皆様こんにちは。慶田朋子です。
女性に多いお悩みが、原因不明でお顔が赤くなるというお悩みをよくお聞きします。 これは、酒さといい原因不明の体質的な病気で、気温の変化や、熱がこもること(例えば気温が上がったり、日光に長くあたる)、あるいは精神的なストレスにより誘発されます。顔(特にほほ)の一過性のびまん性紅斑が初発症状で、徐々に持続性となり腫脹や毛細血管の拡張を伴ってきます。酒さの紅斑に触れると熱感を感じます。顔がほてるとか、乾燥するといった方の一部は酒さが原因のこともあるのです。
また、酒さと似た症状で酒さ様皮膚炎(ステロイド酒さ)という病気があります。 酒さ様皮膚炎とは顔に長期間ステロイドを長期連用することにより生じます。酒さに似た、顔のびまんせい紅斑や、ニキビ様のぶつぶつ(丘疹、膿疱)などの症状を示し、ステロイド外用を中止すると症状の一過性の増悪の後に治っていきます。ステロイド外用剤は湿疹の治療に必要な、安全性の高いお薬ですが、医師の診察を受けずに漫然と外用するのはよくありません。きちんと塗っているのに良くならない・・・そんな時は皮膚科専門医にご相談ください。酒さ様皮膚炎は酒さと関係ない独立した病態であるとされています。
当院では、赤ら顔や毛細血管拡張症に有効するレーザーを揃えております。ジェネシスやロングパルスNd:YAGレーザーの部分照射は、ヘモグロビンに反応して赤味を軽減します。気になる方は是非ご相談ください。