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2012年2月17日

花粉皮膚炎

毎年花粉の季節になると、顔や首などの露出部が赤くなり、かゆくなることがありませんか?もし、花粉症があるようでしたら、花粉皮膚炎の可能性があります。これは、花粉症のある患者さんの一部の人にみられますが、まれに、一般的な花粉症の症状(くしゃみ、鼻汁などの鼻炎症状と、目のかゆみなどの結膜炎症状など)がない人でも起こることがあります。
症状としては、眼瞼、頬骨のあたり、顎から首にかけてがかゆくなったり赤くなったりします。花粉が付着することによる皮膚炎のほかに、鼻をかんだり、結膜炎で目をかいたりすることにより、刺激性の皮膚炎を発症することもあります。残念ながら、なぜか女性に多くみられるようです。これは、季節的に空気が乾燥していることに加え、目元の化粧や化粧落としにより眼瞼の皮膚のバリアーが壊れていることなどが関係しているようです。
予防としては、マスクやメガネ、洋服などを工夫して、スギ花粉の侵入を防ぐことが大切です。洗顔も、ゴシゴシこすってしてしまうと、さらに皮膚のバリア機能を壊してしまいますので、泡で優しく、かつ洗顔後にしっかり保湿が基本です。治療としては弱めのステロイドの外用や、 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服を行います。
当クリニックでもお薬の処方が可能ですので気になる方は是非いらして下さい。

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