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2013年6月17日

ピアスのトラブル

皆様こんにちは、土屋佳奈です。

諸外国では、イヤリングといえばピアスのことを指すそうです。

日本でも、最近はピアスをする方がとても増え、おしゃれに欠かせないアイテムの一つとなっています。

でもそれに伴って ピアスによるトラブルも非常に増えています。

トラブルを未然に防ぐ知識と、万が一トラブルに見舞われた場合の対処法について、予めご自身で知っておいて頂くことが非常に重要です。

①細菌感染

ピアスによって生じた傷口に細菌がついて炎症を起こすことがあります。

生じやすいのは、セカンドピアスに付け替える頃、ファーストピアスをあけて2-3ヶ月後が多いようです。原因は、ピアスを挿入する時に、まっすぐ挿入できず、ピアスホールを傷つけてしまうことです。

一度細菌に感染すると、ピアスホールの部分に痛みを感じたり、周囲が熱をもって腫れたり、ピアスホールから膿が出てきたりします。その場合には、シリコンピアス・シリコンチューブに変更し、抗生物質の内服・外用を行うことで、ピアスホールを塞ぐことなく治療できます。

②金属アレルギー

今までアクセサリーをつけていて、赤くかぶれてしまう経験をされた方もいらっしゃるかと思います。これは、溶出してイオン化した金属が体内に入り、抗体をつくったために生じるアレルギー反応です。

金属アレルギーを起こしやすいものとして、クロム・ニッケル・コバルトなどが知られています。特にニッケルは溶出しやすく、金属アレルギーの原因として最も多くなっています。安物のピアスの中には金メッキの下地にニッケルを含む合金を使っていることがあるので要注意です。

当院では、ファーストピアスには、金属アレルギ-を起こしにくいチタン製の医療用ピアスを使っておりますので、安心してお受け頂けます。

③ピアス肉芽腫/ケロイド

ケガや手術痕が硬くなって赤く盛り上がった状態をケロイドといいます。ピアッシングも軽い外傷の一種でうので、ケロイドになる可能性があります。元々、ケロイド体質のある方にはピアスはあまりお勧めできません。耳たぶの中に硬いしこりが出来て、そのまま放っておくとしこりは徐々に大きく拡がり、酷くなると耳たぶが変形してしまうこともあります。

その場合には、ステロイドの局所注射やトラニラスト内服を行います。変形をきたした場合には、手術切除をしないと取りきれません。

このように、ピアスは体にとって異物ですので様々なトラブルが起こり得ます。最初につけるファーストピアスは必ず医療機関で医療用のものにしてもらいましょう。医療機関以外で開けてもらうことは立派な医療法違反行為です。

当院では、アフターケアまでしっかり行います。ピアスをご希望の方は、是非一度ご相談ください。

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