【2023年最新】油断しがちな春の紫外線!実は紫外線量は真夏並み~UV対策の基礎をおさらい!

【2023年最新】油断しがちな春の紫外線!実は紫外線量は真夏並み~UV対策の基礎をおさらい!

一年中降り注いでいる紫外線ですが、4月からは紫外線量が一気に増加します。春先は日差しもやわらかいので紫外線対策を怠りがちですが、実は「生活紫外線」と呼ばれるUV-Aは、真夏とほとんど変わらない量になります。肌の老化は光老化の影響が約8割を占めるため、美肌を保つためには紫外線対策が何より大切です。「少しだけなら大丈夫」といった気のゆるみが未来のシミ・シワを育ててしまいます。雲っている日や雨の日でも、屋内にいても紫外線の影響を受けてしまうので油断は大敵です。老化のスピードを加速させないためにも、春の紫外線対策をしっかりと行いましょう。

    目次
  1. 1. 意外と知らない!紫外線&日焼け止めについてのおさらい
  2. 2. 日焼け止めの選び方や正しい塗り方は?


1. 意外と知らない!紫外線&日焼け止めについてのおさらい

■ 「UV-A」と「UV-B」って何?

紫外線はその波長の長さによって「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分類されます。「UV-C」は、オゾン層などにすべて吸収されるので地表には届きません。私たちの皮膚に様々な影響を及ぼすのは、地表に届く「UV-A」と「UV-B」になります。

では、この2つの紫外線の違いをみていきましょう。

「UV-A」は太陽から届く紫外線の約9割を占めており、長波長で真皮にまで到達します。慢性的に浴びることで、ハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンなどを変性させ、シワやたるみなど光老化を引き起こす原因となります。雲や窓ガラスなども通過してしまうので、曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要です。

一方、「UV-B」は中波長で、主に皮膚組織の一番上にある表皮にダメージを与えます。メラニンを増加させて日やけによるシミ・ソバカスの原因を作り、日ざしを浴びた数時間後に、肌にヒリヒリとした赤い炎症(サンバーン)を引き起こします。また、表皮細胞のDNAに傷をつけ、皮膚がんの原因にもなります。

■ 日焼け止めに記載されている「SPF」と「PA」とは?

日焼け止めを選ぶ際には、多くの人が「SPF」と「PA」の数値を見て選んでいるのではないでしょうか。ですが、「その違いがよく分からない」という声もよく聞きます。普段目にする「SPF」と「PA」とは、どんな指標なのでしょうか。

「SPF」とは、UV-Bの防御効果を示す指標です。例えば、SPF50なら、「肌に何も塗らない場合に比べて、肌が赤くなるまでの時間を50倍に延ばすことができる」ということです。

一方「PA」とは、UV-Aの防御効果を示す指標です。「+」が多くなるほど、肌に何も塗らない場合と比べて、肌が黒くなる時間を2~16倍以上に延ばすことができます。

ただし日焼け止めのSPF数値は2㎎/㎠を塗ることで得られるもので、これは顔にドーランを塗るような量です。一般的にみなさんが塗っている程度の量では、実は2割ほどしか日焼け止めの効果を発揮していないと言われています。そのため日焼け止めを塗る際は、正しい塗り方と重ね塗りがとても重要です。

2. 日焼け止めの選び方や正しい塗り方

■ UV-AとUV-Bの両方をカットする日焼け止めを選びましょう

肌老化を抑えるには、真皮にまで届くUV-Aと表皮に影響を与えるUV-Bを両方ともカットする日焼け止めを選ぶことが必須です。UV-Aの防御レベルを示すのがPAで、UV-Bの防御レベルを示すのがSPFです。室内で過ごす時間が多い日はSPF20〜30、 PA++以上、日差しの強い日や外出する日はSPF50、PA+++以上の日焼け止めが理想です。

■ 効果を高める日焼け止めの塗り方

SPF50・PA++++の日焼け止めを500円玉サイズの量になるように出し、額、頬、鼻、あごにのせます。中指と薬指(または人差し指を加えた3本)の腹部分を使って、こすらず優しく伸ばしてください。生え際やあご裏までしっかりと塗り広げましょう。これを2回繰り返したのち、ファンデーションやパウダーを重ねてください。

