皆様こんにちは。
紫外線にはA、B、C波がありますが、その中でも、しみの原因となるのが紫外線B波です。紫外線B波は、皮膚の表皮細胞に達し、ダメージを与えます。そこで、皮膚を守ろうとして、メラノサイトからメラニンの産生が大量に誘導され日焼け後の色素沈着となりますが、20代後半頃からは、それが部分的に蓄積してしみとなります。さらに大量に浴び続けると、後々に皮膚癌として発症することがあり、長期的に大量に日焼けをすることはあまりよろしくありません。
紫外線の強い地域で、紫外線を浴び始める時期と皮膚癌の関連を調べたある研究によると、0歳及び0~9歳まで(特に0歳)に強い日焼けをすると皮膚癌になりやすいというデータがでています。通常紫外線照射で傷ついた細胞の遺伝子は、修復され、その後分裂を繰り返しますが、乳幼児期などの細胞分裂が盛んな時期では、遺伝子の修復が追いつかないままに細胞分裂を繰り返すためではないかとしています。
紫外線のダメージは目に見えるものではなく、蓄積されて後々光老化としてしみやしわ、たるみ、皮膚癌の形で発症するため、症状が現れ始めてからあわてて日焼け対策をするのではなく、小さいうちから日焼け止めをしっかり外用したり、物理的に遮光するというのは面倒ですし忘れがちですがとても大切なことなのです。小さいお子様ですと、ご両親がお肌への日焼け止め成分の影響を懸念して日焼け止めを使用せず太陽の光をあびてしまっている方もいらっしゃいますが、前述した研究結果を踏まえると、より年齢の低い時期ほどきちんと対策をしたほうがよいのです。今は乳幼児期から使用できる日焼け止めもありますので紫外線の強い時期や、リゾートへ初めての海外旅行へ行かれる時はもちろんのこと、通常お外遊びするときも外用してあげてくださいね。
将来のお子様のお肌のことを考えて、幼少期からしっかりと日焼け対策をしてあげることはご両親からのプレゼントです!近い将来乳幼児期からの日焼け対策は当然のこととして世の中に浸透してくれることを願って情報発信して参りたいと思います。