特集「保湿しているのに乾燥する人は要チェック!肌のカサカサを引き起こす原因とは?」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。
立春を過ぎて、少しずつ春の気配を感じ始めるこの時季。とはいえ、2月は湿度が低く、肌の乾燥はピークになります。保湿をしているつもりなのに、肌のカサカサに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?最近ではオフィスや店舗内の空調の影響で、一年中乾燥しやすいですよね。冬に限らず参考にして頂きたい内容です。
■肌が乾燥するのは洗いすぎや自分の保湿力の低下が原因です。
肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下して、化粧ノリが悪くなったり、しわの原因になったり、さまざまな肌トラブルを引き起こします。肌の乾燥を防ぐためには、保湿ケアが大事ですが、「しっかり保湿しているつもりなのに肌がカサカサする」ことはないでしょうか?
考えられる大きな原因としてはふたつあります。ひとつは洗いすぎによって必要な皮脂や細胞間脂質まで洗い流してしまっていること。もうひとつは自分自身の保湿力の低下によって、保湿ケアだけでは不十分になっていることです。
洗顔後に肌がつっぱったり、カサカサしたりする場合は、洗いすぎの可能性があるので注意が必要です。洗浄力が弱い洗顔料やクレンジング剤に変えるなど、肌にやさしい泡洗顔を心がけましょう。
■自分自身の保湿力を上げるには?
自分自身の保湿力の低下については、さまざまな要因が考えられます。そもそも肌の表面にある角層は、「細胞間脂質」「天然保湿因子」「皮脂膜」という3つの要素によって、水分が保持されています。なかでも水分保持の決め手となるのが、細胞間脂質の主成分となる"セラミド"です。角層はターンオーバーによって生まれ変わっていますが、加齢や栄養不足、睡眠不足、過剰なストレスなどの要素によって、ターンオーバーがスムーズにいかず、角層の潤いがキープされにくくなっていくのです。一つひとつの影響は小さくても、組み合わさると、肌は揺らぎます。
栄養不足、睡眠不足、ストレスについては生活習慣を見直すことで改善することができます。細胞間脂質の材料はコレステロールなので、油を制限するようなダイエットをしていると、当然細胞間脂質は不足することになります。また、天然保湿因子の材料はアミノ酸なので、たんぱく質が不足しないように心がけることも大切です。
一方加齢によってターンオーバーのサイクルが低下してしまう問題は、『ケミカルピーリング』や『アクアフェイシャル』によってそのサイクルを上げることが可能です。年齢と共にターンオーバーがとどこおり、くすんでしまった肌に刺激を与えることで、溜まったメラニンを排出し、透明感のあるみずみずしい肌を再生することができます。
ホームケアであれば、"レチノール"がおすすめです。『ナノメッドVAエッセンス』は、医療機関ならではの高濃度純粋レチノールが含まれており、連続して使用しているとターンオーバーが整い、角層が生まれ変わります。当院のナノメッドVAは市販品より約10倍と高濃度なので、敏感肌なら保湿クリームと1:1で混ぜて、1~2日おきの使用でも十分な効果が期待できます。
■間違った保湿ケアによりトラブルを引き起こすことも。
保湿を十分しているつもりなのに、肌が乾燥する原因として他に考えられるのが、間違った保湿ケアです。ローションパックは、肌が比較的強い人にとっては効果的な保湿ケアですが、敏感肌の人にとっては、トラブルを引き起こす原因になることもあります。バリア機能が低下している敏感肌の人は、肌がカサカサするので乾燥していると誤解しがちですが、ローションの成分が浸透しすぎて、それが刺激となって肌が荒れることもあります。
また、皮脂の分泌が多いオイリー肌タイプの人も要注意です。皮脂の分泌が多いからといって化粧水しかつけない、クリームを少量しかつけないなど保湿を控えめにすると、肌は乾燥することになります。角層の水分を保持しているのは、皮脂ではなく細胞間脂質と天然保湿因子がメイン。このふたつが不足すると、いくら皮脂の量が多くても肌は乾燥するのです。
肌の乾燥に悩まされている人は、日ごろの保湿ケアや生活習慣を見直して、潤いのある肌を目指しましょう。