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2016年6月17日

頭皮トラブルの原因と頭皮用ローションの選び方

shutterstock_177462986.jpg頭皮の乾燥、かゆみ、汚れ、匂い、フケ症といった頭皮トラブルは、乾燥、パーマなどの薬剤、誤った洗髪方法、すすぎ不足などが原因で起こります。頭皮のダメージが進行すると、薄毛にも影響する場合もあるので注意しましょう。

頭皮もほかの部分の皮膚と同じ仕組みになっており、顔と同様にスキンケアが必要です。わたしたちの皮膚は上から表皮・真皮・皮下組織という3層で成り立っており、表皮の最下層(基底層)の細胞が分裂し、新しい細胞が生み出されています。新しくつくられた細胞が約4~6週間かけて徐々に表面に押し上げられて生まれ変わっています。

髪の毛を作りだしている毛母細胞は、加齢や血行不良、栄養不足、ストレスなどによって働きが低下します。また、頭皮は体のなかでも皮脂腺や汗腺が多く、頭皮が赤くなる湿疹、かゆみやフケ、不快なにおいを生じやすくもあります。適度な皮脂は頭皮のうるおいに必要ですが、過剰な皮脂は酸化して頭皮を刺激してしまいます。
注)皮脂が薄毛には影響するという医学的なエビデンスはありません。


頭皮ケアには頭皮用のローションがおすすめ

洗顔後に化粧水などで顔のお手入れをする人は多いのに、洗髪後に頭皮ケアをする人は少数派。洗髪後は有効な成分が含まれた育毛ローションなどで頭皮をマッサージしながらケアすることが大切です。

頭皮にうるおいを与えることで、頭皮のバリア機能を正常な状態に整えます。また、頭皮の血行を促進し、毛母細胞に活力を与えることができるのです。健康な頭皮を保つことが、健康で美しい髪をつくることにつながります。

特に乾燥する冬は、頭皮の保湿を忘れずに行いましょう。また、夏の頭皮も紫外線によるダメージで乾燥しやすいので、頭皮用のローションを使ったケアが必要です。頭皮は紫外線を受けやすいところですから、帽子をかぶる、日傘をさす、UVカット効果のある商品を使うなど頭皮の紫外線対策も忘れないようにしましょう。


頭皮用ローションの選び方

顔と同様、セラミドやヒアルロン酸など保湿にすぐれた成分が配合されたものでケアするとよいでしょう。頭皮に使うローションはミストタイプが便利です。洗髪後に髪を乾かしてスプレーし、指の腹を使ってやさしくマッサージするように頭皮になじませます。

頭皮用ローション以外でも、顔に使用して効果のある化粧水を使って問題ありません。ただし、湿疹がある方や敏感肌の方は、アルコールやメントールなどを含まない刺激の少ないものを選ぶとよいでしょう。


頭皮トラブルを防ぐための日常ケア

日ごろから次のように頭皮にやさしいケアをこころがけましょう。

○頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーを使う
洗浄力の強いシャンプーは皮脂ばかりか、角質細胞間脂質や天然保湿因子などまで落とし過ぎ、乾燥を招くことに。お湯で流すだけでも汗やホコリなどの頭皮の汚れはほとんど落とすことができますので、洗浄力のマイルドなアミノ酸系シャンプーをよく泡立て優しくなでるように洗いましょう。男性に多い「ミドル脂臭」の発生源になる耳の後ろや後頭部も丁寧に洗いましょう。

○洗髪はぬるめのお湯で
熱すぎると皮脂を落とし過ぎ、ぬるすぎると洗髪料や皮脂を落としきれなくなってしまいます。38~40度が適温です。

○しっかりとすすぐ
耳の後ろや後頭部など忘れがちなポイントもしっかり洗い流しましょう。毛穴を詰まらせないよう、トリートメント剤などが頭皮に残らないようにすすぎをしっかりするのがポイントです。

○頭皮を乾かす
頭皮が濡れていると細菌が繁殖しやすくなります。吸水力のよいタオルで、髪の中に指を入れていく感覚で、こすらずに乾かし、ドライヤーをかけた後、保湿ケアを行ってください。ドライヤーで乾かす際は、温風と冷風を交互に使い、髪が完全に乾ききる前に止めましょう。健康な頭髪は10%前後の水分量があるのです。




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