A : 医療レーザー脱毛は、レーザー光を毛の中にあるメラニンに吸収させ、その後に起こる熱作用で、毛根と毛包(毛穴)を壊して脱毛させる方法で、毛周期(成長期・退縮期・休止期)のうち、成長期にある毛幹のみに作用します。当院では毛包深部まで到達するロングパルスアレキサンドライトレーザーの最新機種Gentle Lase(ジェントルレーズ)を使用します。
医療機関でのレーザー脱毛は、皮膚の大切な生理機能を損なうことなく、美容上満足が得られるように毛の本数を減らすことができます。厳密な意味の減毛、すなわち毛の本数が減るだけではなく、細く短いうぶ毛のようになり、目立たなくなります。くり返し施術することで、ほとんど生えてこなくなり、毛穴が閉じ目立たなくなります。皮脂腺の機能は守りますので、潤いのある健やかな肌を保ちます。
エステティックサロンでの施術は違法であり、使用機種のレベルも低いため、お勧めできません。
A : 以下の方は受けることができません。
- 日焼けを避けられない方。
- ヘルペスなどウイルス感染のある方。
- 重度の光線過敏症の方。
- お肌に傷のある方(外科治療や他院でのレーザー治療直後)。
- 重度のケロイド体質の方。
- 急性期のアトピー性皮膚炎、湿疹がある方。
まずは医師の診察を受けていただき適応の有無を判断させていただきます。
湿疹や傷のある方も、きちんと治療を受け、お肌の状態が改善すると施術をお受けいただけます。ご心配な場合はまずカウンセリングでご相談くださいませ。
A :針脱毛と異なり、痛みのとても軽い治療です。照射中は、ゴムにはじかれたような痛みや熱い感じが少ししますが、冷却ガスを同時に照射しますので我慢できる程度です。通常無麻酔での治療ですが、デリケートゾーンや色素の濃い部分、極度に痛みに弱い方、男性のヒゲ脱毛では、別料金でクリーム麻酔を併用いたします。
また、治療後まで痛みが続くことはございませんのでご安心下さい。
A :体毛には成長期、退行期、休止期からなる毛周期というものがあります。
レーザー治療を行った日に休止期に入っている体毛もあり、これには効きません。そこで成長期に入った頃、再度レーザーを照射する必要があります。個人差もありますが、毛周期は1ヵ月半~2ヶ月ですので、最低3回以上は照射が必要になります。この毛周期は、体毛の部位によって異なります。また、成長期の体毛も密度が濃かったり肌が浅黒いと反応が落ちます。通常3~5回で毛が細くなり、毛密度がまばらになり始めます。お肌が色白で、毛の色が黒く、生え方がまばらな方ほど少ない回数で済みます。
反対に、お肌の色が浅黒かったり、うぶ毛が細く薄茶色の場合は回数を要します。ほとんど生えてこないようにするためには、トータル6~8回程度の施術が必要となります。
A : 永久脱毛の状態を得るには、毛包(毛穴)と毛包についている皮脂腺の両方を破壊してしまうほどの大きな熱エネルギーが必要です。しかし、皮脂腺は皮膚の潤いを保ち、角質のバリア機能(紫外線やウイルスなどの刺激から守る機能)の保持に必要不可欠なものです。当院の医療レーザー脱毛では、毛とその周囲の毛穴だけ熱エネルギーを与えて脱毛し、減毛することを目的としています。はじめの数回で太い毛が減り、さらに繰り返すことで結果としてうぶ毛も減るので毛穴が締り、つるつるのお肌に導きます。
Q6.医療レーザー脱毛で毛穴の開きも治りますか?A : 毛包周囲に熱反応を生じさせ、毛包が縮小し、コラーゲン密度が高まることで、毛穴が引き締まります。
また、毛穴のまわりの色素が薄くなることで毛穴が目立ちにくくなります。
A : 軽症から中等症のわきがでは、改善される方が多くおすすめです。わきがは、ワキの毛包に付属するアポクリン腺から分泌される汗が、ワキ毛を伝わり皮膚表面に出てきた時に常在菌の影響を受け、においを発します。毛がなくなることでにおいの原因となっている細菌が増えにくくなり、毛包が縮小することで、アポクリン腺の機能が低下するのではないかと推測されています。
また、ワキにボトックスを注射すると、更ににおいが減ります。これは、汗の分泌を促進させる神経伝達物質(アセチルコリン)を抑制し、発汗が減るため、汗の蒸発によるにおいの拡散を減らすためです。
A : 以下のことにご注意ください。
〈施術前〉
- 毛抜きでの処理は照射1ヶ月前からおやめいただき、剃る方法に変えてください。
