マスク生活でニキビが増えた方必見!ニキビ跡にならないように、正しい対策で早期改善!
1. マスクニキビが増加
長引く新型コロナウイルスで、マスク装着も3年目となった2022年。しかも夏の気温上昇で、マスクの下の『ニキビ』のお悩みが増えています。マスクとアクネ(ニキビ)を組み合わせて『マスクネ』なる造語も生まれるほど。あるアンケート調査によれば、マスクによる肌荒れを実感した人は7割いて、そのうちの6割近くが「ニキビができた」と回答しています。
マスクをすると肌が荒れやすくなるというのは本当です。なぜならマスクはあぶらとり紙と同じようなもので、肌の保湿成分である油分がマスクで吸い取られてしまうため、バリア機能が失われて肌荒れが起こりやすくなるのです。
しかもマスク内は呼気と汗によって高温多湿状態で、その状態からマスクを外すと、肌に付着していた水分が一気に蒸発して乾燥が加速します。1日中、蒸れた状態と乾燥した状態が繰り返されるとダメージが出ます。その主たるものは、ニキビです。
ニキビの原因アクネ菌は『好脂性・嫌気性菌』という特徴がある常在菌です。白くポツンとできた『白ニキビ』は毛穴の中に皮脂が溜まった状態。皮脂が好きなアクネ菌が増殖し炎症が起こると、腫れや痛みを伴う『赤ニキビ』(紅色丘疹)に進行します。さらにそこから症状が進行し、激しい炎症を起こすと、殺菌目的で集まった好中球の死骸が膿となる『黄ニキビ』(膿疱)になります。炎症によってコラーゲンが変性して凹む『ニキビ痕』が残ってしまう可能性もあるので、徹底的な対策が必要となります。
マスクニキビは、「擦れ」と「蒸れ」によって起こるので、原因別に対策をみていきましょう。
2. マスク擦れによるダメージ対策
マスクの着けはずしや着用時の会話で、肌とマスクが擦れると、刺激への防御反応として角質を厚くします。角質が厚くなると毛穴の入り口が詰まるので、皮脂が詰まってニキビの第一段階『白ニキビ』が発生してしまいます。
■対策
毛穴詰まりを防ぐセルフケアとしては、角栓のもととなるタンパク質や脂質を溶かして毛穴詰まりを防ぐ、ピーリングアイテムやパウダータイプの酵素洗顔がおすすめです。ただし、やりすぎは禁物。週に2~3回取り入れるのが効果的です。いつもより乾燥しやすくなるため、保湿も入念におこなってください。
毛穴の汚れをお掃除しようと洗顔ブラシを使用する方がいらっしゃいますが、摩擦を加えると、ますます毛穴詰まりが悪化してしまうので、泡で優しく洗うようにしましょう。
消炎+保湿ケアで肌のバリア機能の立て直しも必要です。スキンケアを選ぶときには、マスク擦れで生じている炎症を鎮静するトラネキサム酸や保湿効果の高い乳液やクリームを選びましょう。保湿成分にはセラミド、グリセリン、アミノ酸、ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、多糖類などがあります。
3. マスク蒸れによるダメージ対策
マスク内に熱がこもって皮膚温が高くなると、皮脂や汗の分泌が活発になります。皮脂は6時間程度で酸化が始まり、酸化皮脂と汗が皮膚を刺激することで、キメの乱れやザラツキ、脂漏性皮膚炎などが混在した『マスク皮膚炎』が起きやすくなります。
1時間に1回はマスクを外して蒸れを逃し、皮膚温度を下げる工夫をしてください。最新の研究では、皮脂腺のセンサーが温熱刺激をキャッチすると、皮脂分泌が過剰になりニキビを誘発することが明らかになっています。
■対策
マスク内の汗をそのまま放置すると、汗に含まれるミネラルなどの成分が刺激となって炎症が起こり、赤みやかゆみを伴うマスク皮膚炎が起こりやすくなります。汗をかいた場合は、濡らして絞ったハンカチで肌を抑えるように、汗をやさしく拭き取ってください。
マスク選びは「肌あたりの良さ」と「通気性の良さ」がポイントです。病院のお見舞いなどで感染症対策を重視するなら不織布マスクですが、日常的にはコットンやシルクタイプなど、シーンによって使い分けましょう。不織布マスクを使う場合は、マスクの内側にガーゼを1枚挟むのがおすすめです。汗をかいたら交換できますし、摩擦も軽減されます。
そして長時間マスクを着け続け乾燥する場合は、最低2回メイクの上から軽めの乳液で保湿しましょう。乳液を塗ると肌表面に油分の膜ができ、マスクを外した際の水分蒸発が防げます。
セルフケアで改善が見られない場合は、皮膚科専門医の診察と治療を受けましょう。マスクニキビには『ケミカルピーリング』や『プラズマシャワー』『フォトフェイシャルM22照射』が効果的です。