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2013年11月21日

帯状疱疹の予防

皆様こんにちは、土屋佳奈です。

日毎に寒さが厳しくなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

この時期、一年間の疲れも相まって、皮膚科の外来では帯状疱疹に罹患された患者さまを数多く拝見致します。

帯状疱疹とは、一体どんな病気なのでしょうか??

その原因は、自分の体内に潜んでいる水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)です。

水痘とは水ぼうそうのことですが、水ぼうそうは多くの人が子供のころにかかり、1週間程度で治ります。しかし、治ったあとも、VZVは体内の神経節に一生涯住みついています。そして、疲労やストレス,病気などがきっかけで宿主の免疫力が低下すると、神経節内で再び活動を始めます。

すると、まず皮膚にチクチクするような痛みが生じます。

次に、痛みを感じた部位にブツブツした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって帯状に拡がります。この時、症状が現れるのはからだの左右どちらか片側だけであるのが特徴です。

その後、水ぶくれからカサブタになって症状は治まっていきますが、多くの場合この経過中、強い痛みを伴います。

痛みは、ズキズキと皮膚を刺すような鋭い痛みだったり、衣服と触れるようなわずかな刺激でピリピリする痛みだったり、電気がビリビリと走るような痛みだったり、様々です。そして、帯状疱疹後神経痛といい、皮膚症状が回復しても痛みだけが残り、いつまでも続く場合があるので要注意です。

帯状疱疹の治療の基本は、抗ヘルペスウイルス薬を用いて帯状疱疹の原因であるウイルスの増殖を抑えることと痛みを和らげることにあります。帯状疱疹が重症になると、その罹患部位によっては脳炎・髄膜炎・顔面神経麻痺・めまい・難聴・排尿障害などの合併症を引き起こす恐れがあります。また十分に帯状疱疹の治療が行われないと帯状疱疹後神経痛を発症し易くなってしまいます。

帯状疱疹は、50歳以降の年代で発症率が増加しますので、その前にワクチンを接種することで、帯状疱疹にかかることを予防したり、仮にかかったとしても症状を軽く済ませることができます。

これを機会に、是非皆様も接種されることをお勧め致します!

当院でもお取り扱いがございますので、お気軽にご相談下さいませ。

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