(毛を抜くと、レーザーが毛根に反応しなくなり、脱毛効果が落ちます。) - 施術前日に照射部位を必ず剃毛してきてください。三枚刃~四枚刃のシェーバーで深剃りすることで、脱毛効果が高まり、やけどのリスクが減ります。
(来院時、剃っていらっしゃらない場合は剃毛料金がかかります。) - 日焼けはしないようにしてください。
(強い日焼けで、皮膚のメラニン色素が増えると脱毛効果が落ち、やけどのリスクが高まります。日焼けをしてしまった場合はハイドロキノンクリームやルミキシルクリームなど美白剤を1ヶ月程ご使用いただき、色調をコントロールしてから照射をご案内しております。)
〈施術後〉
- 紫外線対策はしっかり行ってください。
- 日常生活での制限はございません。但し、体毛の濃い方の場合、蕁麻疹などの体質によっては毛穴の周囲が赤くなることがあります。レーザー照射後は、熱いお風呂は控え、施術部位はこすらないようにして下さい。(赤みは当日~3日間程で消失します。)
- レーザー照射後に破壊された毛が毛穴に残る場合があります。1~2週間程度で自然と抜け落ちてきますので、毛抜きなどで無理して抜くことは止めてください。(炎症を起こす場合があります。)
- 照射2~3日後にニキビや毛のう炎が出現することがあります。(これは、レーザーで破壊された毛がうまく出てこれないために生じる一過性の変化です。)数日で自然に消退する場合がほとんどですが、治りにくい場合、主治医により適切な治療薬が処方されますのでご相談ください。
- 施術後の自己処理も、毛抜きでの抜毛は避け、剃毛するようにしてください。
(毛を抜くことで、レーザーが毛根に反応できなくなり、脱毛効果が落ちます。)
Q9.妊娠中や生理中は医療レーザー脱毛を受けられますか?
A : 医療レーザー脱毛を妊娠中に受けても特に問題はございませんが、妊娠中は精神的にも不安定な時期であり、妊娠中の体はホルモンのバランスなど通常とは微妙な変化が生じています。その状態の中でレーザー照射を行うと、痛みに敏感な方はお腹が張ることがございますのでご体調に合わせて施術をお受けください。妊娠出産に関する知識が豊富な医師が担当いたしますのでご安心下さい。
また、生理中の方も問題はございませんが、通常より、痛みにやや敏感になる方もいらっしゃいます。デリケートゾーンの脱毛に関しては、生理中はなるべく避けての照射をお勧めいたします。
A : 皮膚科専門医が施術を行いますので、アトピー性皮膚炎のある方でも外用剤でコントロールしながら、安心してレーザー脱毛をお受けいただけます。剃毛や抜毛、ワックス脱毛などは、バリア機能が弱いアトピー性皮膚炎、アトピックドライスキンの方の肌荒れの原因のひとつです。皮膚の健やかな機能を守りつつ安全に行うことができる医療レーザー脱毛は敏感肌の方に特にお勧めしたい治療です。
また、アトピー性皮膚炎の方に多い炎症後の色素沈着がある場合は、普通肌の方よりも低出力で始めるため、トータルの脱毛回数は少し多くなることがございますのでご了承ください。
美白効果に優れたハイドロキノンクリームやルミキシルクリームの併用で脱毛ばかりか色白にする効果もあり、喜ばれております。
A : レーザーは黒いものに反応しますので、極端に日焼けした肌は火傷のリスクがあります。日焼けした状態でレーザー脱毛をする場合は、火傷を予防するため、レーザーの出力を落とさなければならず、脱毛効果は弱くなります。そのため、美白効果の高いハイドロキノンクリームやルミキシルクリームで肌のトーンを1ヶ月程コントロールしてからお受けくださるようにお勧めいたします。
Q12.レーザー脱毛でうぶ毛も脱毛できますか?A : 脱毛は可能ですが、太い毛に比べ脱毛効果が落ちるため、うぶ毛の場合は、脱毛回数が多く必要な場合があります。
Q13.男性のひげにも効きますか?A : ひげは非常に太く、本数も多く密集しているため、治療回数は女性の倍以上かかります。また、浅黒い肌の方が多いため、1回あたりの出力を弱くして行います。
5~6回行うと処理が非常に楽になるため、数日に1度のひげ剃りでよくなる方多く、剃刀負けしづらくなります。毛がなくなると、毛穴がつまりにくくなり、剃毛の刺激による過角化が改善されるためニキビができにくくなります。難治性のニキビにもお勧めです。