妊娠中に起こる肌~カラダの変化!妊娠線の原因?目立たなくさせる2023年最新の治療とは!
1. 美肌の基本は「潤い」と「バリア」
妊娠すると、ダイナミックなホルモン変化により、循環血漿量アップ、血管拡張やメラノサイト活性亢進などにより、皮膚に様々な変化が出てきます。
妊娠初期のニキビやアトピー性皮膚炎、シミ、肝斑の悪化、妊娠中期から後期には、妊娠性痒疹などの妊娠特有の皮膚病が出現します。
この他、誰にでも生じるものとしては、手掌紅斑、多毛、乳輪や外性器の黒ずみ、cherry angioma(血管腫)など生理的変化まで多彩です。特に初めての妊娠では不安を覚える妊婦さんも少なくありません。
一般的に美肌に役立つスキンケアの基本は、肌に潤いを与え、バリアを高めることで、外的刺激から肌を守ることです。これは妊娠の有無に関わらない鉄則ですが、妊娠中は肌荒れしやすかったり、精神的にもナーバスになったりするため、まずは自分が使い慣れたアイテムで、シンプルな保湿ケアをしていくのが良いと思います。特にニオイにも敏感になる時期ですので、成分だけではなく、香りやテクスチャーといった使い心地も重視して選びましょう。
また、妊婦さんは暑がりです。汗は敏感に傾いた肌の刺激になるので、夏場は濡れたハンカチなどでしっかり拭きとったり、日中もシャワーを浴びてから保湿しましょう。乾燥しがちな冬場はたっぷりとこまめに保湿していくと、痒みを感じにくくなります。スキンケアでコントロールできない症状は、妊婦の皮膚病の診察に長けた皮膚科専門医にご相談ください。
2. 妊娠線が出来ちゃった!
体型の変化に真皮の組織生成が追い付かず、亀裂が入り、その亀裂が薄く伸びた表皮から透けて赤紫色の線に見える、これが妊娠線の正体です。『表皮』や『皮下組織(皮下脂肪)』は比較的伸展に強いのですが、これらの間にある『真皮』は、コラーゲン組織が密に集まり、隙間に血管や神経、毛包、汗腺などが存在し皮膚の骨格とも呼ばれるほど硬いため進展に弱く、張力に負けてコラーゲンが断裂すると線状に亀裂が生じてしまいます。これが、妊娠線ができる理由です。
急激に腹部や乳房が大きくなる妊娠後期に妊娠線が現れてくる人が多いようです。悪化因子としては、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌量が増えることが皮膚の硬さに影響するとも言われていますので、リラックスする時間を持つと良いでしょう。
また、ずっとやせ型の体型で妊娠後に一気に体重が増加した人では生じやすい傾向がありますが、皮膚の伸展性には体質も大きいので一概に言えません。産後は徐々に白っぽくなって凹凸もなだらかになり、次第に目立たなくなっていきます。
妊娠線ができるからと、体重増加を気にしている新米ママもいるかと思いますが、妊娠中のダイエットは赤ちゃんの発育や将来の健康に問題が生じてくる恐れもあります。具体的には低体重児の出産が増えたり、糖尿病を発症する子どもの割合が増えたりすることが分かっています。健康な体を作ってあげることがママに出来る最大のプレゼントです。この時期は赤ちゃんのことを第一に考えましょう。
3. 妊娠線を目立たなくする美容医療
産後に残ってしまった妊娠線。まだ消えないとお悩みの方には、目立たなくする美容医療もあります。当院では『肉割れ・妊娠線専用のフラクショナルCO2レーザー』をご案内しています。
ローラー状のハンドピースを動かし、炭酸ガスレーザーを小さなドット状に照射して、皮膚の入れ替えと再生を促します。施術で使用するのは、ALMA社の『ピクセルフラクショナルCO2レーザー』で、世界特許取得の先進技術により、レーザーが放射状に拡散するのが特徴です。
過度な熱ダメージを抑え、痛みや照射後の色素沈着などの副反応を低減しながら、従来のCO2レーザーと比べて49倍高いエネルギーを作用させ、コラーゲンの収縮と新生を強力に高め、新しい肌にリニューアルします。ローラー状の照射ヘッドを転がすことで、広範囲を短時間で一気に施術できるのが特長です。
外用麻酔後に照射するので、痛みはチクチク熱い程度で、あっという間に終わります。ダウンタイムは24時間。4~6回繰り返すとかなり目立ちにくくなります。
また細かな針傷をつけることで皮膚を再生させる『ダーマペン4』や『スカーレットS』はダウンタイムもなく、繰り返し施術することで、穏やかな効果が得られます。
妊娠線でお悩みの方は、美容経験豊富な皮膚科専門医に相談して、施術を検討してみてください。