足の爪が白っぽくなったり、厚みをもって表面がボコボコになったりしていて、恥ずかしいからマニキュアで隠している、という方、いらっしゃいませんか?そうです。それは、おそらく爪白癬、いわゆる爪水虫です。爪切りで切ると、意外にも爪はもろく、ボロボロと崩れる、というのが特徴です。
すぐにマニキュアを落として一度診察にいらしてくださいね。当クリニックでは、まずは白くなった爪の一部を顕微鏡で調べて、爪水虫の原因である白癬菌がいないか、きちんと診断をつけるところから始めます。その場ですぐにできる検査ですから、治療の前には必ず行います。菌が見つかったら、次は治療です。分厚く、白くなった部分と爪のまわりの皮膚も含めて全体にジェネシス(Nd YAGレーザー)(前回の項をご参照ください)を照射します。4週間程度の間隔で経過を見ながら3,4回繰り返していくと、少しずつ、濁った白い部分が減少していきます。中途半端に残ったまま治療をやめると再発してもとのように拡大してしまうので、根治するまできちんと治療を継続しましょう。痛みもありませんし、相互作用や合併症の問題で今まで内服治療ができなかった方、内服治療していても完治しきれなかった方に、是非おすすめです。