皆様こんにちは。だんだんと蒸し暑い日が増えてまいりましたね。
ワキの汗やニオイが気になってくる頃ではないでしょうか。
わき(腋窩)には汗腺が多く見られ、体温の上昇以外にも、精神的緊張やストレス、不安、気持ちの持ち方なども発汗の原因となります。汗腺にはエックリン腺とアポクリン腺の2種類があり、いわゆる液体の汗を出すのはエックリン腺で、ワキガの独特のニオイの原因となっているのはアポクリン腺です。この汗を抑える治療は、、、表情ジワの治療でお馴染みの「ボトックス」です。
ボトックスは、神経に作用してアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。エックリン腺は自律神経が作用しアセチルコリンが放出されることによって汗が出ます。よって、ボトックスを注射するとアセチルコリンの放出が抑制されて汗が抑えられるのです。
一方、アポクリン腺も自律神経が作用しますが、アセチルコリンではなくアドレナリンが作動して汗が出るため、厳密に言うとワキガ(腋臭症)には効きません。けれども、ワキガの症状はアポクリン腺から出た汗がエックリン腺から出る汗によって広がり、臭いが拡散すると言われています。ですから、ボトックスの注射でエックリン腺からの汗を抑えることで症状がだいぶ抑えられるのです。また、レーザー脱毛でワキの毛を減らすとさらにニオイを軽減させる効果もあり夏には大人気のメニューです。
当院では、厚生労働省認可のアラガン社製ボトックスビスタを使用し、多汗症治療を行っています。外用麻酔後に極細の針で、わきの皮膚の浅い部分にボトックスを細かく注入していきます。痛みは少しチクチクする程度で、ほとんど内出血もありません。効果は半年~10か月ほど持続するので、2~3シーズン楽に過ごすことができます。
さらりとした夏をお過ごしになるためにぜひお早めにお試し下さい。