「働く女性の保健室 春夏のプチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
"室内でも日焼けする!?肌老化を予防する正しい日焼け止めのぬり方"
春を迎えて、徐々に日差しの強さを感じるこの時期。4月の紫外線量は9月とほぼ同じくらいのため、今から紫外線対策をしっかりしておきたいものです。新型コロナウイルスの影響で外出が減ったからといって油断していると、うっかり日焼けをしてしまうことも。
今回は日焼け止めの選び方や使い方について解説しました。
【室内にいても紫外線の影響は受ける!】
シミやしわ、くすみ、たるみなどの見た目年齢を左右する肌老化の約8割は、紫外線の影響によるものです。つまり、しっかり紫外線対策を行なうことで、肌老化を遅らせることが出来ます。現在、新型コロナウイルスの流行で、家で過ごす時間が増えるため、紫外線対策を怠りがちな人も多いのではないでしょうか。
「紫外線のうち、UV-Aという長波長の紫外線はガラスをほとんど通過するため、家の中にいても影響を受けます。赤くなるなどの自覚症状がなくても遺伝子レベルでは傷つき、シワやしみなどの肌老化の原因になるのです。外出しない日でも日焼け止めを塗るほか、日中過ごすことが多い部屋の窓には、紫外線カット効果のあるレースカーテンを用い、ガラス用UVカットフィルムを貼るのがおすすめです。」
【日焼け止めはUV-AとUV-Bどちらもカットするものを】
地上に到達する紫外線の約95%を占めるのがUV-Aです。
UV-Aは肌深部にある真皮にまで到達するため、慢性的に浴びると肌の弾力を保つコラーゲン線維を減少させ、シワやたるみを引き起こします。
また、肌に影響を与えるもう1つの紫外線がUV-Bです。
UV-Bは波長が短いため、肌の表皮を中心に作用し、肌が赤くなってヒリヒリする『サンバーン』を引き起こすほか、メラニン色素を生成して色素沈着を起こし、シミやくすみの原因になります。また、皮膚のDNAの損傷にも関わり、がん化を引き起こすこともあります。
肌老化を抑えるには、UV-AとUV-Bを両方ともカットする日焼け止めを選びましょう。
UV-Aの防御レベルを示すのがPAで、UV-Bの防御レベルを示すのがSPFです。
PAは、日焼け止めを塗っていないときと比べて、黒くなるまでの時間を延ばせる程度を表わします。PA+だと2〜4倍、PA++だと4〜8倍、PA+++だと8〜16倍、PA++++は16倍以上に延ばすことができる、ということになります。
SPFは、日焼け止めを塗っていないときに比べて、赤くなるまでの時間を延ばせる程度を表わします。SPF50は、日焼け止めを塗っていない時に比べると、赤くなるまでの時間を50倍に延ばす事ができる、ということになります。
「紫外線が強くなってくるこの時季は、SPF50、 PA+++以上のものを使いましょう。ほとんど室内で過ごす日は、SPF20〜30、 PA++以上のもくらいが適しています」
当院取扱いの『ヘリオケア360°ミネラル』50ml ¥4,800(税抜き)は、飲む日焼け止めで知られる『ヘリオケア』ブランドの、塗るタイプのウォータープルーフの日焼け止めです。SPF50+、PA++++でシミ・シワの原因となる紫外線に加え、皮膚を障害する高エネルギー可視光線(ブルーライトなど)、たるみや赤ら顔を誘発する近赤外線もブロック。
オイルフリーでベタつかず、ノンケミカルなので、赤ちゃん、敏感肌、アトピー性皮膚炎の方もご使用いただけます。シダ由来の有効成分ファーンブロックに加え、フェルラ酸、コーヒー酸、ビタミンC、E、生体模倣メラニン、プロタウリンも配合で、抗酸化力は非常に高く、光老化の完全予防が可能になりました。
当院取扱いの『LA ROCHE-POSAY UVイデア XL』30g¥3,400(税抜き)は、SPF50、PA++++で、乳液クリームタイプのしっとりした使用感です。白く残らない為、化粧下地としてご使用いただけ、洗顔料で落とせる日焼け止めです。普通肌〜乾燥肌の方におすすめです。紫外線以外に、PM2.5や花粉症などの大気中物質からも肌を守ります。
【日焼け止めは厚塗りを意識して】
日焼け止めを使う際にポイントとなるのが、"塗る量"です。
「日焼け止めに表示されている数値通りの効果を得るのは、実は不可能」です。「SPF値やPA値は、『肌1㎠当たりに2mg』の日焼け止めを塗った場合に得られる効果。その通りの量を塗ろうとするとかなりの厚塗りになり、その上からメイクをするのはとても無理です。現実的に塗れる量は1/5程度の量になるので、効果も1/5程度になります。SPF50の製品でSPF10程度になりますが、日焼け止めを二度塗りした上に、紫外線防止効果のあるファンデーションを重ねたり、お昼くらいに塗り直したりすることで、合計のSPF値を15以上にキープできれば、光老化を確実に防ぐことができます。」
=具体な日焼け止めの塗り方=
乳液タイプの製剤の場合、顔全体なら、1回500円玉硬貨2つ分くらいの量が一度に塗る量の目安です。500円玉硬貨1つ分を一度顔全体に塗ったら、同量を再度重ね塗りするような手順で塗りましょう。特に紫外線を浴びやすい額、鼻、頬は念入りに塗り、首からデコルテにかけても同じ様に同量を塗るようにしましょう。
また、伸びがよい日焼け止めだと、塗る量が自然と少量になりやすいので、要注意!
これからの時季はとくに塗る量を意識して、肌老化を予防しましょう。
是非、ご一読ください。