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2015年7月28日

湿潤療法について

皆様、一度は転んで皮膚をすりむいたり、包丁で指を傷つけた経験あると思います。
その時どんな処置をしていますか?

消毒液をしガーゼをかぶせる方法のかたが多いかもしれませんが、近年は消毒せずに
水で汚れを洗い流し、じゅくじゅくさせたままシートで覆う湿潤療法が広がってきました。

潔癖症の人も多いので、傷口を消毒しないなんてと思われるかもしれません。しかし消毒
することによって傷を治癒させようと働く細胞の活性を止めてしまうのです。

けがをすると、傷口には浸出液という透明な体液がにじみでてきます。この液には傷を修
復し皮膚を再生させる様々な物質が含まれています。

実際私も最近滑ってしまい、アスファルトで膝をすりむきました。すぐに水道水で洗って
汚れをおとし傷パワーパッドを貼りました。数日は傷も広いため浸出液も多く、上からガーゼ保護が必要でした。子供の頃とは違い適切な処置をしても傷の治りは遅いですが10日ほどでほぼ上皮化しました。適切な処置は大事だと実感いたしました。

適切な処置をしないと傷跡が残り、肥厚性瘢痕(中学の頃、彫刻刀を落とし足の甲に深い
傷をおおいましたが、消毒に絆創膏という自己処置なため傷がしばらくもりあっがったま
までいまでも残っています、縫合すべきでした)になってしまいます。

では具体的に手順をお話します。

怪我をしたらまず傷口を水道水でよく洗い、砂などの異物や細菌を取り除く。
出血はまもなく止まるので、潤いを保てる素材でできたシートを傷口にはり乾燥を防ぐ。
以上です。傷の深さ、大きさにもよりますがけがをして最初は浸出液も多いため、2,3日に一度ぐらいの割合ではりかえるのがいいと思います。

傷を覆うシートは家庭向けには傷パワーパッドがおすすめです。
同じ怪我でも処置により経過は大きく変わってきます。適切な処置をしましょう。

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