WEB『OZmall』2020年4月15日掲載

特集「おうち時間を有効活用!いつものスキンケアを見直して美肌対策を」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間が増えて生活リズムが乱れたり、不安やストレスで心が落ち着かなかったりする方も多いのではないでしょうか。肌は、生活リズムの乱れやストレスの影響を受けやすいです。家で過ごす時間が増えた今、自分の肌と向き合うために普段のスキンケアを見直したり、じっくりケアしたりする時間をつくってみてはいかがでしょう。慶田院長が皮膚科専門医の視点で、スキンケアのポイントをお伝えします。

●メイクをしない日も必ず洗顔料を使いましょう!
テレワークなどで家にいると、メイクをしない日が多くなりますよね。メイクをしなかった日は、クレンジングをせず、洗顔も軽くすませているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、メイクをしなかった日でも、洗顔料できちんと汚れや皮脂を落とすことは大切です。洗顔料を使うと、必要な皮脂まで洗い流してしまい肌が乾燥すると誤解している人が多いですが、残った汚れや皮脂は酸化して肌を刺激するため、かえって肌を乾燥させてしまうことがあります。また夜の間にも皮脂は出るので、朝も必ず洗顔料を使って洗顔を行いましょう。

●肌をこする習慣がシミやシワを引き起こすこともあるので注意!
洗顔をしっかり行うことは大切ですが、肌をごしごしこするのは厳禁です。肌をこすると表面の角層にある角質細胞間脂質(セラミドなど)が失われ、肌を守るバリア機能が低下します。その結果、普段なら角層より奥に入らない成分が奥まで浸透して刺激となり、かぶれを引き起こすことがあります。この状態が続くと、炎症が生じて肌のターンオーバーが乱れ、シミやシワなどのトラブルの原因となることもあります。角層のバリア機能を守りながら、洗顔する方法をマスターしましょう。
【基本の洗顔テクニック】
1. 洗顔料を手のひらにのせ、水を混ぜながら反対の手の人差し指、中指、薬指で卵1個分ほどのもちもちの泡ができるまでよく泡立てます。泡立てネットを使用するのも良いですし、泡で出てくる洗顔料もおすすめです。洗顔料の量は剤形によってまちまちなので、商品の表示に従ってください。チューブタイプなら1.5cm程度です。
2. 泡を額、鼻、あごなど皮脂が多い部分にのせてやさしく泡を動かします。指はなるべく肌に触れないようにしましょう。
3. 残りの部分に泡をのせ、さっとなじませます。
4. 33~36℃のぬるま湯で泡を落とすようにすすぎます。最低でも20回はすすぎ、洗顔料が肌に残らないようにしてください。
5. 清潔なタオルでポンポンと肌を軽く押さえて水分をとりましょう。

乾燥肌の人は、皮脂が少ない頬、目もと、口もとには泡を長くのせないように意識してください。
洗ったあとにツッパリ感を感じる洗顔料は皮脂だけでなく、角質細胞間脂質などのバリア成分を奪い過ぎている可能性があります。弱酸性から中性の洗顔料やアミノ酸系・ベタイン系の界面活性剤を使用しているもの、保湿剤入りのものなど、肌にやさしい洗顔料を選んでください。迷ったら敏感肌用の商品からいくつか試し、洗い上がりのツッパリ感が無いものを選ぶとよいでしょう。
当院で患者様にご利用いただいている、泡状洗顔料の『アクセーヌ リセットウォッシュ』は、肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合しているので安心です。

●皮脂は保湿の貢献度が低いとは本当?
化粧水のあとの乳液やクリームは、パール粒2個分以上を使って、ペタペタするくらいしっかりと塗りましょう。若いうちは化粧水だけで何とかなっても、大人の肌は保湿が欠かせません。
角層のなかで保湿の役割を担うバリア物質のなかでも、水分保持の約8割を占めているのが角質細胞間脂質(セラミドなど)になります。皮脂の水分保持の割合は2~3%程度に過ぎません。つまり、‶皮脂がある=うるおっている″ということではないのです。皮脂が気になる人も、保湿は十分にするようにしましょう。
セラミドバリアクリーム
天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリームです。水分保持力・抗炎症作用が高く、アトピー性皮膚炎、超乾燥肌、ゆらぎ肌の改善が期待できます。角層のバリア機能が整うことで、ニキビや肌荒れが起こりにくくなり、キメと透明感が高まります。

最近はいつもとは違う状況で、肌の調子が悪いという人もいるのではないでしょうか。
美しい肌になるためには、基本的な生活習慣 「食事」・「睡眠」・「排泄」・「運動」・「ストレスコントロール」の5本の柱です。この5本の柱が整ったうえでシンプルなスキンケアをすることが大切です。どんなに高機能なスキンケア用品を使っても、基本の5本柱が乱れていたら意味がありませんので、まずは5つの基本を見直してみてくださいね。

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