前述の通り、日焼け止めの数値の通りに塗るとかなりの厚塗りになるため、実際にはその1/3~1/5程度の量になり、効果も1/3~1/5程度になります。そのため重ね塗りをして少しでも効果を高めることが大切です。例えばSPF50の製品を現実的に塗るとSPF10程度になりますが、二度塗りした上に、紫外線カット効果のあるファンデーションを重ねたり、日中塗り直したりすることで、合計のSPF値を15以上にキープできれば光老化を確実に防ぐことができます。使用する日焼け止めにもよりますが、伸びがよい日焼け止めは塗る量が自然と少量になりやすいので注意してください。

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■ 日中、外出先でも必ず塗り直しを

紫外線カット効果をキープするためには、こまめに塗り直すことが大切です。とくにマスク生活においては、マスクによる蒸れと汗で日焼け止めが落ちやすくなります。ティッシュペーパーで軽く汗や皮脂を抑えて、乾燥している部分には少量の保湿クリームを塗ります。それから薄く再び日焼け止めを塗り、ファンデーションを重ねるのがベストです。ボディは汗拭きシートなどで拭いてから塗り直しましょう。屋外やレジャーでは、スプレーやスティックタイプなどが塗り直しに便利です。

■ UV-Aは窓ガラスを通過します。室内でも油断は禁物です

「今日はずっと家にいるから日焼け止めは塗らなくても大丈夫」なんて思っていませんか?紫外線のUV-Aはガラスを透過するため、残念ながら家の中にいても影響を受けてしまいます。赤くなるなどの自覚症状がなくても、遺伝子レベルでは傷つき、肌老化の原因になるのです。

外出しない日でも日焼け止めを塗るのはもちろん、日中過ごすことが多い部屋の窓には紫外線カット効果のあるレースカーテンやガラス用の紫外線カットフィルムの活用をおすすめします。また家の中にいることが多くても、ゴミ出しや植木の水やり、子供の見送りなど屋外にでる機会は意外とあるものです。そんなときの「うっかり日焼け」の積み重ねが未来のシミに繋がるので気をつけましょう。

■ 曇りでも雨でも紫外線対策は必須です

日差しのない日はUVケアを怠りがちですが、曇りや雨など天気が悪い日でも紫外線は降り注いでいます。太陽の光を強く感じなくても、晴天の日を100%とすると曇りの日は約60%、雨の日でも約30%の紫外線量があります。日焼け止めを塗る、日傘やUV手袋をするなど、紫外線対策を徹底しましょう。

また天気が良い日にテラス席などで食事をする際、一見日陰になっている場所も要注意です。シェードやパラソルの素材が紫外線を透過するものだったり、日なたから近くて照り返しが強かったりなど、思いがけず紫外線を浴びてしまう可能性があります。

■ 塗り忘れやすいパーツは?

顔はしっかりと日焼け止めを塗っていても、頭皮や耳の後ろ、あご下~首、うなじ、足の甲などを塗り漏れていませんか?頭皮はとくに髪の分け目やつむじに日光が直接当たり、紫外線照射量が多くなります。頭皮の日焼けは炎症を起こすとかゆみやフケの発生に繋がります。定期的に分け目を変える、日傘を活用するなどの対策が有効です。また髪を結ぶときや短いヘアスタイルの人は、耳やうなじもしっかりとケアしましょう。知らぬ間に紫外線を浴び続けると色素沈着を起こしたり、皮膚がゴワゴワする「項部菱形皮膚」を引き起こしたりする可能性があります。耳やうなじはボディ用の日焼け止めを使用しても大丈夫です。

首やデコルテのシミやしわは見た目年齢にも関係するので、うっかり日焼けに最も気をつけたいパーツです。またタンクトップなど露出する服装では、肩も塗り忘れないようにしましょう。そのほか足の甲は直射日光が当たりやすく、紫外線ダメージを受けやすい部位です。サンダルを履くときは、足の甲にも塗り広げるクセをつけましょう。