皮脂や角質細胞間脂質まで奪われたりしてしまいます。もこもこの泡はそれを防ぐクッションになります。おまけに、泡立てることで洗浄力は高くなり、洗顔料も少なくて済みます。そんな良質な泡が簡単に作れる泡立てネットはおすすめですが、使い方に注意しましょう。洗面所やお風呂場に吊るしっぱなしという人が少なくないと思いますが、濡れた状態では雑菌が発生してしまうので、きちんと洗って外で干す、あるいは2つ用意して洗濯しながら交互に使うといったケアが絶対に必要です。時々キッチンブリーチなどの除菌剤に浸け置いてクリーンに保つのもおすすめです。
Q5.肌がざらつく、硬い。そんなときのおすすめ洗顔は?
A5.酵素入りの洗顔料で優しくピーリングをしましょう。
角質が厚みを増してざらつきを感じるなら、酵素入りの洗顔料で、優しいピーリング効果があるので肌がなめらかに整います。角質ケアというとスクラブを思い浮かべますが、スクラブで物理的にこするケアはひじやひざなどボディにとどめ、顔は酵素の力で優しく落とすほうがベターです。毎日使ってOKなものも、週2回程度に留めるべきものもあるので、使う頻度は製品に合わせ、また、乾燥で荒れてごわつく可能性もあるので、硬く感じられる肌ほど保湿は入念にしましょう。
Q6.洗顔で、肌に必要な皮脂を落としていいの?
A6.潤いキープのために皮脂が果たす役割は、たったの3%です。
肌表面でバリアとなり潤いを守っている皮脂ですが、肌の水分保持において、皮脂が果たす役割は3%ほどです。天然保湿因子(NMF)が17〜18%、細胞間脂質が80%と言われています。つまり、潤いキープ力の97%は角層に備わっており、皮脂分泌量と肌の乾きはさほどリンクしていません。皮脂はきちんと分泌されているのに肌が乾いて感じられる"インナードライ"という状態も、洗顔が原因ではなく角層の乱れからくることがほとんどです。きちんと整った角層を育てるためにも、丁寧で正しい洗顔を心がけましょう。
毛穴やざらつき、敏感肌などそれぞれのお悩みに適切な洗顔を行ってくださいね。