【イボの種類】良性、悪性?加齢、ウィルス性?保険診療と自由診療の治療法の違いなど解説!

【イボの種類】良性、悪性?加齢、ウィルス性?保険診療と自由診療の治療法の違いなど解説!

年齢を重ねるにつれポツポツとできるイボのようなできものに、悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。顔や首、手の甲など目につく場所にできてしまうと、とても気になりますよね。ただひとくちに「イボのようなできもの」と言っても、実はその種類は複数あり、良性のものもあれば悪性のものも潜んでいます。放っておくと重篤な病を引き起こすケースもあるので、正しい知識を身につけておきましょう。

    目次
  1. 1.中高年以降に生じる老人性イボとは?
  2. 2.ウイルス性のイボは早めの受診が大切
  3. 3.イボは自己判断せず、病院で悪性か良性かの診断を
  4. 4.キレイに除去するなら炭酸ガスレーザーがベスト

1.中高年以降に生じる老人性イボとは?

まずは見た目の印象から悩む方が多い、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)についてお話します。老人性イボとも呼ばれ、中年以降、高齢者を中心に生じる良性腫瘍です。楕円や円形など丸みを帯びた形状のものが多く、肌色や薄茶色、暗黒色など色はさまざまあります。大きさは1~2㎜の小さなものから2~3㎝ほどのものまでありますが、放っておくと大きくイボ状にギザギザしてくるのも特徴です。ただのシミかと思っていたら、皮膚が少し盛り上がってきて、実は老人性イボだったとうこともよくあります。

ウイルス性の疾患ではないので感染する心配はありませんし、痛みやかゆみもがほとんどないため、放置していても問題はありません。ただし自然に消えることがなく、顔や首など目立つ場所にできた場合は審美的に問題になります。また、衣類などに擦れて不快感がある場合などは、除去を希望する方が多いです。ちなみに「イボに効果がある」とされる市販薬(塗り薬・飲み薬)は、残念ながら老人性イボの除去には全く効果はなく、消費者庁も消費者を誤認させる広告として処罰しています。

2.ウイルス性のイボは早めの受診が大切

老人性イボのほかに50代から増えてくるできものとして多いのは、老人性脂腺増殖症やアクロコルドンが挙げられます。年齢を問わずよくできるものとしては、色素性母斑(ほくろ)、稗粒腫、粉瘤などがあります。これらはいずれも良性の腫瘍なので、さほど心配する必要はありません。

また、イボにはウイルスにより感染するものもあります。ウイルス性のイボはとくに、対処を誤ると周りの人に感染したり悪化したりするリスクがあるため、早めの受診が望ましいです。ここでは代表的なウイルス性イボを二つご紹介します。

尋常性疣贅

ヒトパピローマウイルスが皮膚の小さな傷から侵入し、ドーム型、乳頭状に盛り上がってきます。大きさは2mm大~えんどう豆くらいの大きさが多いですが、もっと大きくなることもあります。表面はイボ状に隆起(疣状)になり、黒や茶の色素沈着が起こることもあります。おもに顔や手首、爪のまわり、足底にできやすく、通常痛みはありませんが、足の裏にできると何かを踏んだような痛みを感じます。大人の感染も多く、注意が必要です。治療法としては、外用薬、冷凍凝固法、電気焼灼、CO2レーザー手術などを行います。

青年性扁平疣贅

20代から30代の女性に多い、手背、顔に多い皮膚色~淡褐色~紅褐色の丘疹。ヒトパピローマウイルスによる感染症。顔そりやひっかき傷により、拡大していくのでこのような行為は避ける。治療は、ヨクイニン内服、冷凍凝固法、接触免疫療法など。

3.イボは自己判断せず、病院で悪性か良性かの診断を

イボはウイルス性かそうでないかに関わらず、自己判断による治療は危険です。良性のできものだと思っていたら実は皮膚がんだったということもありますので注意が必要です。そもそも老人性イボなどの冷凍療法やレーザー治療は、悪性腫瘍を100%否定できる場合に限られますので、まずは皮膚科専門医のいる病院で診断を受けましょう。通常は視診およびダーモスコピーを用いて診断できますが、ほかの疾患、とくに悪性腫瘍などの可能性を捨てきれない場合には、組織を一部採取または全部切除して検査することが必要です。

4.キレイに除去するなら炭酸ガスレーザーがベスト

老人性イボを治療する場合、保険適用の標準治療としては液体窒素による冷凍凝固法が主流です。綿棒での綿球法やスプレータイプで除去する方法がありますが、複数回の処置を要します。また、仕組みとしては、冷凍やけどを起こすので、周囲にまで広がる色素沈着が目立ってしまうケースも多く、とくに顔や首への治療は慎重に検討する必要があります。

痕の目立たないキレイな仕上がりを求めるなら、自費にはなりますが、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)による治療が最適です。

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CO2レーザーで病変部のみを瞬時に蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削り取ります。傷はすりむいた程度の浅さなので、出血もほとんどありません。当日から入浴や洗顔ができるのもメリットです。ただしイボの大きさが8㎜を超えた場合は一度にとると傷あとが残りやすいので、分割して除去する場合もあります。そのようなことからも、早めの受診が望ましいですね。