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2013年12月 6日

単純ヘルペス

皆様、こんにちは。慶田淳子です。

美ブログでも土屋先生が帯状疱疹について書かれていましが、お仲間の単純ヘルペスについてお話しします。

実は私は毎年1回、口唇ヘルペスが再燃するのです。

疲労が重なったとき、免疫力が落ちてるときなど起こる原因は色々です。

今回は気温がグッと下がる土地で朝からハイキングをし、夕方まで外で過ごしていたところ下唇横にむずむずっと掻痒が。

抗ウイリス薬を携帯しておらず内服できないまま、3日後に水疱が出現し、この時点で内服しました。

普段は掻痒感の時点で内服するため、症状も軽くてすむのですが、今回は瘡蓋が取れるまで約3週間もかかってしまいました。

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが原因で起こります。

単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接的な接触のほかにウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。

したがって親子、夫婦など親密な間柄で感染することが多いのです。

このウイルスの特徴は最初に感染(初感染)して免疫を獲得して、その人に抗体ができても機会があれば再感染や再発を繰り返します。

大人にみられる口唇ヘルペスのほとんどが再発型で、年に1~2回の再発が多いようです。

単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2つのタイプがあります。

1型はくちびる、顔面などの上半身に、2型は性器を中心とする下半身に主に発症します。

以前はほとんどの人が、乳幼児期に周囲の人々との接触により1型に感染して抗体を持っていましたが、

衛生状態の改善や核家族化などの影響で、今日では20~30代でも半数ぐらいの人しか抗体を持っていません。

乳幼児期の初感染は症状がないか、あっても軽いのに対し、大人の初感染は症状が重くなりがちです。

なお1型に対する抗体を持っていると、1型だけでなく2型にも感染しにくく、発症しても軽症です。

乳幼児期の単純ヘルペスウイルス1型の初感染は、ヘルペス性口内炎などで現れることもありますが、たいていは症状がでません。

初感染の後、ウイルスは神経節にひそみ、何らかのきっかけで、で出して口唇ヘルペスなどとして再発します。

初感染で口唇ヘルペスということもありますが、日常みられるのはほとんどが再発型です。

口唇は食事をしたり、話したりする大事な部位ですのでヘルペスがでるとQOLが低下してしまいます。

症状を悪化させないためには、水疱が出る前に違和感がでてきたら早めに内服することです。

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