BEAUTY特集「年を重ねても"美プリ肌"は作れる!正しい空気の整え方」に慶田院長の監修記事が掲載されています。
基礎化粧品はもちろん、美肌のために食事や睡眠にも気を遣っているのに、化粧ノリはイマイチ。肌つやもパッとしない......そんな"ザンネン肌"の原因や部屋の空気が肌に与える影響。"美プリ肌"を作るための部屋の整え方をご紹介しています。
【タバコの煙、肌に触れるだけでNG】
紫外線ケアに余念がない女性は多いけれど、空気までケアしている人は多くないでしょう。しかし今、美意識の高い人たちの間でその重要性が注目されています。
空気中で肌に悪影響を与えるものといえば、花粉や排気ガスなどによる大気汚染物質やタバコの煙です。喫煙の悪影響はよく聞かれると思いますが、タバコの煙が肌に触れるだけでも、肌の酸化ストレスを誘発するということが分かっています。タバコは自分が吸わないだけでなく、煙がただよう空間になるべく行かないのがベスト。
排気ガスやPM2.5、黄砂などの大気汚染物質が皮膚に付着すれば、一見何の影響がないようでも、目に見えないレベルでの軽い炎症が起こります。この微小炎症のレベルでも、積み重なれば肌ダメージは進みます。肌にとっては、タバコの煙がモクモクの部屋にいるのはハイリスク行為と言えるでしょう。つまり、汚い空気にさらしていると、肌は炎症をきっかけに老化が進む可能性があるということです。
【「ザンネン肌のもと」と「美プリ肌」を作るお部屋の空気の整え方】
大気汚染やタバコ以外にも、ハウスダストも肌にダメージを与える身近な存在です。家の中のちりやホコリの中でも1㎜以下のとても小さな目に見えにくいもので、ダニの死骸やフン、花粉、カビ、細菌、人間のフケや繊維のくずなど、さまざまなものが含まれています。人が動くことで空気中に舞い上がりやすく、皮膚の炎症のほかアレルギー性鼻炎や喘息、目のかゆみなどを引き起こす原因になることもあります。
基本的には、外が劣悪な環境でないかぎり、窓を開けて空気を時々入れ替えましょう。太陽の殺菌効果を得るために、陽の光を入れることも大切です。ただし換気すると、交通量の多い幹線道路沿いでは大気汚染物質を含んだ外気が入ってくることになるので、それを除去する空気清浄機を置くのがベスト。
観葉植物は空気がきれいになると言われますが、管理が悪いと虫やカビが発生して逆効果になることもあります。空気清浄機代わりに置くという意味では小さいものだと効果は弱いので、手入れができない人は気をつけましょう。
【夏カビには注意!冬は「加湿器をつけるだけ」はNG!】
夏は、カビの発生を防ぐために除湿をするのが大切です。カビが発生すると、空気中にカビの胞子が飛んでしまいます。また、じっとり汗ばむような状態は湿疹やアトピー肌にはよくありません。さらに、湿度が高すぎると片頭痛になりやすく、気温が高いと集中力が落ちる原因にも。我慢せずエアコンやエアコンの除湿機能を使い、快適な温度・湿度を保ちましょう。
また冬は肌のために加湿器を使うという人も多いでしょう。しかし、単に加湿器をつけるだけでは逆効果になることもあります。空気1立方メートルが抱えることができる水分量は温度によって決まっているので、室温を上げずに加湿をすると結露してしまうことになります。カビの原因になるので、ある程度室温を上げつつ加湿することがポイントです。
【職場やお店で"美プリ肌"をキープするには?】
自宅の空気は整えられるけれど、職場やカフェなどの外出先ではどうしたらいいのか。清潔でうるおったところにずっと肌を触れさせておくわけにもいかないので、自分でうるおう力を保っておく必要があります。
スキンケアでは乳液やクリームでしっかり保湿しましょう。潤いのある美肌に欠かせない「角層のバリア機能」に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿の『セラミドバリアクリーム』もおすすめです。水分保持力・抗炎症作用が高く、アトピー性皮膚炎、超乾燥肌、ゆらぎ肌の改善が期待できます。
また食事ではセラミドなどバリア物質の原料になる良質な油とタンパク質をたっぷり摂ること。そして良質な睡眠を十分に取って、自分自身の肌のバリア力を整えることが大切です。
衣類を用意するなどある程度対処できることはありますが、ホコリや大気汚染物質などの刺激物との接触は避けられないので、保護膜で一枚覆っておくという意味で日焼け止めやベースメイクをするのもおすすめです。花粉やホコリの微粒子が付きづらいような機能性ベースメイクも増えています。さらに外に出たらいろんなものが付着するので、帰宅後はすみやかに顔を洗い、保湿をし直しましょう。そのルーティンを守るのが大切です。
実際に、慶田院長が自宅やクリニックで行っている「空気のケア」方法もご紹介しています。
自宅でもクリニックでも常に空気清浄機を稼働させ、ホコリやダニ、においを除去しています。においがするときは、実際にそのにおい物質が存在しているということ。気になるときは、オゾンの消臭器や次亜塩素酸水なども併用してにおいを撃退しています。
寝具やタオル類はハウスダストやダニの発生しにくいものを。寝具カバーは、ダニの侵入を防いでくれる折り目の密な機能性素材のものを選んでいます。
毛足が長くフワフワしたぬいぐるみなどはハウスダストを発生させやすいので注意が必要です。タオルは5重ガーゼのものを愛用していますが、すぐ乾き、繊維のくずが出にくいのでおすすめです。
レストランを選ぶときは、タバコを吸えるお店は選ばない。短時間煙を浴びたくらいですぐに老けるということはありませんが、タバコのニオイがとても苦手なので、よどんだ空気のお店は避けるようにしています。
ヘルシーな"美プリ肌"を手に入れたいなら、美容ケアの一部として空気を整えてみてはいかがでしょうか。
是非ご参考になさって下さい。