【皮膚科専門医が解説】透明感に欠かせない顔の『産毛ケア』正しい自己処理法とおすすめの医療脱毛！

目次

1. 黒く目立つ日本人の顔の産毛

コロナ禍でマスク生活も3年目に突入しました。煩わしいと思う反面、顔が隠れるのでスキンケアもメイクも怠りがちな人が増えているようです。

マスクを外した時にふと鏡を見て、肌の『くすみ』に驚いたという声も聞かれます。くすみは、疲れた印象を与えたり、実年齢より老けて見られたりと、多くの女性を悩ませる肌トラブルの一つです。

肌色が暗く、くすんで見える原因は幾つかありますが、その一つ‟顔の産毛"です。口周りなど特に目立ちやすい部分だけは処理している人が多いですが、日本人の産毛は黒っぽいので、顔全体の産毛も目立ちます。産毛が濃い人は、それだけで顔色がくすんで見えてしまうのです。

また、くすみの原因として、古い角質が溜まっていることも挙げられます。シェービングすると肌色が明るくなるだけでなく、古い角質が除去されるピーリング効果で化粧ノリもよくなるなど、さまざまなメリットがあります。

2. 安全なセルフ脱毛法？

皮膚が薄い顔の産毛は、特に丁寧なお手入れを心がけてください。かみそりは力加減が難しく、必要な角層まで傷つけてしまうことがあるので、肌あたりのやさしい「顔用の電動シェーバー」がおすすめです。肌が乾いた状態で使えるため、かみそりを使うときのように濡れて柔らかくなった角層を剃りすぎる心配がありません。

刃が短く小回りが利くものを選び、フワっとなでて浮いている毛を剃るようにしましょう。そして、シェービング後はお肌が非常に敏感になっているので、間髪を入れず素早く保湿してください。バリア機能が弱くなっているので、化粧水が浸透しすぎてヒリヒリすることがあります。こってり系のクリームで‟ふた"をして肌を守ることが大切です。

ただし、剃りすぎは肌荒れや色素沈着の原因になります。自己処理の刺激から肌を守るため、メラニン色素が過剰に生成され色素沈着やくすみを起こしやすくなります。できれば週に１～2回程度におさえましょう。

特にアトピー素因のあるバリア機能が弱い肌質では、翌日に湿疹が生じる事が多く、敏感肌の方ほど、剃毛の頻度は出来るだけ少なくした方がベター。顔の産毛が気になり、頻繁に自己処理を行っている方には、医療機関で行う『レーザー脱毛』も選択肢に入れましょう。

3. 医療脱毛の美肌効果

医療機関でお顔の脱毛施術を受けると、面倒なお手入れの煩わしさから解放されるだけでなく、様々なメリットをご実感いただけます。

・肌色が明るくなる
・化粧ノリがよくなり、崩れにくくなる
・毛穴が目立たなくなる
・ニキビなどの肌トラブルを減らし美肌をキープできる

当院で導入しているレーザー脱毛機器『ジェントルレーズプロ（Gentle LASE Pro）』は、厚生労働省承認のハイレベルな医療脱毛レーザーです。メラニンに反応するロングパルスアレキサンドライトレーザーで、脱毛効果はもちろん、メラニンを穏やかに減らす美白効果も高いので、肌色が明るくなり、毛穴の黒ずみの改善にも効果的です。

また、ニキビの原因となる皮脂腺の分泌を抑制し、毛穴の詰まりを解消し、今あるニキビの炎症を抑え、新しいニキビの発生を予防しお肌を健やかに保ちます。ジェントルレーズは「脱毛効果」と「美肌効果」を両方兼ね備えた施術なのです。1～2ヵ月ごとに6～8回くらい継続することで、顔の産毛ならほとんど生えてこなくなり、一度行うとずっと効果がキープできます。（毛量や毛質などの個人差はあります）

さらに、『アトピー性皮膚炎』の頑固な痒みの原因である‟表皮内の異常な感覚神経Ｃ線維"を安全に壊して、搔きむしるクセを止めることで皮膚炎を改善する効果も注目されており、当院でも積極的にアトピー性皮膚炎の患者様に施術しています。

顔の産毛を処理することで、お肌に透明感が出て顔全体の印象もアップすることができます。普段からケアしている方も、これから始めようと思っている方も是非参考にしてみてください。