WEB『Women's Health』2020年2月12日掲載

特集「実は間違い? 自宅&オフィスでの乾燥肌対策の正解 皮膚科医が詳しく解説!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

冬は湿度が低いため、外出時だけでなくオフィスの乾燥も気になりますよね。乾燥は肌の老化を早め、キメの悪化やシミ・シワの原因となります。皆様、乾燥対策をされていると思いますが、その方法は間違っていないでしょうか。そこで今回、慶田院長が皮膚科専門医の視点で、正しい乾燥対策をご紹介いたします。

Q.乾燥予防のため、デスクワークのときは卓上加湿器をON!効果は十分?
A.卓上加湿器の加湿力は気休め程度なので、本格的な加湿器を使うことが必要です。
ここ数年で、卓上加湿器の種類が増え、愛用されている方も多いと思います。コンパクトで持ち運びもしやすい一方、加湿力は弱く、卓上加湿器だけで肌の乾燥を防ぐというのは難しいです。職場に加湿器を置くのであれば、12畳分の広さをカバーできる加湿器を、複数台置くのが理想です。あくまでも、卓上加湿器は、使わないよりは使ったほうがいい、くらいのイメージだと知っておいてください。

Q.スプレー化粧水を小まめにしていますが、 これは肌の潤いチャージに正解ですよね?
A.スプレー化粧水よりもクリームがおすすめです 
スプレータイプの化粧水は、手軽に付けられるため便利です。しかし、スプレータイプの化粧水の主成分は水です。そのためお肌の潤いのためにはクリームの方がおすすめです。また、化粧水のあとに乳液やクリームを塗布すると、より乾燥対策になります。スプレータイプの化粧水は蒸発しやすく肌の水分を奪ってしまうこともありますので、1日3回くらいを目安に使用しましょう。
 
当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のゆらぎやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。
(銀座ケイスキンクリニック取り扱い 30g¥5、000)

Q.乾燥が気になるのですが、仕事が忙しくて、メイク直しを忘れがち。 メイク直しはやっぱり、やったほうがいいの? やるならいつがベスト!?
A.ランチ前や夕方など、1~2回メイク直しをするのがおすすめです。
夏だけでなく、冬も、暖房や乾燥によってメイク崩れしてしまいます。ですので、冬のメイク直しは"保湿"が特に重要です。まず、乳液やクリームを塗って乾燥している肌にうるおいを与え、その後にファンデーションを軽く付ける方法がおすすめです。ただ、お仕事などでメイク直しに十分に時間がとれない場合もあると思いますので、そのような時には、乾燥を防止しメイク崩れを防いでくれるジェル状保湿剤を塗るだけでも良いと思います。極度の乾燥肌の方はランチ前にもメイク直しをすることをおすすめします。

Q.朝、オイルをたっぷりつけているから、 乾燥は防げますよね?
A.オイルには保湿効果はほとんどありません。
ここ数年オイル美容が一般的になり、ブースターとして洗顔後すぐにオイルを使用している方も多いでしょう。しかし、オイルには保湿効果がほとんどありません。保湿というのは、水分を抱える力を持つ成分を含む保湿剤を塗ることですから、オイルをたっぷり塗っても、それだけでは保湿はできないのです。ブースターとして、その後に使うスキンケアの浸透を高めるために使うのは良いですが、オイルのあとに化粧水をつけて、スキンケア終了では保湿はされません。その後に必ず、乳液やクリームなど水分を保持する成分をたっぷり含むものを塗りましょう。

Q.パサパサ毛先に悩んでいます。 正しい乾燥対策が知りたい! 
A.乾かす前に保湿クリームやオイルを塗りましょう。
髪の毛は生きている組織ではないため、洗髪やドライヤーで乾かす時など、キューティクルが開いたままとなり、水分が出ていきやすい構造となっています。キューティクルを閉じた状態にするためには、水分を留める必要があります。ドライヤーで髪を乾かす前に必ず保湿クリームやオイルを塗り、キューティクルが開きにくいようにしてあげましょう。また、自然乾燥はキューティクルが開いたままになりがちなので、ドライヤーを使い完全に乾かすように心がけてください。あまりにも傷んでいる場合は、もう回復は見込めません。その部分をカットしましょう。

Q.洗顔をすると、顔が乾燥するし、つっぱります。 どうしたらいい?
A.洗顔をしすぎず、洗顔後はすぐにスキンケアをしましょう。
洗顔は、ホコリや汗などを洗い流すために大切ですが、洗顔のしすぎや長時間の洗顔は禁物です。過剰な洗顔は、肌バリアの三要素である「皮脂膜」だけでなく、「細胞間脂質」や「天然保湿因子」という水分保持に欠かせない成分まで洗い流してしまいます。クレンジングでのマッサージも同じ理由で厳禁です。1日2回、優しい洗浄剤で顔を洗い、しっかりすすぐようにしましょう。そして、洗顔後はバリア物質が失われているため、洗顔直後から乾燥し、角質が硬くなり、化粧水の浸透が悪くなってしまいます。化粧水や乳液は5分以内に塗るよう心掛けましょう。実は顔だけでなく身体も同じように乾燥してしまいます。お風呂から出たら、身体をさっと拭き、服を着る前に全身にボディクリームを塗るようにしてくださいね。

Q.手のカサつきを効果的に防ぐ方法は?
A.手洗い後は必ず、ハンドクリームでの保湿を習慣にしましょう。
手のカサつきを予防、そして改善していくためには、手を洗った後によく乾かして、たっぷりと保湿をすることが大切です。外気にさらされることが多い手の甲だけでなく、デスクワークなどで紙を扱う指先も、皮脂腺がないために乾燥しやすいです。手洗い後は必ずハンドクリームを使うことを徹底してみてください。

Q.保湿しすぎると、ニキビができるって本当ですか?  実際に顔に白ニキビができてしまいました......。
A.使用アイテムや使用頻度に問題があったのかもしれません
保湿のしすぎでニキビができることは考えにくいので、塗っているアイテムが肌に合っていないのだと思います。使用している化粧品が肌に合わず顕微鏡レベルの炎症が生じると、角層が肥厚化し毛穴の入り口が詰まってしまい、白ニキビが出来ることがあります。軽い肌荒れに気付かずに、使い続けてしまった事が原因かもしれません。また、使い続けているうちにそのアイテムが肌に合わなくなることもあります。少量なら問題にならない成分も、塗る量が多かったり、パック等で浸透率が高まったりすることで肌の負担となってしまうこともあります。使用アイテムや塗る回数、使用方法を見直してみてください。」

Q.乾燥を防ぐのにいい食べ物ってありますか? やっぱり、水を大量に飲むのがいいですか!? 
A.潤い効果大のセラミドサプリがおすすめ! 
たくさん水を飲むことで肌が潤うという説がありますが、飲んだ水がすぐに肌を潤すわけではありません。乾燥を防ぐためには、水を大量に飲むよりも、セラミドのサプリを飲む方が効果的です。セラミドの中でも特に、肌を潤す効果が高いのは『こんにゃくセラミド』です。1ヵ月程度既定の量を飲みつづけると、角層の水分量が増え、角層から蒸発する水分量が減るため乾燥しにくくなります。私自身も飲んでいます。

ピュアセラミド 飲むセラミド
こんにゃく芋由来のセラミドが配合されたサプリメント。 30日分(90粒入)。

いかがでしたか?
今まで実践していたケアが、実は間違った方法だったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。オフィスでも乾燥しない肌を目指して、ぜひ参考になさってください。


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