Q1.フラクショナルレーザーって何ですか?
A:レーザーをマイクロドット状に照射する技術をフラクショナルテクノロジーと呼び、この技術を搭載したレーザーがフラクショナルレーザーです。肌を入れ替えるジャンル「skin replacement」(スキンリプレイスメント)又は、「skin resurfacing」(スキンリサーフェイシング)の治療が可能な画期的なレーザーと言えます。
Q2.日本人でも肌を入れ替える事なんて出来るんですか?
A:フラクショナルテクノロジーでレーザーの照射が「面」ではなく「点状」に行われる事でレーザーの照射されない肌(健常皮膚)を残し、ダメージをミニマムにする事で皮膚の再生スピードが12~24時間と早められました。この為、色素沈着を生じやすい日本人の肌でも安全に肌の入れ替えが可能となりました。
Q3.どんな効果があるのですか?
A:レーザーによりお肌に小さな穴を開け、意図的に一旦傷を作ります。その傷を治そうとする皮膚の自己再生機能により、新しい健康な皮膚へ生まれ変わらせる治療です。穴が修復されると共にその周囲の組織も刺激を受け再生される為、ハリのあるふっくらした肌へ蘇ります。ダメージのある肌が少しずつ新しい肌に入れ替わりますので、シミや赤ら顔などの色むらにも効果があります。
適応症状としてはニキビ痕、たるみ毛穴、開大毛穴、シワやちりめんジワ・たるみ、傷痕や妊娠線等の難治性肌ダメージの根本的肌質改善や、皮膚の自己再生能力を促すアンチエイジング効果があります。
肌を入れ替えるので、シミ・あざ・肝斑も薄くなります。「まぶた」にも照射出来る為、加齢による目のたるみを改善する「フラクショナルアイリフト」も人気です。
Q4.治療中はどんな痛みがありますか?
A:レーザー照射中はチリチリとした軽度の痛みがあります。当院が導入致しましたCO2フラクショナルレーザー『ユニクセル』は従来のフラクショナルレーザーと比べても格段に痛みが軽減された機種であり、且つ施術前にはしっかりと表面麻酔を行いますのでご安心ください。
Q5.ダウンタイムはどのくらいですか
A:直後から2時間程度は浮腫性紅斑が出てヒリヒリします。その後の赤みは翌日~2日後にはほぼ消褪します。照射後すぐにダーマヒールという成長因子のカクテル製剤を塗布しお肌へ導入しますので、傷も一層早く治癒します。翌日夜から点状のレーザー照射によりごく小さなかさぶたが点状に形成され(痂疲化)、肌表面がざらざらした感触になりますが、このかさぶたは1週間から10日間で自然に脱落しますので、擦ったりして無理に剥がさないで下さい。ダウンタイムの期間と程度は照射出力や個人差がございますのであくまで目安となります。ご心配な場合はテスト照射も可能です。
Q6.成長因子とは何ですか?
A:当院では「ダーマヒール」という三種類グロースファクター(成長因子)のカクテル製剤を使用しています。EGF(上皮細胞増殖因子)、β-FGF(塩基性繊維芽細胞成長因子)、GF-1(インシュリン様成長因子-1)をバランス良く配合させた注射も出来る薬剤です。お肌を形成している表皮や真皮の細胞の働きを活性化し成長を促します。これにより自身のコラーゲン線維やヒアルロン酸量が増え肌の張りを取り戻し、シミ・シワの改善や美白効果、肌再生の促進、皮膚保水力の増加などの効果が得られます。
Q7.治療後にメイクは出来ますか?
A:当日~術後24時間以内のメイクはオールミネラルのファンデーションのみにして頂き、当院より処方しました外用薬を赤みが出ている間(1~3日間程度)お塗り下さい。赤みが引いた後、痂疲脱落までは、洗顔後のスキンケアとして処方されたビーソフテンクリーム(保湿剤)をご使用頂きます。照射後24時間が経過した後は通常のスキンケアやメイクが可能です。翌日夜からざらつき(小さなかさぶた)が出来てきますがスキンケア・メイク共に問題ありません。
Q8.顔以外にも治療は可能ですか?
A:はい、全身に可能です。年齢が出ると言われる首の横ジワや手の甲のシミ、デコルテのシミやシワ、上腕に発症しやすい毛孔性苔癬(毛穴のざらつき)、妊娠線や成長線、傷痕の治療にもお奨めです。
Q9.治療前後の注意点はありますか?
A:治療前に強く日焼けしてしまった場合は美白剤の外用等で1~2ヶ月準備をしてから開始させて頂きます。治療後のお肌はとても敏感であり乾燥に傾きやすい状態ですので、処方致します軟膏と保湿剤の外用を十分に行って下さい。紫外線の影響も通常より受けやすいので、治療後3ヶ月は日焼けしないようしっかりと遮光をして下さい。レチノイン酸等のピーリングを行っている方は治療前後1週間程使用をお控え下さい。
Q10.何回くらい受けると効果が出ますか?
A:大半の方は1回でもお肌が滑らかになり毛穴のタイトニングを感じ始めます。通常3回お受け頂くと肌質の変化がご実感頂けると思います。深いニキビ痕や古い傷痕、妊娠線等は難治性の為、少なくとも6回の治療をお勧め致します。
Q11.何回くらい受ければ良いですか?
A:治療回数は施術前の状態、ご年齢、ご希望される改善度合いにもよりますが、1ヶ月毎の治療で6回を1クールとしております。お受けになる毎に治療効果が上がります。深いニキビ痕や瘢痕、古い傷痕、妊娠線・成長線に関しては更に回数が必要な場合もございます。
ご満足行くお肌状態に改善された後はメンテナンスとして治療間隔をあけながら定期的(半年に1回)に治療を継続される事をお勧めします。
Q12.アトピー性皮膚炎でも受けられますか?
A:アトピックスキンの方でも安心してお受け頂ける治療ではございますが、皮膚炎の治療が優先される事もございますので、詳しくは担当医師にご相談下さいませ。