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2017年4月 4日

あなたの日焼け止め、本当にきちんと塗れていると思いますか??

皆様こんにちは。
徐々に晴れた日の紫外線が強くなってきているのを実感する今日この頃ですね。

シミを増やさない、濃くしないためにも、しわ・たるみの予防にも、UVケアは必須です。1年中日焼け止めを使用する人も増えてきましたが、正しく外用できている人は実は少ないのです。紫外線を防ぐには"塗る量"がとても重要です。カウンセリングやブログなどで再三言われるため、ご存知な方も多いと思いますが、皆様が実際に塗る量はSPF試験の半分以下という報告があり、実使用での効果は表示の数値よりかなり低下することがわかっています。効果的に日焼け止めを使用するには、顔にパール3個分程度を重ね塗りするか、高い数値の製品を使う必要があります。SPF30以上、PA+++以上なら、厚塗りしなくても日常の紫外線を防ぐ効果は得られるので、高SPF値のサンプロテクトを日常使いしましょう。

紫外線を浴びてから24時間後に肌が赤くなるのに必要な、最小限の紫外線照射量をMEDという単位で表しますが、一般的な日本人の場合、1MEDは真夏の紫外線量が多い昼前後に約20分間紫外線を浴びた量に相当すると言われています。ある研究では、日本人が1年間に浴びている紫外線量の平均は200MEDと算出されています。また、紫外線量が蓄積して4000MEDに達すると、シミができるという報告があります。つまり、生まれてからずっとUVケアせずにいると、20歳になるころにはシミができてしまうのです。
紫外線を浴びると皮膚の細胞の遺伝子に傷がつき、それが蓄積することでシミになったり、ひどい場合皮膚癌になりったりします。私達が人生で浴びる紫外線の80%は18歳までに浴びるというデータもあります。光老化は蓄積なので、子どものころから対策することがとても大切です。小さなころから親がケUVアをしてあげて、大人になった時に「美肌」をプレゼントしてあげたいですね!!

紫外線は悪者にされがちですが、よい点もあります。照射によりビタミンDを形成することができます。緯度・季節・天気・露出面積によって一定量のビタミンDをつくるために必要な照射時間は変わり、条件によってかなり差が出ますが、数分~数十分です。ただ、ビタミンDのために何十分も直接紫外線を浴びることは皮膚科医としてはおすすめできません。ビタミンDは干しシイタケやきくらげ、魚などの食事やサプリメントからも摂取できますので、UVケアとあわせて不足分のビタミンD摂取もこころがけましょう。

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