【更年期の肌悩み】食べて・寝て・楽しく過ごすのが基本のき!

【更年期の肌悩み】食べて・寝て・楽しく過ごすのが基本のき!

    目次
  1. 1. 50代の肌悩み
  2. 2. 食べて、寝て、楽しむ
  3. 3. 美肌3原則
  4. 1. 50代の肌悩み

    更年期は全ての女性に訪れます。不調を感じ何かとマイナスのイメージがありますが、より自分らしく生きるための好機ととらえて、さまざまなお悩みを解決していく絶好のチャンスでもあるのです。

    更年期になると女性ホルモン、特にエストロゲンが徐々に減少します。45歳か~55歳頃を更年期と呼びますが、個人差も大きく、また乳がんでホルモン療法を行ったり、卵巣がんで摘出したりすれば、早くかつ急激に閉経症状が現れます。エストロゲンは肌の再生を高め、抗酸化作用やコラーゲンやヒアルロン酸量を維持する働きがあります。更年期にはエストロゲンの魔法が切れてくるため、身体のあちこちに不調のサインが出てきます。

    肌も例外ではありません。まずエストロゲンの減少により肌バリア機能が低下し、乾燥してきます。また、肌のハリや弾力を支えているコラーゲンやエラスチンが減って皮膚の構造が弱くなります。抗酸化力が低下するので、メラニンが増えやすくなります。これらの結果として、シミ・くすみ、シワ、くすみなどの老化現象や乾燥による肌荒れや傷が治りにくいといった肌トラブルが引き起こされるのです。

    皮膚老化の症状はいくつかありますが、放っておくと老年期の大きな病気につながるものもあります。皮膚は自分で毎日目にするところ、不調を発見しやすく、見た目の衰えはエイジングコンプレックスにも大きく関わります。皮膚老化が目立ち始める更年期からケアしておけば、治療が簡単で将来の老化予防にもなります。

    2. 食べて、寝て、楽しむ

    つねづね私は基本的な生活習慣は次の5つにあると考えています。『バランスの良い食事』『良質な睡眠』『腸内環境の向上』『運動習慣』『ストレスコントロール』です。そのため更年期にも効果があるのが、食べて、寝て、楽しむことだと思っています。

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    ■食べる

    肌の構成要素はたんぱく質や脂質がメインです。更年期は太りやすいと体重を気にするあまり野菜ばかりの食事をしていては逆効果。スカスカの肌になってしまいます。また栄養は一品だけ食べていても効果は期待できないのでまんべんなく摂取しなければなりません。タンパク質が多い食品と、さらに抗酸化に作用する食品、腸活を意識した野菜や果物を摂ることが重要です。

    不足した栄養素があると、体内での合成が滞るので、バランスよく、が肝心です。特にタンパク質は、動物性と植物性のどちらもが必要になるので、魚・肉・豆・乳製品全てを1日に1回以上口にするように心がけましょう。

    また肌の保湿に欠かせないセラミドを体内で算出できるように、サバやイワシなどの青魚やオリーブオイルなどの良質な油を意識的に摂ることをおすすめします。豆腐に含まれるイソフラボンは、別名、植物エストロゲンとも呼ばれ、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをすると言われていますので、こちらも積極的に摂りたいところです。

    ■寝る

    皮膚を含め、組織の修復や再生は睡眠中に行われます。睡眠時間が短いということは、再生工場の操業時間が短いようなもの。当然生産量は少なくなります。年齢とともに、工場の生産効率は悪化するので、睡眠の量と質は美容と健康の要と言えます。

    現代人の睡眠の妨げになっているのは、スマホではないでしょうか。夜寝る前にスマホでドラマや動画を見すぎて睡眠が4~5時間になってしまったという声を良く聞きます。睡眠不足が3日続くと酩酊状態。3日以上だとうつ状態になると言われてもいます。

    睡眠不足が続くと成長ホルモンが減少します。なぜなら成長ホルモンは寝ている時に分泌するからです。成長ホルモンというと、小さい子が成長するために必要だと考えてしまいがちですが、人間の一生にわたって代謝調節に影響を与える重要なホルモンなのです。近年では免疫機能にも大きな作用があるといいます。成長ホルモンが減ると、新陳代謝も減り、肌の細胞分裂が進みません。入眠時間は遅くても、質の良い睡眠を6~8時間は確保するようにしましょう。

    ■楽しむ

    働きすぎて脳と身体が悲鳴を上げている、あなたはそんな状態になっていませんか?積極的に散歩する、通勤タイムに1駅前で降りて歩くなど、軽い運動をすることも大事です。
    定期的な運動とストレス解消は楽しみながらするのが一番。

    "Happy People Live Longer""幸せな人は長生きする"というのはアンチエイジング医学の領域ではもはや常識になりました。幸せはなるのではなく、感じるもの。幸せだと感じられないのなら、自分を癒し大切にする時間を作ってみて下さいね。

    私も仕事と家庭で多忙ではありますが、定期的に予備日を作り、自分だけの時間を作っています。美術鑑賞が趣味なので美術館に行き、好きな作家の絵を見て過ごします。20年以上続けているジャズダンスやピラティスで自己メンテナンスを行っていますが、40代になって休むのも仕事のうちだと思っています。オンとオフ、緩急つけることで、脳も身体も悲鳴を上げることがなくなりました。

    3. 美肌3原則

    ① 優しく洗う
    ② しっかり潤す
    ③ 光対策を怠らない

    これらは、年齢・性別・疾患の有無によらず共通するスキンケアの3原則です。メイクはクレンジングで優しく乳化させ、しっかりすすぎます。ホコリや花粉、自身の汗や酸化皮脂も角層の刺激物であり、肌荒れの原因になります。朝もぬるま湯で十分に落とし、洗顔料をしっかり泡立てて優しく包み洗いします。

    洗顔後は、乾燥を防ぐためにも化粧水や乳液でしっかり潤します。保湿はセラミド・グリセリン・ヒアルロン酸などの水分保持力のある成分と皮膚を柔らかに保つ油分がちょうど良く配合されたものを選びましょう。

    そして、光対策の基本は、シミやたるみの原因になる紫外線などの有害波長をブロックする日焼け止めを塗ることです。屋内にいる日でもガラス越しに長波長の紫外線やブルーライト、近赤外線は降り注いでいます。更年期ごろから抗酸化力が弱くなるので、若い時以上に光対策が欠かせません。また、光対策は、塗るだけではなく、飲む日焼け止めと呼ばれる抗酸化剤のサプリメントで補うのもおすすめです。

    残念ながら更年期に顕著になる「シミ」「深いシワ」「たるみ」「老人性イボ」は、スキンケアでは治りません。皮膚がんなどの疾患を除外する経験値が高く、美容的な施術にも長けた皮膚専門医のいる医療機関で専門的な治療を受けることをおすすめします。

    前向きに考えて、予防を怠らなければ、明るい50代が待っています。