特集「年齢や月経周期、季節に合わせたケアは必要?スキンケアの疑問を解決!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
自分の肌質をわかっているつもりでも、年齢や月経周期などによって、肌質の変化を感じたことはありませんか?そんなときのスキンケア用品やケア方法はどうすればよいのでしょうか。皆さんが抱きがちな疑問について解説しています。
【年齢とともにスキンケアは変えるべき?】
→変えましょう。30代からは保湿を重視しましょう。
30代ごろから徐々に、肌の水分を保持するセラミドなど自身が持つ保湿成分が減少していきます。さらに更年期になると女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの減少により、乾燥しやすくなったり、肌トラブルが起きやすくなったりします。特に年齢による変化を感じやすいサインが、目の回りやひじ、前腕、すねなど、皮脂腺が少ない部分の乾燥です。目の回りに乾燥小じわが出始める、すねがカサカサするといったサインが出てきたら、スキンケアを変えるタイミングです。基本は年齢とともに保湿を重視して、『美容液やクリームなど、スキンケアのアイテムを増やしていく』『塗る量を多くする』といったことが必要です。30代になったら"さっぱり志向"は捨てて、乳液やクリームを、塗った直後は肌がベタベタするくらい、たっぷり使うことがポイントです。当院のオリジナルの『セラミドバリアクリーム』は、水分を抱え込む働きのあるセラミド配合の保湿クリームです。しっとり感はありますが、重すぎず塗り心地がよいのでお顔から体まで全身に使用できます。
また、皮脂腺が少なく乾燥しやすい、ひじや前腕、すねを洗う際は、ボディソープの泡をのせてさっと洗い流す程度にしましょう。
【月経周期に合わせたスキンケア方法が知りたい】
→連続したケアが必要です。生活習慣を正して、スペシャルケアも検討を!
排卵後から月経が始まるまでの10日から2週間くらいの期間は、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンの分泌が多くなる時期(黄体期)。この時期は、プロゲステロンの影響で、皮脂の分泌が盛んになり、肌が敏感になりやすくなります。ニキビができやすくなる方もいるのではないでしょうか。黄体期は皮脂の分泌が多くなるので、ニキビができやすい方はTゾーンをよりしっかり洗うことを意識すると良いです。ニキビができないようにするために大切なのは、毛穴に皮脂が詰まらないようにすること。そのためには黄体期だけケアするのではなく、連続したケアが必要です。
特に大人のニキビは、乾燥で美肌菌が減ってアクネ菌の割合が増え、角層が厚くなり、毛穴に皮脂が詰まりやすくなることでも起こります。ニキビができたからといって、保湿を控えるのは逆効果になりますので、注意しましょう。角層の中で水分を保持している成分のうち、皮脂の働きは2~3%。つまり、皮脂の分泌が多くても、保湿は必要です。
また、黄体期に肌トラブルを起こさないためには、生活習慣も大切です。栄養バランスが整った食生活を送る、運動する、ストレスをためない、腸内環境を整えるといったことが、黄体期の肌を安定させることにつながります。
正しいスキンケアをして、生活習慣を見直しても黄体期に肌トラブルが起きやすい人は、美容皮膚科でのスペシャルケアを検討してみましょう。
ターンオーバーを正常化して皮脂分泌を抑える外用薬『レチノイン酸』の外用や、毛穴の入り口の詰まりを溶かす『ケミカルピーリング』施術、過剰なアクネ菌を殺菌し炎症を沈静化する『フォトフェイシャルM22』照射、『プラズマシャワー』照射などが効果的です。
【お風呂上がりで汗が止まらないとき、化粧水はどうつければいい?】
→体に風を当てて体温を下げ、汗がひくまで待ちましょう。
スキンケア用品を何も塗っていない状態で、直接顔に風が当たると、乾燥してしまいます。とはいえ、汗がひかないと化粧水をつけづらいので顔ではなく体に風を当てて、体温を下げるのが良いでしょう。汗をかいている状態でスキンケアをしてしまうと、ベタベタするのが気持ち悪くて、つける量が減ってしまうかもしれません。汗が引いた状態でしっかりスキンケアするのがおすすめです。汗が引くまで待つ間の乾燥が心配な人は、化粧水を軽くつけておいて、後から塗り足すようにしましょう。
変化に合わせたスキンケアで、いつでもベストな肌をキープしましょう。
是非、ご参考になさって下さい。