実は万能な美容アイテム!皮膚科医が教えるワセリンの種類と意外な活用術!

実は万能な美容アイテム!皮膚科医が教えるワセリンの種類と意外な活用術!

    目次
  1. 1. ワセリンのここがすごい!
  2. 2. ワセリン使いこなし術
  3. 3. ワセリン+モイスチャライザーでレベルアップ

1. ワセリンのここがすごい!

ワセリンというと、ベタベタする脂っぽいもので、赤ちゃん用?くらいしか思い浮かばない人が多いのではないでしょうか。しかし、ワセリンは意外にも用途が広く、様々なシーンで使える優れモノなのです。その特性を活かしたアイデアを見ていきましょう。

そもそもワセリンは、天然由来の成分で、石油から抽出した炭化水素類の化合物を脱色、精製した保湿剤です。その精度の度合いによって大きく4種類に分かれます。純度の低い順に『黄色ワセリン』『白色ワセリン』『プロペト、ピュアベール』『サンホワイト』です。

一般にワセリンというと『白色ワセリン』以上の精度純度の高いものを指し、『サンホワイト』は、皮膚科医もすすめる高品質ワセリンで、刺激が少なく敏感肌にも安心して使えます。

ワセリンのすごいところは、4つあります。

■ 水をはじく
オイルと同じ働きで、肌の表面をしっかりコーティングするので、水や汚れをはじいてくれます。

■ 浸透しすぎない
肌内部まで深く浸透していかないので、トラブル肌でも滲みることなく使えます。

■ 外からの刺激を防ぐ
外側からの刺激を防ぐ作用が優れています。純度の高いものは肌に優しく、赤ちゃんや高齢者の、『おむつかぶれ』や『唾液(よだれ)かぶれ』予防などにも使えます。またランナーの衣類の擦れ予防、靴擦れ予防効果もあります。

■ 持ち運びに便利
オイル同様の働きがありながら、固形なので携帯でき、いつでもどこでも使えます。

これらの利点をうまく使って、保湿にも役立てたいですよね。

2. ワセリン使いこなし術

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■ ガサガサ唇には「ワセリン+ラップ」
指先でワセリンをとり、唇にまんべんなく伸ばします。口角の隅も丁寧に塗ってください。次にラップを小さくカットして、唇全体を覆うように載せ、2,3分おきます。

■ 潤いアップには「ワセリン+保湿クリーム」
重度の乾燥肌の保湿裏技。パール粒大の保湿クリームにワセリンを加えて、指で混ぜ合わせて塗るだけ。ただし保湿クリームとワセリンは使う直前に混ぜること。作り置きをすると変性・分離してしまいます。

■ ひどい枝毛にはワセリンを塗りこむ
傷んでバサバサになった髪。広がってしまう毛先や枝毛にワセリンを塗りこむと落ち着いてきます。また、まとめ髪の後れ毛もワセリンを撫で上げることで、すっきり仕上がります。ただし、これはあくまでも応急処置。枝毛はカットするしかありません。パサついた髪はキューティクルが開き水分が抜けた状態です。ブリーチやパーマを見直し、トリートメントなどの処置を加えた回復を図りましょう。

■ ご自宅ヘアカラーには「皮膚の染色防止」でワセリン使用
ヘアカラー剤を塗る前に、ワセリンを髪の生え際にぐるりと広く帯状に塗ると、染毛剤が皮膚に触れにくくなり、着色予防になります。カラー剤がたれてきたら、ワセリンごとティッシュオフしましょう。

3. ワセリン+モイスチャライザーでレベルアップ

保湿剤には「エモリエント」「モイスチャライザー」の2つがあります。ワセリンやオイルに代表される「エモリエント」は、皮膚に油膜を覆うことで、水分の蒸発防ぎ、角層を柔らかくする作用をもちます。目元や唇などのデリケートな部分に使用することができ、さまざまな用途があるワセリンですが、ワセリン自体には保湿成分は含まれていません。

一方「モイスチャライザー」は、天然保湿因子(NMF) など水分を保持する作用を持つ保湿成分(ヒューメクタント)を含み、肌の潤いを補う働きのあるものです。尿素、水溶性コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸などがあります。乾燥した肌の保湿ケアには、ワセリンとともに潤いを与えるモイスチャライザーを併用するとさらに効果がありますよ。